とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

2024年 日本ダービー観戦 ベテランジョッキーの腕に悶絶

2024-05-26 23:59:00 | 競馬
戸崎騎手は10回目のダービー挑戦。
1番人気のジャスティンミラノに騎乗。

皐月賞は首差で優勝と圧倒的な強さを見せていないことが影響しているのか、単勝2.2倍の1番人気。
元々、ダービー向きと言われており、皐月賞は苦手な舞台を克服したとも考えられる。
人間の思惑と馬の適正は必ずしも一致しないのが難しいところ。
馬の適正は走ってみないとわからないが、このオッズならあえて勝負してみるべきと判断。
15番ジャスティンミラノの単勝で勝負。
夢馬券は同じ7枠の2頭(13番シンエンペラー、14番ゴンバデカーブース)との三連複。

レースが始まり、ジャスティンミラノはスタートはいまいちだったが、二の脚で好位3、4番手につける。
1,000mは62.2秒のスローペース。
向う正面で池添騎手の1番サンライズアースがまくりを仕掛けて先頭に並びかける。
4コーナーでは武騎手の11番シュガークンが先頭に立つ。
残り300mで最内から横山典弘騎手の5番ダノンデサイルと外から15番のジャスティンミラノが抜け出す。
ダノンデサイルの勢いが勝り、ジャスティンミラノは追いすがるが、差が縮まらない。
そのまま2馬身差をつけて、ダノンデサイルが先頭でゴール。
3着には追い込んだ13番シンエンペラー。

皐月賞を出走取消したダノンデサイルが盲点になっていた。
ベテラン横山典弘騎手はダービー3勝目。
内でじっと脚をためる騎乗が功を奏した。
戸崎騎手は、シュガークンをかわせば勝てると思ったかもしれないが、もう1頭いた感じ。
ダービージョッキーへの道程は険しかった。

来年こそ、戸崎騎手には、この借りを返してもらい、一緒に歓喜したいものだ。
まだまだ息子世代に負けないというノリさんの意地のようなものを感じた一戦だった。




2023年 有馬記念観戦 名馬と名手の復活劇

2023-12-24 23:59:00 | 競馬
有馬記念を久々に現地観戦。
インターネットがつながらないことは覚悟しての勝負だ。

出走馬をみて気付くのが社台レースホースの復権だ。
スターズオンアース、ソールオリエンス、ヒートオンビートと3頭が出走。
先週の朝日杯優勝のジャンタルマンタルに続けるか。



今回はメンバの実力が拮抗しており混戦だが、枠順が絶妙で、予想を難しくしている。
近走の調子がよくない馬が有利な内枠に入り、好調馬が不利な外枠に入っている。
また、騎手の乗り替わりが多数発生しており、この部分の見極めも難しい。

あえて、不利な外枠でも調子のいい馬から入ることにする。
13番タスティエーラは馬体重が+18kgで太いかもと思ったが、成長していると受け取って、本命とする。
同じ勝負服の15番スルーセブンシーズとルメール騎手の16番スターズオンアースを対抗格に指名。
先行するタスティエーラをスルーセブンシーズとスターズオンアースが捕まえるかという予想だ。

レースが始まり、予想通り、引退レースとなる4番タイトルホルダーが後続を引き離しての逃げ。
また、大外からスターズオンアースが二番手につけたのは、ルメール騎手の賭けだ。
対して、タスティエーラとスルーセブンシーズは中団の外につけている。
1番人気の10番ジャスティンパレスが最後方というのが意外だったが、末脚に賭けたのだろう。

大きな隊列の変化なく、最終コーナーから直線に向かう。
先頭のタイトルホルダーが粘っているが、外から武騎手の5番ドウデュースが追い上げてくる。
スターズオンアースと競り合って、タイトルホルダーをかわし、ドウデュースが前に出て、そのままゴール。

ジャスティンパレスが大外から追い上げたが、タイトルホルダーをかわせず4着。
タスティエーラ6着、スルーセブンシーズ12着と奮わず。

リプレイを見ると、タスティエーラは直線で不利があったが、スムーズでも3着ぐらいに見えた。
スルーセブンシーズは終始、かかり気味で、直線では体力が残っていなかった感じ。

しかし、大舞台で結果を出す武騎手に「恐れ入りました」というのが、率直な感想。
ルメール騎手の大外からの先行策も神騎乗の領域だ。
引退レースのタイトルホルダーも見せ場を作り、終わってみれば、素晴らしいレースだった。
結果的には、ジャパンカップの3着から5着の馬で決まったということで、実力通りだったのかもしれない。

タスティエーラは来年以降の活躍に期待も、適性がいまいち謎だ。
スルーセブンシーズはこのまま引退かもしれない。
母馬としての活躍に期待しよう。

今年の競馬もほぼ終了。
いろんなドラマがあった。
来年はどんな年になるだろうか。




2023年 ジャパンカップ観戦 最強馬VS三冠牝馬

2023-11-26 23:59:00 | 競馬
東京競馬場にて、ジャパンカップを観戦。
世界最強馬のイクイノックスへ三冠牝馬リバティアイランドが挑戦する。
夢のようなレースだ。
普通に考えて、イクイノックスが勝つのだろうが、リバティアイランドがどれぐらい迫れるのか。
当然、他馬も漁夫の利を狙っている。



東京競馬場は8万人以上の観客で超満員。
コロナ後では最多ではないだろうか。

世界最強馬のイクイノックス、三冠牝馬のリバティアイランドともに調子はよさそう。

レースは予想通り、8番パンサラッサの大逃げを3番タイトルホルダーが2番手で追う展開。
2番イクイノックスは先行するだろうと読んだが、3番手を追走。
1番リバティアイランドのポジションも無難にイクイノックスのやや後ろと勝負できる位置につけている。
リバティアイランドの外に17番スターズオンアースが並んで追走する。

パンサラッサの1,000m通過タイムは57.6秒のハイペース。
直線に入ったところでは後続を10馬身以上引き離していたが、だいぶ勢いが落ちている。
残り200mほどでイクイノックスが先頭に立つ。
リバティアイランドが2番手に上がるが差はつまらない。
3番手にスターズオンアース、4番手に5番ドウデュースで、そのままゴール。

イクイノックスとリバティアイランドは4馬身差。
さすが世界一としかいいようのない圧勝劇だった。

優勝インタビューでは、ルメール騎手が言葉につまるシーンもあり、相当な重圧なんだろうと思わずにいられず。
当たり前にように勝つことの難しさは想像もできない。

リバティアイランドがイクイノックスに勝つためには前のポジションを取らないとダメだろうと思ったが、そうはならず。
川田騎手は、リバティアイランドのリズムを重視し、力を出し切ることで次走以降につなげる乗り方だった。

競馬史に残るレースを観れて感動。







単勝と3連単が的中も堅かった。


2023年 菊花賞観戦 皐月賞馬VSダービー馬

2023-10-22 23:59:00 | 競馬
新装された京都競馬場で最初の菊花賞。
皐月賞馬ソールオリエンスとダービー馬タスティエーラが三度、雌雄を決する。
普通に考えると、トライアルレースを使ったソールオリエンスが有利に思えるが、どうだろう。
ダービーからのぶっつけ出走となるタスティエーラの自在性を買いたいと思いながら、京都競馬場へ。



パドックと返し馬を見て、タスティエーラの発汗が目立つ。
頭を上下に動かしており、入れ込んでいるように見え、単勝勝負はやめることにした。
では、ソールオリエンスかというと、こちらも力んでいるように見え、距離が持つかの不安がぬぐえない。
迷った挙句、一番、落ち着いて見えたドゥレッツァの単勝勝負を決断。

馬連は、先行勢で決まったときのタスティエーラ軸とソールオリエンスが突き抜けるケースの2パターンで組み立て。
先行勢が揃うと、意外とスローになるので、ワイドもいったいったを想定して購入。

レースがスタートすると、まさかの17番ドゥレッツァが先頭に立って逃げの手。
暴走かと思ったが、そうでもなさそうで、1,000mを60.4秒の平均ペース。
大外枠の不利を帳消しにするルメール騎手の神騎乗。
向こう正面では、5番パクスオトマニカ、6番リビアングラスに先頭を譲り、内の3番手に控えて、息を入れる。
4コーナを回って、残り200mで先頭に立って、そのまま押し切り。
2番手は、7番タスティエーラが馬群をさばいて、ドゥレッツァに迫ろうとするが、差は縮まらず。
14番ソースオリエンスは大外から追い上げたが、3着が精一杯。

長距離は騎手の腕とよく言われるが、ルメール・マジック炸裂といったところか。
終わってみれば、外国人騎手のワンツー。
この競馬ができるなら、ドゥレッツァは有馬記念でも面白いかもしれない。





単勝、馬連、ワイドが的中。


6番リビアングラスが惜しくも4着で外れ。





2023年 日本ダービー観戦 若武者へ試練の一戦

2023-05-28 23:59:00 | 競馬
東京競馬場で、第90回東京優駿(日本ダービー)を観戦。



注目は、横山武史騎手が騎乗する皐月賞馬の5番ソースオリエンス。
重馬場の中山競馬場の直線で、最後方から全頭をごぼう抜きして優勝。
前の馬に厳しいハイペースの展開と、馬場適正が噛み合った勝利ではあるが、能力がないとできない芸当だ。
条件が変わる東京競馬場の2400mでも信じる。

最大のライバルは、同じキタサンブラック産駒でクリストフ・ルメール騎手の2番スキルヴィング。

この2頭の実力が抜けている気がするが、他の馬が覚醒するのか。

注目は武史の父、横山典弘騎手が騎乗する4番トップナイフ。
前走の皐月賞は出遅れて力を出し切れていない。
トップナイフが逃げる展開も予想されるが、どの程度のペースで逃げるのか。
ハイペースでタイトな流れを演出し、息子をサポートしつつ、自分も3着あたりに残せるか。
流れがタイトになると、内枠で無欲の競馬をしてくる馬が浮上する可能性もある。





大観衆に見守られて、ゲートオープン。
17番のドゥラエレーデが躓いて、坂井琉星騎手が落馬。波乱の幕開けだ。
外から田辺騎手の16番パクスオトマニカが1コーナーで先頭に立つ。
ソースオリエンスは6、7番手の内で、その前に12番タスティエーラが好位の外を確保。

逃げるパクスオトマニカが向う正面でややリードを広げ、1000m通過が60.4秒ぐらい。
3コーナーでは後続に7、8馬身の差をつける。
パクスオトマニカが平均ペースよりやや遅めぐらいなので、後続はかなりのスローペース。
直線に入ってもパクスオトマニカがリードしたままだが、後続が追い上げを開始。
残り200mでタスティエーラが先頭に立つ。
内から1番のべラジオオペラ、外からソースオリエンスと11番のハーツコンチェルトが追い上げてくる。
しかし、タスティエーラも伸びており差が縮まらない。

ソースオリエンスが首差まで迫ったところがゴール。
今年も、横山武史騎手のダービー制覇はならず。
ダミアン・レーン騎手がダービー・ジョッキーに。

しかし、ドラマはこれで終わらず、ルメール騎手のスキルヴィングは最下位入線し騎手が下馬。
故障発生の様子であったが、急に倒れ込んで動かなくなった。
心配そうにルメール騎手が見守るが、ピクリともしない。
診断結果は心不全で死亡というショッキングな結末。

タスティエーラとスキルヴィングは同じ勝負服だが、対照的に明暗が分かれた。

ソースオリエンスは皐月賞での圧勝から、厳しいマークで終始周りを囲まれて、追えたのはラスト100mぐらいだったか。
スローペースで末脚勝負にならなかったのは勝負の綾だが、自分でペースを作れない脚質の宿命でもある。
大外ぶん回しで勝てるほどの実力差があると横山武史騎手が感じていなかったとすると、あり得た結果ではある。

コーナーをタイトに回って余力を残す好騎乗と、包まれて能力を全開できない駄騎乗は紙一重だ。
少しの判断が勝負を分けたという意味で、とても見ごたえはあった。
結果論だが、べラジオオペラが通ったコースをソースオリエンスが通っていれば、結果は違ったかもしれない。
普通にうまく乗ると2、3着で、勝つためには、より大きなリスクを取る必要があったのかもしれない。

ゴール前の死闘に目が行きがちだが、タスティエーラにとっては、スタートして1コーナーまでが勝負だった。
強い馬が勝つわけではないという競馬の醍醐味を存分に味わうことができた。
今年も素晴らしいレースだったと思う。