DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

マイキー、4階級制覇達成(IBFスーパーライト級ほか)

2018年03月21日 00時59分26秒 | 世界ボクシング
今月10日、米国・テキサス州で行われた試合結果です。
IBFスーパーライト級戦:
挑戦者マイキー ガルシア(米)判定3対0(116-111、117-110x2)王者セルゲイ リピネッツ(カザフスタン)

*2014年の初頭から2016年の夏にかけて、契約問題のために長期ブランクを余儀なくされていたガルシア。リング復帰後は、周りの不安をよそに、僅か再起2戦目でWBCライト級王座を獲得し3階級制覇達成。大問題児エイドリアン ブローナー(米)にも明白な勝利を収めスーパーライト級でのデビューにも成功。そして今回の再起第4戦目、戦力の整ったリピネッツにも快勝しあっさりと4階級制覇を達成してしまいました。

マイキーにとって当然の結果かもしれませんが、凄いというか何というか。現在ガルシアは、IBFスーパーライト級王座に加えて昨年1月に獲得しているWBCライト級王座もいまだに保持しています。近い将来、マイキーがどちらの王座を保持していくのか発表される見込みです。まあどっちの王座を選択するにせよ、この選手にはビックマーチがついてくるでしょうね。


WBAスーパーライト級王座決定戦:
キリル レリ(ベラルーシ)判定3対0(118-109x2、117-110)ランセス バルテレミ(キューバ)

*昨年5月に拳を交えている両選手。その時は論議を呼ぶ判定でキューバ人が勝利を収めています。同級での4団体王座の統一に成功したテレンス クロフォード(米)があっさりとその王座を返上したため、両者の再戦が世界王座決定戦に昇格したこのリマッチ。今回はレリが明白な判定勝利を収め、2度目の挑戦で世界のベルトを腰に巻くことに成功しています。
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キッグ、お前もか...(WBOフェザー級)

2018年03月20日 20時02分00秒 | 世界ボクシング
今月10日、米国・カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBOフェザー級戦:
王者オスカー バルデス(メキシコ)判定3対0(118-110、117-111x2)挑戦者スコット キッグ(英)

*試合の方は両選手が重傷を負うほどの大激戦だった様子。内容自体は両者共に絶賛されるもの。しかし挑戦者で、元WBAスーパーバンタム級王者のキッグがそれに水を差すような振る舞いを試合前に起こしてしまいました。その振る舞いとは前日計量で体重超過という失態。キッグが計量に臨んだ体重は、フェザー級の一階級上のスーパーフェザー級のリミットに近いもの。キッグは元々、フェザー級の一つ下のスーパーバンタム級から転向してきた選手なんですがね。

水を差すといえばこの試合後、顎を骨折してしまったバルデスは、戦線からの長期離脱が予想されます。そのバルデスの後継者争いというか留守番役というか、WBOフェザー級の暫定王座決定戦が近い将来に行われる可能性があるようです。決定戦になると予想される一戦は来月21日に英国で行われるカール フランプトン(英)対ノニト ドネア(比)戦。この一戦が暫定王座決定戦として行われるかは分かりませんが、今年に入り妙に世界暫定戦の開催度数が多いような気がします。
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山中、会心のV1(WBOミニマム級ほか)

2018年03月19日 00時58分44秒 | 世界ボクシング
現地時間の数時間前(18日・日曜日)、神戸ポートピアホテル特設会場で行われた試合結果です。
WBOミニマム級戦:
王者山中 竜也(真正)TKO8回終了 挑戦者モイセス カジェロス(メキシコ)

*昨年の夏の終わりに敵地・熊本に乗り込んで世界のベルトを手に入れたミニマム級の山中。常に「存在価値ナシ」と謳われている最軽量という事実に加え、夏休みの最後の最後ということで、世間ではその事実をほぼ無視状態という寂しい王座奪取となってしまいました。

今回地元で迎えて初防衛戦。そのうっ憤を晴らすような素晴らしいボクシングを展開した山中。一方的な試合内容で挑戦者をギブアップに追い込んで初防衛に成功しています。

最軽量級の山中の目標は、一戦ごとに成長し、世界3階級制覇を達成した偉大なる先輩、長谷川 穂積に少しでも近づく事だそうです。それと同時に、「ボクシングの山中といえばあの最軽量級の素晴らしい選手か」と言われるようになることでしょう。世界王者ながらも今後の成長が期待できそうな選手ですね。


WBAライトフライ級王座決定戦(第2の王座):
カルロス カニサレス(ベネズエラ)判定3対0(116-111、115-112、114-113)小西 伶弥(真正)

*2016年の大晦日に、現在WBAとIBFの2つのベルトを腰に巻いている田口 良一(ワタナベ)と引き分けた経験を持つカニサレス。中盤戦に小西のボディー攻撃に悩まされますが、最終的には僅差の判定勝利を収めることに成功。不必要なWBA同級の第2のベルトを獲得するとともに、田口との再戦に向けて前進しています。
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カスターニョ、静かに防衛(WBAスーパーウェルター級:第2の王座)

2018年03月18日 02時34分56秒 | 世界ボクシング
今月10日、フランスで行われた試合結果です。
WBAスーパーウェルター級戦(レギュラー王座):
王者ブライアン カスターニョ(亜)TKO12回2分27秒 挑戦者セドリック ビトゥ(仏)

*世界王者があまりにも多すぎるためでしょうか、敵地に乗り込み最終12回TKO勝利を収めながらも、その試合に関する情報がほとんど入ってこなかったカスターニョの防衛戦。それはさておき、カスターニョにとって昨年7月に続いてのフランスでの防衛戦でした。

WBAは各階級、一人の王者に絞っていくと公言している今日この頃。しかしWBAスーパーウェルター級にはカスターニョの格上(スーパー王者)としてエリスランディ ララ(キューバ)が君臨中。そして何とカスターニョに昨年の夏に敗れているミシェル ソロ(仏)が6日後の24日、同暫定王座決定戦に出場します。現実的に見て、「ララ対カスターニョ」はまずないでしょう。ソロが今週末に対戦するジョン ベラ(米)に勝利を収めて、カスターニョとの決着戦を行う、というのがフランス勢の思惑といったところではないでしょうか。ちなみにランキングではベラが2位で、ソロが3位。1位にはカザフスタンのカナト イスランが君臨しています。そのイスランは25戦全勝(20KO)の戦績の持ち主で、これまでにWBA北米(NABA)、WBAインターコンチネンタル、WBAラテン王座を獲得してきた選手。カスターニョ、ベラ、ソロの3選手よりは実力が上のような気がします。
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今週末の試合予定

2018年03月17日 00時23分18秒 | 世界ボクシング
2018年3月第3週末の試合予定です。

17日 土曜日
豪州
OPBF(東洋太平洋)ウェルター級戦:
王者ベン サバ 対 挑戦者カイロン ドライデン(共に豪)

米国・ニューヨーク州
WBCスーパーライト級王座決定戦:
アミール イマム 対 ホセ カルロス ラミレス(共に米)

WBCライトヘビー級王座決定戦(暫定王座):
アレクサンデル ゴスディク(ウクライナ)対 メディ アーマー(仏)


18日 日曜日
神戸ポートピアホテル特設会場
WBOミニマム級戦:
王者山中 竜也(真正)対 挑戦者モイセス カジェロス(メキシコ)

WBAライトフライ級王座決定戦(第2の王座):
カルロス カニサレス(ベネズエラ)対 小西 伶弥(真正)


23日 金曜日
米国・フロリダ州
WBAバンタム級王座決定戦(暫定王座):
ステフォン ヤング(米)対 レイマート カバリョ(比)

*WBA、信じられない...
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プロ8戦目が決定(スーパーバンタム級)

2018年03月16日 03時04分40秒 | 強いぞジョーさん
4月30日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で予定される試合です。
スーパーバンタム級8回戦:
辰吉 寿以輝(大阪帝拳)対 石橋 俊(仲里)

*元WBCバンタム級王者辰吉 丈一郎(大阪帝拳)の次男坊寿以輝のプロ8戦目が決定。実戦数が33戦(10勝4KO22敗1分)の石橋と対戦します。父丈一郎はプロ8戦目で世界王座に到達しました。しかし丈一郎はアマチュア歴19戦いうものがありました。個人的には寿以輝、アマチュア歴がゼロなため、10回戦に昇格するまでに19戦ぐらい行った方がいいと思います。


5月21日、豪州で行われる試合予定です。
スーパーウェルター級戦:
ティム チュー(豪)対 対戦相手未定

*元統一スーパーライト級王者コンスタンチン チュー(露/豪)の実子ティムもプロ8戦目を予定しています。チューはアマチュア歴が中々豊富なため、前回のプロ7戦目ではWBCのアジア王座(ABC)を獲得すると共に、初の10回戦も経験しています。

偉大なる元世界王者の実子2人が揃ってプロ8戦目を行いますが、両選手の活躍を期待していると同時に、もっと頻繁に試合を行ってほしいというのが希望です。
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インドンゴ、完敗(WBCスーパーライト級:暫定王座)

2018年03月15日 02時56分36秒 | 世界ボクシング
先週9日・金曜日、米国・サウスダコタ州で行われた試合結果です。
WBCスーパーライト級王座決定戦(暫定王座):
レジス プログレイス(米)TKO2回2分54秒 ジュリアス インドンゴ(ナミビア)

*今回の興行の試合地であったアメリカのサウスダコタ州でボクシングの世界戦が行われるのは一体いつ以来になるんでしょうかね。

何はともあれ、アメリカの選手がボクシングの僻地ながらも同国で勝利したことは喜ばしい事でしょう。2016年師走に僅か40秒でロシアの地で世界のベルトを手に入れたインドンゴ。その4ヶ月後には英国で2つ目のベルトを吸収するも、それから4ヶ月後には無冠王に。そして今回、ほとんど何も出来ないままプログレイスの乱戦に巻き込まれ、4度のダウンを奪われ完敗。アフリカ人の活躍は、まさに儚い夢のようでした。
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WBA、最悪(色々:03‐14‐18)

2018年03月14日 03時32分21秒 | 世界ボクシング
最近(2018年3月14日ごろ)のニュースです。

1)以前から予定されていたWBAスーパーウェルター級のスーパー王者であるエリスランディ ララ(キューバ)とIBF同級王者のジャレット ハード(米)が4月7日、米国ネバダ州ラスベガスで行われることが発表されています。

2)ララの格下王者として、アルゼンチンのブライアン カスターニョがレギュラー王座として君臨しているWBAスーパーウェルター級戦線。先週末10日にフランスに乗り込んで防衛を果たしたばかりです。しかしあろうことか、カスターニョが防衛に成功した僅か2週間後の今月24日、同地でWBAスーパーウェルター級第3の王座決定戦が行われます。その試合に出場するのは昨年7月にカスターニョに敗れているミシェル ソロ(仏)と米国のジョン ベラ。

3)WBAスーパーウェルター級の暫定戦が行われるリングで、「空位」のWBAクルーザー級王座決定戦も行われる様子です。その試合に出場するのはアルセン グラムイリアム(アルメニア)とリヤド メルウィー(コートジボアール)。グラムイリアムはフランスを、メルウィーはベルギーを本拠地にしている選手です。

4)なお、これまでWBAクルーザー級のスーパー王座に君臨していたデニス レべデフ(露)は「休養」王者に、5月に同級の4団体統一王座戦に出場するムラト ガシエフ(露)は「統一」王者に認定されているようです。確かWBAは各階級一人の王者体制に向かって進んでいると思ったのですが。それって、気のせいですかね?

5)現在アルベルト マチャド(プエルトリコ)が王者として君臨しているWBAスーパーフェザー級戦線。何故だか4月21日に、現在空位となっている同スーパー王座決定戦が行われるようです。その試合に出場するのは元WBAフェザー級レギュラー王者のヘスス クエジャール(亜)と、体重超過で同級のIBF王座を失っているジェルボンテ デービス(米)。

6)WBAがクズのような団体というのはご承知の通り。現在同団体のライトフライ級には田口 良一(ワタナベ)という安定した素晴らしい選手が君臨中。しかも田口は定期的に防衛戦を行っています。にも関わらず今月18日(もうすぐです)、神戸では「空位」のWBAライトフライ級レギュラー王座決定戦が行われます。WBAミドル級にはゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)という現在の世界ボクシングを代表する選手が2010年から王座を保持。しかし来月15日には、横浜でゴロフキンから見て格下王者が初防衛戦に臨みます。そして5月にはWBAバンタム級の第2の世界戦が東京都大田区で開催されます。日本ボクシング界もただただ腐った老舗団体を利用しているだけなんですね。
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一応3階級制覇へ(WBAバンタム級:第2の王座)

2018年03月13日 00時02分18秒 | 世界ボクシング
5月25日、東京都大田区総合体育館で予定される試合です。
WBAバンタム級戦(第2の王座):
王者ジェイミー マクドネル(英)対 挑戦者井上 尚弥(大橋)

*モンスターの3階級制覇朝鮮試合が決定しました。対戦カード的には非常にいいものなのですが、挑戦する王座がWBAの第2の王座というのはちょっと、といった感じです。ミドル級の村田 諒太(帝拳)といい、最近の日本ボクシング界、WBAと提携して安易な世界王者を誕生させようという動きが見られますね。


WBCライトフライ級戦:
王者拳 四郎(BMB)対 挑戦者ガニガン ロペス(メキシコ)

*当初4月15日に予定されていたケンシロウの防衛戦が、ひと月ちょっと遅れて開催されることも発表されています。
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ワイルダー、ヘビー級らしく勝利(WBCヘビー級ほか)

2018年03月12日 00時55分41秒 | 世界ボクシング
今月3日、米国・ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBCヘビー級戦:
王者ディオンティー ワイルダー(米)TKO10回2分5秒 挑戦者ルイス オルティス(キューバ)

*結果としてはワイルダーが終盤に最強挑戦者をストップし、防衛に成功。その過程で王者は3つのダウンをも奪っています。しかし試合が終了するまではまさに一進一退の攻防戦が展開されました。特に序盤戦、米国人はオルティスのスタイルに戸惑いビハインドを強いられます。5回にダウン奪ってからは徐々にペースを握っていきますが、中盤戦には自身が大きなダメージを被ってしまいました。

そんなタフな展開で逆転勝利を収めたのですから、ワイルダーには筋金が入ったことでしょうね。保持する王座の7度目の防衛に成功したワイルダー。その全勝成績を40の大台に乗せています。そしてKO率は98パーセントとまさに怪物。この選手、少々雑な面はありますが、もっと評価されるべき選手だと思います。


IBFスーパーミドル級戦(暫定王座):
挑戦者ホセ ウスカテギ(ベネズエラ)TKO8回終了TKO 王者アンドレ ディレル(米)

*昨年5月、空位だった同王座を争った両選手。その時は若干リードしていたウスカテギがラウンド終了後のゴングでディレルをKOしてしまい反則負け。10ヵ月後にようやく因縁にけりをつける時が来ました。試合を通じて元気いっぱいだったベネズエラ人。それとは対照的に王者からはエネルギーが感じられませんでした。

偶然にも前回と同じ回である8回終了時で終わったこの再戦。この戦いでははっきりと結果が出ています。現在のIBFスーパーミドル級にはカレブ トゥルアックス(米)が正規王者として君臨中。そのトゥルアックスとウスカテギによる王座統一戦が次に実現するかと思っていたのですが、トゥルアックスは前王者ジェームス デゲール(英)との再戦を4月7日に行うようです。
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