日々激しくなるもの忘れに、わすれなぐさ改めわすれぐさと改名しようと思ったが、思いとどまった。

萱草(わすれぐさ)
わが紐(ひも)に付く香具山の
故(ふ)りにし里を忘れじがため
大伴旅人が任地で、萱草(わすれぐさ)を衣服につけているのは、故里を忘れようと思うからだ、と詠った藪萱草(ヤブカンゾウ)。あまりの美しさに、この世の憂さを忘れる草という中国の話がもとで、萱草(わすれぐさ)または忘憂草(わすれぐさ)と呼ばれるようになったとか。
ということは、我が名にはふさわしくないと思われる。よって、今までどおり勿忘草(わすれなぐさ)が似合うと判断した。

万葉の頃には、藪萱草を身につけると憂いを忘れるといわれたそうだが、室町の頃になると、忘れようにも忘れられず、かえって憂いがしのばれるという意味から、わすれぐさ転じて偲ぶ草になったとも・・・。
人は、忘れる能力があるから悲しみにも耐え、生きてゆける。忘れたくない想い出まで忘れ去ってしまうのは悲しいが・・・。
藪萱草(やぶかんぞう)、別名・忘憂草(わすれぐさ)の花言葉は、『悲しみを忘れる』とあるが、悲しい出来事も、そっと偲んでみたいときもある。

萱草(わすれぐさ)
わが紐(ひも)に付く香具山の
故(ふ)りにし里を忘れじがため
大伴旅人が任地で、萱草(わすれぐさ)を衣服につけているのは、故里を忘れようと思うからだ、と詠った藪萱草(ヤブカンゾウ)。あまりの美しさに、この世の憂さを忘れる草という中国の話がもとで、萱草(わすれぐさ)または忘憂草(わすれぐさ)と呼ばれるようになったとか。
ということは、我が名にはふさわしくないと思われる。よって、今までどおり勿忘草(わすれなぐさ)が似合うと判断した。

人は、忘れる能力があるから悲しみにも耐え、生きてゆける。忘れたくない想い出まで忘れ去ってしまうのは悲しいが・・・。
藪萱草(やぶかんぞう)、別名・忘憂草(わすれぐさ)の花言葉は、『悲しみを忘れる』とあるが、悲しい出来事も、そっと偲んでみたいときもある。