とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

江戸城の事件簿(国立公文書館)

2022-07-18 20:00:00 | イベント
東京国立近代美術館からの帰りに、国立公文書館で開催の令和4年度第1回企画展「江戸城の事件簿」を鑑賞。

江戸城内で起こった刃傷沙汰や窃盗事件、及び火事や地震などの災害を公文書の記録と照らし合わせて振り返る企画だ。
江戸幕府の公文書なので、事実をそのまま書いているかはわからない。
しかし、刃傷沙汰は赤穂浪士で有名な浅野内匠頭と桜田門外の変しか知らなかったが、他にも数件、発生していた。
また、火事や地震で、御殿が何度も建て替えられていたことも記録に残されていた。

今みたいに文書検索ができないので、誰かが覚えておかないと、なかなか活用できなかっただろうと思いながらみた。

常設展の明治天皇や昭和天皇、及び当時の大臣の署名がなされた文書も見応えがあった。


ゲルハルト・リヒター展(東京国立近代美術館)

2022-07-18 18:00:00 | 美術館
東京国立近代美術館にて、ゲルハルト・リヒター展を鑑賞。

ゲルハルト・リヒターは1932年、ドイツのドレスデン生まれの90歳。
1961年に東ドイツから西ドイツへ移住し、ケルンを中心に60年間、芸術活動を続けてきた。
本展では、リヒターの代表作とも言える「ビルケナウ」(2014年製作)を含む、初期から最近の作品までを網羅する。

リヒターは、フォト・ペインティンング、カラーチャート、グレイ・ペインティング、静物画、風景画、
アブストラクト・ペインティング、オイル・オン・フォトなど多くの手法で作品を残している。
絵画とは何かを究める道程をたどる作品群に圧倒される。
写真を意識したうえで、直接的な表現でない、絵画ならではの偶然性や芸術家のメッセージを込めた表現への拘りが見える。

まず、80歳を過ぎても、進化を続ける創作意欲が凄い。
また、人類の歴史を背負う作品からごく私的な作品までの振り幅も凄い。
このエネルギーの原動力は何だろうか。そこが知りたい。



鏡に写り込むビルケナウ(写真ヴァージョン)


アブストラクト・ペインティング(2017年製作)