とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」 (ねたばれ注意)

2015-08-31 23:59:59 | 映画
たまたまだが、「天空の蜂」を観たばっかりだったので、最近、日本を壊したい欲が高まっているのだろうかと思った。
より多くの人に危機感を抱かせる脅威が原子力であり、テロリストであるということなんだろう。

この作品は漫画が原作なのだが、犯人を「制圧」する(殺す)のではなく、「確保」する(生かす)ことをポリシーに
しているところが新しい。
現実にそのような組織は任務の危険度を考慮すると成り立たないと思うが、犯人を排除すべき存在ではなく、
主張に耳を傾けるべき存在として、社会の矛盾や不条理を描こうとしている。

だから、アクションはあくまでも前菜で、犯人の主張がメインなんだろうと思ったわりには、薄味だった。
2時間の映画の中では伝えきらなかったのかな。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE
製作年:2015年
製作国:日本
配給:東宝
監督:平野俊一
主演:向井理
他出演者:綾野剛、新垣結衣、吹石一恵、青木崇高、オダギリジョー、大森南朋
上映時間:120分


「at Home アットホーム」 (ねたばれ注意)

2015-08-27 23:07:39 | 映画
普通は結婚して、子供ができて、家族になっていくものだが、「普通に生きることの難しさ」って何なんだろう。
子供は親を選べない、子供も親の思うように育つわけではないし、それがいいとも限らない。
仮にこの映画のように、他人同士が家族になったとしても、現実として、継続していくのは非常に困難だろう。

ただ、この家族が成り立つかもと思わせてくれるのは、竹野内豊演じる主人公の「すべてを受け容れる強さ」だ。
自分自身の人生に夢や希望を持っておらず、人生のどん底を経験した人間が持つであろう
これ以上の下はないとの達観であり、浮上することの難しさであり、それでも危険を冒して前に進むしかないとの覚悟であり。
それを淡々とありのままに演じる竹野内豊。

家族と再会するラストシーンで感極まって両手で顔を覆って、主人公の表情を見せなかったところに、
この作品の肝があったように思う。見せないことで見せるという、心憎い演出だった。

ウーマンラッシュアワー村本の使い方とか、なかなか楽しめた。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:at Home アットホーム
製作年:2015年
製作国:日本
配給:ファントム・フィルム、KATSU-do
監督:蝶野博
主演:竹野内豊
他出演者:松雪泰子、坂口健太郎、黒島結菜、池田優斗、村本大輔、千原せいじ、板尾創路、國村隼
上映時間:110分


「天空の蜂」 (ねたばれ注意)

2015-08-20 23:08:41 | 映画
東京国際フォーラムで開催の完成披露プレミア試写会にて鑑賞。
開始時間ぎりぎりに会場へ到着したので、2階席の後ろの方になってしまい、舞台挨拶の顔は見えず。残念!
監督、キャストの想いが聞けて、作品への期待感は高まった。

感想を一言でいうと、シリアスな問題を扱っているものの、スケール感があり、
スリリングなシーン満載の極上のエンターテインメント作品だった。
20年前にこの小説を書いた東野圭吾の先見性は、やっぱり凄い。

前半の子供を救出するまでのシーンと、後半の事件の真相に迫るシーンでの盛り上げ方が
アクションとサスペンスでとても楽しめた。

原発が必要か、なくすべきか考えることを避けてはいけないということがメッセージと受け取った。
正解はないが、テロといった悪意によらずとも、自然災害の危険に曝されていることが明白になったことが20年での進歩なのか。

原発は確かにリスクが大きいが、夏になると熱中症や海や山の事故、
毎年発生する台風や豪雨、また毎日の交通事故で命を落とす人もいるが、
人間の本質はそこに注意が向かないことにあると思う。

根本問題は、人間は当事者意識を持てない問題に注意を向けれないこと、
多くの人は自分の人生の長さ以上の100年後、1,000年後の課題を考えられないことにあると思う。

本木雅弘が演じた「三島」がどういう考えで行動に至ったかに想いを馳せることが、この映画を観た人の義務と思う。

点数は、10点(10点満点)。

タイトル:天空の蜂
製作年:2015年
製作国:日本
配給:松竹
監督:堤幸彦
原作:東野圭吾
主演:江口洋介
他出演者:本木雅弘、仲間由紀恵、綾野剛、國村隼、柄本明
上映時間:136分




千葉・新舞子海水浴場

2015-08-16 22:46:59 | レジャー
日帰りで千葉・新舞子海水浴場へ。

東京湾観音を拝みながら海水浴ができるありがたいロケーションだ。


お盆休みの最終日だったが、それほど混雑しておらず、水がきれいでよかった。
房総半島には初めて海水浴に来たが、どこの海水浴場もこじんまりしていて、
落ち着いており、家族連れで来るにはよいかも。


帰りに少し南下して、「道の駅富楽里とみやま」内の「海鮮レストラン網納谷」にて食事。
刺身膳1,600円。太刀魚、さざえ、まぐろ、はまちとプチ贅沢。

「ジュラシック・ワールド」 (ねたばれ注意)

2015-08-12 23:58:14 | 映画
字幕版で鑑賞。
期待に違わぬ素晴らしい出来。
テーマソングを聞くと、懐かしさが甦って、心躍る。

圧巻は「モササウルスのエサやりショー」だ。
死ぬまでにこんなパークができているだろうか。
倫理的な問題があるし、夢は夢のままがいいかも。
この映画のメッセージも、「人間は自然を超越できない」と諭すところにあるし。
でも、CGやロボットを使ってだったら、可能かも。

架空のテーマパークのサイトが、UNIVERSALらしくて面白い!
ジュラシック・ワールド テーマパーク公式サイト

それにしても、今年の夏映画の充実振りは近年、稀に見るレベルだ。

点数は、10点(10点満点)。

タイトル:ジュラシック・ワールド
原題:JURASSIC WORLD
製作年:2015年
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
監督:Colin Trevorrow
主演:Chris Pratt、Bryce Dallas Howard
他出演者:Vincent D'Onofrio、Ty Simpkins、Nick Robinson、Omar Sy、B. D. Wong、Irrfan Khan
上映時間:125分