先週末29日、米国アリゾナ州で行われた試合結果です。
WBCスーパーフライ級戦:
挑戦者ジェシー ロドリゲス(米)KO7回3分 王者ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)
*すでに世界2階級制覇を達成しているロドリゲスですが、まだまだ「飛ぶ鳥を落とす勢い」を失っていません。今回、長らく軽量級戦線を牽引してきたエストラーダに、その勢いを保ったまま挑戦しました。
昨年2023年に行ったフライ級での2度の世界戦では、好戦的すぎるボクシングが目を引き、相手のパンチを不用意に貰う場面が目立ちました。しかし今回のエストラーダ戦では、以前の高いガードからの手堅いボクシングを展開。初回から強豪相手に試合をリードしていきます。
50戦近くのキャリアを持つエストラーダですが、サウスポー(左構え)が苦手なのでしょうか?ロドリゲス相手に後手後手のボクシングが続いてしまいます。6回に、右をドンピシャで合わせ見事なダウンを奪いましたが、見せ場はそれだけだったように感じました。
4回、左アッパーを中心としたコンビネーションで、見事なダウンを奪ったロドリゲス。最終回となった7回、強豪との打ち合いの中、見事な右ボディーでメキシカンを一発でKO。実力拮抗者同士の対戦を、このように終わらせてしまうとは、まさに「見事」というしかありません。
以前保持していた王座の返り咲くと同時に、全勝記録を20(13KO)としたロドリゲス。まだまだ24歳と、今後の活躍がさらに楽しみになってきました。両者には、再戦契約があるようですが、結果は同じものになるのではないでしょうか。
スーパースター候補生が返ってきたスーパーフライ級戦線。2024年7月4日現在の、同級の王者たちを確認しておきましょう。
WBA(レギュラー):井岡 一翔(志成/防衛回数1)
WBA(暫定):デビット ヒメネス(コスタリカ/0)
WBC:ジェシー ロドリゲス(米/0)
WBC(暫定):ペドロ ゲバラ(メキシコ/0)
IBF:フェルナンド マルティネス(亜/2)
WBO:田中 恒成(畑中/0)
OPBF(東洋太平洋):KJ カタラジャ(比/0)
WBOアジア太平洋:挑戦者大橋 哲朗(真正/0)
日本:高山 涼深(ワタナベ/2)