閉幕が迫る、東京上野の森美術館で開催されている<黄金の秘宝と少年王の真実>と題した「ツタンカーメン展」に行ってきた。

1月18日までの予定を、20日まで延長させる人気の催し物らしく、美術館の周りを取り巻く長蛇の列は30分待ちであったが、それでも短いほうだという。

20世紀最大の発見といわれる、3,300年の永い眠りから覚めたエジプトの秘宝は、歴史的にも貴重な発見であり、発掘関係者が次々と不遇の死を遂げるなど、『ファラオの呪い』の伝説も生まれたという。
ツタンカーメンは9歳で即位し、10年後には謎の死を遂げるが、黄金の棺に横たわる少年王と共に眠っていたたくさんの副葬品は、その美しさもさることながら、芸術などとは無縁な僕にとっても、芸術性の高さを感じさせる。

ツタンカーメンといえば黄金のマスクを思い浮かべるが、今回のツタンカーメン展では、この黄金のマスクは展示されていない。ポスターの絵を見て黄金のマスクと勘違いし、「詐欺だ!」「インチキだ!」と、非難が殺到しているらしいが、美術館のポスターの胸像の左下には、小さく『写真:黄金のカノポス(内臓が保管されていた器)』とある。
内臓が保管されていた黄金のカノポスからもわかるように、副葬品からは、死後も再生復活し、永遠の生命を得られるという「死生観」が溢れている。太古の昔から死への怖れと復活への望みは今と変らないことを知る。僕は死後の世界などあるはずもなく、生まれ変わるとも思っていない夢のない男だが、いにしえのエジプトに思いを馳せ、黄金に輝く美の世界に浸ってきた。

1月18日までの予定を、20日まで延長させる人気の催し物らしく、美術館の周りを取り巻く長蛇の列は30分待ちであったが、それでも短いほうだという。


20世紀最大の発見といわれる、3,300年の永い眠りから覚めたエジプトの秘宝は、歴史的にも貴重な発見であり、発掘関係者が次々と不遇の死を遂げるなど、『ファラオの呪い』の伝説も生まれたという。
ツタンカーメンは9歳で即位し、10年後には謎の死を遂げるが、黄金の棺に横たわる少年王と共に眠っていたたくさんの副葬品は、その美しさもさることながら、芸術などとは無縁な僕にとっても、芸術性の高さを感じさせる。

ツタンカーメンといえば黄金のマスクを思い浮かべるが、今回のツタンカーメン展では、この黄金のマスクは展示されていない。ポスターの絵を見て黄金のマスクと勘違いし、「詐欺だ!」「インチキだ!」と、非難が殺到しているらしいが、美術館のポスターの胸像の左下には、小さく『写真:黄金のカノポス(内臓が保管されていた器)』とある。
内臓が保管されていた黄金のカノポスからもわかるように、副葬品からは、死後も再生復活し、永遠の生命を得られるという「死生観」が溢れている。太古の昔から死への怖れと復活への望みは今と変らないことを知る。僕は死後の世界などあるはずもなく、生まれ変わるとも思っていない夢のない男だが、いにしえのエジプトに思いを馳せ、黄金に輝く美の世界に浸ってきた。