DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

次は統一戦?(WBOライトヘビー級ほか)

2018年03月11日 01時25分56秒 | 世界ボクシング
今月3日、米国・ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBOライトヘビー級戦:
王者セルゲイ コバレフ TKO7回2分25秒 挑戦者イゴール ミカルキン(共に露)

*昨年6月、その前年に敗れているアンドレ ワード(米)との再戦で、不甲斐ない戦いを見せたコバレフ。しかし11月には早くもWBO王座に復帰し、今回の世界王座復帰後の初防衛戦でも相変わらずの安定したボクシングを見せつけました。最終的にはミカルキンの左目下の負傷が酷くなったためのTKO勝利でしたが、試合自体はコバレフのワンサイド勝利。まあ、ワードとの再戦は大不調だったと見てもいいかもしれませんね。



コバレフはWBO王座のほかにもマイナー団体のIBA、そしてEBP(Eurasian Boxing Parliament)なる王座も保持しているようですが、名前からして世界王座ではないではないですか!


WBAライトヘビー級戦:
王者ドミトリー ビボル(キルギスタン)TKO最終回1分41秒 挑戦者スリバン バレラ(キューバ)

*その才能を早くから高く評価されていたビボル。それに応えるが如く7戦目には暫定ながらも同王座を獲得。昨年、戦わずしてWBAライトヘビー級の唯一王者に昇格しました。そして今回、上記のワードには完敗を喫するも、それ以外はライトヘビー級の強豪たちを打ち破ってきたバレラと対戦。ビボルはそんな実力者を相手に、スピード豊かな見事なボクシングを展開。ライバルを全く寄せ付けず、ワンサイドの試合を最終回に終わらせています。

旧ソ連出身の2王者が同じ興行に登場し、揃って防衛に成功(しかも圧倒的な差をつけて)。やはり次は「コバレフ対ビボル」戦が実現してほしい、というのがファンの心情でしょう。

さて、2018年3月11日現在のライトヘビー級王者たちの顔ぶれを見てみましょう。

WBA:ビボル(キルギスタン/防衛回数4)
WBC:アドニス ステベンソン(カナダ/8)
IBF:アルツロ ベテルビエフ(露/0)
WBO:コバレフ(露/0)
OPBF(東洋太平洋):アーロン ライ(豪/0)

やはりステベンソンの年1試合というのが痛いですね。対戦者を選ばず、定期的に試合を行っていれば注目を浴びることが出来る選手何ですがね。OPBF王座は昨年2月に、約5年ぶりに行われましたが、この1年間試合は行われていません。
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今週末の試合予定

2018年03月10日 00時06分56秒 | 世界ボクシング
2018年3月第2週末の試合予定です。

10日 土曜日
フランス
WBAスーパーウェルター級戦(レギュラー王座):
王者ブライアン カスターニョ(亜)対 挑戦者セドリック ビトゥ(仏)

米国・テキサス州
IBFスーパーライト級戦:
王者セルゲイ リピネッツ(カザフスタン)対 挑戦者マイキー ガルシア(米)

WBAスーパーライト級王座決定戦:
ランセス バルテレミ(キューバ)対 キリル レリ(ベラルーシ)

米国・カリフォルニア州
WBOフェザー級戦:
王者オスカー バルデス(メキシコ)対 挑戦者スコット キッグ(英)


13日 火曜日
後楽園ホール
OPBF(東洋太平洋)スーパーバンタム級戦:
王者大竹 秀典(金子)対 挑戦者ブライアン ロベターニャ(比)

OPBFフライ級戦:
王者中山 佳祐(ワタナベ)対 挑戦者ジェイアール ラクィネル(比)
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粟生、雪辱+再起に成功(ライト級ほか)

2018年03月09日 01時19分31秒 | 世界ボクシング
今月1日、両国国技館で行われた試合結果です。
ライト級強級8回戦:
粟生 隆寛(帝拳)判定3対0(79-74、77-74、77-76)ガマリアル ディアス(メキシコ)

*両者の初対戦は2012年10月まで遡ります。その時は、WBCスーパーフェザー級王者粟生に、比較的安易な挑戦者だと思われていたディアスが挑戦し、まさかの王座交代劇を演じています。その後粟生はライト級に転向。4連勝の勢いを持って当時空位だったWBOライト級王座決定戦に出場するもKO負け(試合後、無効試合に)。その後ディアスを相手に再起戦が組まれるも、自身の負傷のため3年近くのブランクを作ってしまいました。

対するディアスの粟生戦後のキャリアは凄まじく、粟生戦後、彼の同僚であった三浦 隆司にボコボコにされ王座から転落。その後11戦行うも、2勝8敗1引き分けという散々な結果を残してきました。

ブランク明けの粟生と、負けが込んげいるディアスの対戦。粟生にはディアスに対する苦手意識もあったようですが、ダウンを奪って規定ラウンドを終了。再起と雪辱という結果をしっかり出す事に成功すると同時に、2014年10月以来の白星を飾ることに成功しています。自身、帝拳ジム関係者、そしてファンもホッとした事でしょうね。


IBFスーパーバンタム級戦:
王者岩佐 亮佑(セレス)判定3対0(119-109、120-108、118-110)挑戦者エルネスト サウロン(比)

*昨年9月、2度目の世界挑戦で念願の世界王座を獲得することに成功した岩佐。試合後、本人は大不満の試合内容だったようですが、安定したボクシングを見せつけ王座の初防衛に成功。次に予定される指名挑戦者との防衛戦で、さらなる飛躍した姿が見られることに期待しましょう。
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不気味なロレト、再起に成功(色々:03‐08‐18)

2018年03月08日 00時03分15秒 | 世界ボクシング
最近(2018年3月8日ごろ)のニュースです。

1)軽量級の隠れた実力者レイ ロレト(比)。これまで37戦して14もの敗戦を経験していますが、その実力は世界王者級。実際にマイナー王座ながらもIBOライトフライ級王座を獲得し、昨年7月には敵地タイに乗り込み、WBAミニマム級王者ノックアウト CP フレッシュマート(タイ)に挑戦し、中差の判定負けを喫しています。

そのロレトが先月17日、地元のリングで復帰戦を行っています。ロレトが対したのは同国人のアーノルド ガルデ(Garde)。ロレトはこの同国人を6回で仕留め、2016年8月以来の白星を飾ることに成功しています。

2)来月14日に実戦を予定していたロレトの大々先輩マニー パッキャオ(比)ですが、噂されていたマイク アルバラード(米)戦は中止となっています。比国の、いや世界の英雄パッキャオ。このまま現役引退もあるのではないでしょうか。

3)昨年5月に保持していたIBFウェルター級王座から転落しているケル ブルック(英)。先週末3日にベラルーシの強豪セルゲイ ラブチェンコを見事な2回KOで仕留め再起に成功。空位だったWBCスーパーウェルター級シルバー王座を獲得しています。

4)そのブルックを世界王座から引きずり下ろしたのが現在のIBFウェルター級王者であるエロール スペンス(米)。スペンスは6月16日、カルロス オカンポ(メキシコ)を相手に保持する王座の2度目の防衛戦を行う予定です。

5)ブルックのターゲットの一人であるWBCスーパーウェルター級王者ジャーメル チャーロ(米)。チャーロはスペンスの次期防衛戦の1週間前の9日、保持する王座の3度目の防衛戦を予定しています。現在のところ挑戦者は未定ですが、ブルックに一蹴されたラブチェンコはWBC同級の5位にランキングされていました。

6)ブルックの別のターゲットであるWBAスーパーウェルター級レギュラー王座保持者のブライアン カスターニョ(亜)。今週末10日にフランスのリングで、セドリック ビトゥ(仏)の挑戦を受けます。
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ノックアウト、KO防衛ならず(WBAミニマム級)

2018年03月07日 00時24分31秒 | 世界ボクシング
現地時間の先ほど(6日・火曜日)、タイで行われた試合結果です。
WBAミニマム級戦:
王者ノックアウト CP フレッシュマート(タイ)判定3対0(119-110、117-111、115-113)挑戦者ロベルト ランデロ(比)

*この試合後の戦績が10勝(2KO)2敗(1KO)2引き分けというランデル。ここまでのキャリアで、これといった選手との対戦経験はありません。そういう角度で見てみると、ランデルは中々善戦したといっていいのではないでしょうか。

2014年10月に、まずは暫定王者として現在のベルトを腰に巻いた王者。これで8連続防衛に成功したことになります。ただリングネームのノックアウト、デシジョン(判定)に変えたほうがいいように思います。
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松本、大差判定負け(WBAスーパーバンタム級)

2018年03月06日 02時33分26秒 | 世界ボクシング
先月の最終日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
WBAスーパーバンタム級戦:
王者ダニエル ローマン(米)判定3対0(119-109x2、118-110)挑戦者松本 亮(大橋)

*昨年9月に京都のリングで現在保持している世界のベルトを手に入れたローマン。その初防衛戦を、日本のボクシングの聖地である後楽園ホールで行いました。特に突出した物を持ち合わせた選手ではないのですが、総合的にまとまった選手。21勝の内、KO/TKO勝利が何と19もある松本の強打が炸裂すれば、王座交代劇も十分あり得た一戦でした。しかし全体的なレベルの違いとでもいうのでしょうか、挑戦者も随所にいいところを見せたのですが、結果としてはローマンの大差判定勝利で終わっています。

次は指名挑戦者/暫定王者モヒセス フローレス(メキシコ)との一戦を見据えているローマン。現在のWBAスーパーバンタム級には、亀田 和毅(協栄)、久我 勇作(ワタナベ)、大竹 秀典(金子)と日本選手が目白押し。フローレス戦後に、三度日本のリングに登場する可能性もありそうですね。

日本のボクシング・ファンとしては残念な結果となってしまいましたが、後楽園ホールで世界戦が行われたという事実はうれしいことです。最後にこの会場で世界戦が行われたのはいつでしたっけ?
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ウクライナの新たな脅威が世界戴冠(WBAフライ級ほか)

2018年03月05日 03時36分08秒 | 世界ボクシング
先月24日、米国・カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBAフライ級王座決定戦:
アルチュム ダラキアン(ウクライナ)判定3対0(118-109x3)ブライアン ビロリア(ハワイ)

*9回に減点1を科せられたダラキアン。それを除けば失ったラウンドは僅かに1ラウンドのみ。この試合後の戦績が16戦全勝(11KO)というダラキアンですが、対するビロリアはその3倍以上のキャリアの持ち主で、しかもライトフライ級とフライ級で合計4つの王座を獲得してきた選手でした。しかし今回の試合を見る限り、もはや古豪と呼ぶしかないようです。

両者の身長差は数字の上ではウクライナ人(164)が僅か1センチのリード。しかし試合を見てみると、少なくとも両者の間には1階級の差はありました。そしてそのボクシングにも、両者の間には大きな隔たりがありました。タラりと下げたガードから、ややフリッカー気味の左を突くウクライナ人。パンチは左右上下と非常に多彩で、しかもパンチ、体全体のスピードはビロリアのそれを上回りました。交戦派のビロリアが得意の土俵で戦うことを許さず、試合はワンサイドマッチで終了。中量級(スーパーフェザー級)のワシル ロマチェンコ、重量級(クルーザー級)のアレクサンデル ウシクに続けと言わんばかりに、この軽量級でも怪物的ウクライナ人が世界の一角に食い込んでいます。

今回の試合を見る限り、前王者井岡 一翔(井岡=引退)は、ダラキアンとの対戦を避けるために王座を返上したと思われてもおかしくない気がします(実際にそんな噂は聞いたことはありませんが)。

今後のダラキアンの活躍が大いに気になるところです。


IBFフライ級戦:
王者ドニー ニエテス(比)TKO7回53秒 挑戦者ファン カルロス レベコ(亜)

*軽量級のベテラン対決となったこの一戦。ベテランとはいえまだまだ波に乗っているニエテスが元WBA2階級制覇王者に圧勝。最後はレべコ陣営が降参を申請したためにそこで試合終了。ニエテスが昨年4月に獲得した自身3階級目の王座の初防衛に成功しています。


WBCスーパーフライ級戦:
王者シーサケット ソー ルンビサイ(タイ)判定2対0(117-111、115-113、114-114)挑戦者ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)

*昨年、あのローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)に2連勝し、その実力を知らしめたシーサケット。今回も強豪中の強豪エストラーダに僅差ながらも勝利を収め、ロマゴンから奪った2つの白星がフロックではないことを証明。保持する王座の2度目の防衛に成功しました。試合内容が競っており、尚且つ好試合。両者の直再戦もあるかもしれません。
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竹迫、パーフェクトレコードで日本の頂点に(日本ミドル級ほか)

2018年03月04日 02時07分06秒 | 日本ボクシング
現地時間の数時間前(3日・土曜日)、川崎市・カルッツかわさきで行われた試合結果です。
日本ミドル級戦:
挑戦者竹迫 司登(ワールドスポーツ)TKO初回92秒 王者西田 光(川崎新田)

*2015年の夏にプロデビューを果たして以来、ここまでの7戦すべてを規定ラウンド内で終えてきた竹迫。その勢いは、竹迫の4倍のキャリアを持ち、これまでにダウンを喫したことのない日本王者西田にも止めることは出来ませんでした。

開始のゴングと同時に王者を飲んでかかった竹迫。あっという間に王者を右で沈めゲームセット。戦績を8戦全勝全KOに伸ばすとともに、まずは日本の頂点に到達しました。今後の目標としてアジア王座獲得を目指していくと示唆した新王者。今後の活躍が楽しみです。


日本フライ級戦:
王者黒田 雅之(川崎新田)判定3対0(95-94、96-94、96-93)挑戦者長嶺 克則(マナベ)

*昨年のチャンピオンカーニバルで、暫定ながらも3度目の挑戦で日本フライ級王座を獲得している黒田。ここはしっかり勝利を収め、さらなる上のベルトを目指したいところでした。しかし評価の高かった長嶺も、指名挑戦者としての実力を大いに発揮し黒田を苦しめていきます。8回にはダウンを喫してしまった黒田ですが、そこから王者の意地を発揮。僅差の判定で最強挑戦者を退け、3度目の防衛に成功しています。

さすがは毎年恒例の日本王座チャンピオンカーニバル。2試合とも期待通りに試合内容だった様子です。
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今週末の試合予定

2018年03月03日 02時47分47秒 | 世界ボクシング
2018年3月第1週末の試合予定です。

3日 土曜日
川崎市・カルッツかわさき
日本フライ級戦:
王者黒田 雅之(川崎新田)対 挑戦者長嶺 克則(マナベ)

日本ミドル級戦:
王者西田 光(川崎新田)対 挑戦者竹迫 司登(ワールドスポーツ)

米国・ニューヨーク州
WBOライトヘビー級戦:
王者セルゲイ コバレフ 対 挑戦者イゴール ミカルキン(共に露)

WBAライトヘビー級戦:
王者ドミトリー ビボル(キルギスタン)対 挑戦者スリバン バレラ(キューバ)

米国・ニューヨーク州(上記とは別会場)
WBCヘビー級戦:
王者ディオンティー ワイルダー(米)対 挑戦者ルイス オルティス(キューバ)

IBFスーパーミドル級戦(暫定王座):
王者アンドレ ディレル(米)対 挑戦者ホセ ウスカテギ(ベネズエラ)


6日 火曜日
タイ
WBAミニマム級戦:
王者ノックアウト CP フレッシュマート(タイ)対 挑戦者ロベルト ランデロ(比)


9日 金曜日
米国・サウスダコタ州
WBCスーパーライト級王座決定戦(暫定王座):
レジス プログレイス(米)対 ジュリアス インドンゴ(ナミビア)
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山中、王座復帰ならず(WBCバンタム級)

2018年03月02日 03時34分47秒 | 世界ボクシング
現地時間の先ほど(1日・木曜日)、両国国技館で行われた試合結果です。
WBCバンタム級王座決定戦:
前王者ルイス ネリ(メキシコ)TKO2回1分3秒 山中 慎介(帝拳)

*前日計量で大失態を演じたネリ。しかし試合では元気いっぱいのパフォーマンスを見せました。対する山中は、前日にネリのあるまじき行為を目の前にした影響からでしょうか、意気消沈の状態で試合に臨んでしまいました。

山中の気持負けという面も多大にあったと思います(山中にはネリをボコボコにして貰いたかった...)。ただ、前日計量からの経緯を見てみると、何だかコツコツと頑張っている選手が可哀想に思えてきました。この一件、もの凄く疲れました。

さて今回の試合、山中が勝利した時のみに新王者誕生で、ネリが勝利した場合(してしまいましたが)王座は空位となります。気になるのはその空位の王座決定戦に誰が出場するかということ。現在のWBCバンタム級の最上位ランカーは山中。その次(2位)にランキングされているのがエマヌエル ロドリゲス(プエルトリコ)、3位がペッチ CP フラッシュマート(タイ)で、4位がノルディ ウーバーリ(仏)となります。ここにWBOスーパーフライ級王者が絡んでくればいいと思っているのは私(Corleone)だけでしょうか?ちなみに彼の実弟は同9位にランキングされています。 
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