DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ロイ ジョーンズ、2連勝(ヘビー級)

2016年08月17日 01時08分05秒 | 世界ボクシング
先週末13日・土曜日、米国・フロリダ州で行われた試合結果です。
ヘビー級10回戦:
ロイ ジョーンズ 判定3対0(100-90x3)ロドニー モーラー(共に米)

*今回の試合の契約ウェートがどれほどだったかは分かりません。しかし前日軽量の結果はロイがクルーザー級リミットより1ポンド軽い199ポンド。対するモーラーはクルーザー級強の207ポンドでした。

昨年師走にロシアのリングでエンゾ マッカリネーリ(英)に痛烈なKO負けを喫したロイ。しかし3月に再起戦を行い、素人相手に2回TKO勝利を収めています。「素人相手」というのは大げさな言い方ではなく、その時対戦したバイロン フィリップス(米)はプロ経験なしで、アマチュア歴があったような、なかったような方でした。

今回対戦したモーラーは、そのフィリップス氏よりはよほど現在のロイには妥当な対戦相手。1996年にプロデビューを果たし、その後比較的順当に戦績を増やしていきました。2002年にはWBAの北米下部組織であるNABAのライトヘビー級王座を獲得しています。その時点までの戦績は16勝2敗1引き分けと中々のものでした。その後NABA王座を失い、WBCの同地域王座であるNABF王座に挑戦するも失敗。2005年5月に敗戦を喫した後、2012年11月まで引退状態にありました。再起後は今回のロイとの対戦を含め、6度リングに登場し全敗。通産戦績は17勝(7KO)12敗(1KO負け)2引き分け。元スーパーマンはそんな相手に完封勝利を収めましたが、今後一体何を目的に戦っていくのでしょうか?


(かなり膨らんだ元スーパーマン)

戦績を64勝(46KO)9敗(6KO負け)にしたロイ。来年1月には48歳になります。

ロイのキャリアを5年ごとに遡ってみましょう。

5年前の2011年にロシアのリングに初登場。現WBA(スーパー)/IBFクルーザー級王者デニス レベデフ(露)に接戦の末に最終10回、2秒を残したところでKO負け。

10年前の2006年、WBOの北米下部団体のNABO王座を獲得。この辺りではまだまだ世界復帰の望みがありました。

15年前の2001年、ライトヘビー級の主要3団体(当時WBOはまだまだマイナー団体とメジャー団体の中間を彷徨っていました)に加え、複数のマイナー王座を保持。無敵の絶頂期だったといっていいでしょうね。



20年前の1996年、スーパーミドル級からライトヘビー級への転級期に当たります。この時点では対抗できる選手はほぼゼロ状態。

25年前の1991年、世界王座を獲得する2年前ですが、プロでの戦績を15戦全勝全KOにしています。

そして28年前の1988年に、ソウル五輪で銀メダルを獲得しています。

ロイ ジョーンズの全盛期時代は本当に敵なし状態でしたね。単純な比較は出来ませんが、ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)、セルゲイ コバレフ(露)、アンドレ ワード(米)と「もし」同じ体重で対戦していたら、ロイに一方的に敗れていたでしょうね。まあ、3選手ともそれなりには善戦はするでしょうが、これは決して誇張ではなく、それほどロイは強かったです。
コメント (4)
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