とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

広島 vs 巨人(東京ドーム 2024/6/28)丸の完璧なサヨナラホームランで貯金10ならず

2024-06-28 23:59:00 | 野球観戦
交流戦を10勝8敗で乗り切り、首位に立つカープ。
投手陣の踏ん張りとしぶとい攻めで、接戦をものにしてきた。
コツコツと貯金を積み上げ、勝って二桁にしたいところ。

カープの先発投手は勝ち頭の床田、巨人はエースの戸郷。
両投手の投げ合いに期待。



始球式のバッターで山田裕貴が登場。


1回表のカープの攻撃。
1番秋山は死球、2番野間は送りバントせず、ショートゴロダブルプレー。
3番上本は三振で無得点。

1回裏の巨人の攻撃。
好調の1番丸がレフト前ヒットで出塁し、2番吉川は送りバント成功でいきなりのピンチ。
3番ヘルナンデスは右中間へのセンターフライで、丸はタッチアップで3塁へ進塁。
4番岡本は浅いレフトフライで、床田も上々の立ち上がり。

5回表のカープの攻撃。
先頭の6番堂林がレフトスタンドへのホームランで先制。1-0。

5回裏の巨人の攻撃。
先頭の8番門脇が二遊間へのバウンドの高いゴロ。
ショート小園がランニングスローで微妙なタイミングもファースト堂林が捕球できず内野安打。
9番戸郷はツーストライクから送りバントを決めて、巨人のチャンス。
1番丸はセンターフライで、門脇はタッチアップで3塁へ進塁。
2番吉川は右中間フェンス直撃のスリーベースで同点。1-1。
ライト野間が追い着いたように見えたが、わずかに届かず。
3番ヘルナンデスは三遊間へのゴロ。小園が逆シングルで捕球し懸命の送球も内野安打で吉川が生還。1-2。
4番岡本との勝負だったが、1塁ランナーのヘルナンデスが牽制死で攻撃終了。

7回裏の巨人の攻撃。
カープは床田から黒原へ投手交代。
8番門脇を三振、9番戸郷の代打若林をライトフライ。
1番丸にはレフト前ヒットを許すも、2番吉川をセカンドゴロで無得点。

8回表のカープの攻撃
巨人は戸郷からケラーへ投手交代。
9番黒原の代打に松山が登場。
ランナーなしでの松山はもったいない気がしたが、セカンドゴロ。
1番秋山がライト前ヒットで出塁し、代走に羽月。
2番野間を迎えて、ケラーが牽制悪送球で、羽月は2塁へ。
野間三振で、3番上本はファーストフライで無得点。

8回裏の巨人の攻撃。
カープは黒原からコルニエルへ投手交代。
先頭の3番ヘルナンデスがセンター前ヒットで出塁し、代走に重信。
4番岡本の3球目に重信が盗塁を試みるもアウト。
リプレー検証も判定通り。
岡本はセカンドフライ、5番途中出場の増田はレフトフライで攻撃終了。

9回表のカープの攻撃
巨人はケラーからバルドナードへ投手交代。
先頭の4番小園がセンター前ヒットで出塁。
5番坂倉は送りバント、6番堂林はセカンドゴロで、小園は3塁へ進塁。
7番田中広輔の2球目が暴投となり、小園生還で同点。2-2。
田中広輔はライトフライで攻撃終了。

9回裏の巨人の攻撃。
カープはコルニエルから森浦へ投手交代。
6番岸田、7番立岡、8番門脇を危なげなく三者凡退で延長戦へ。

10回表のカープの攻撃
巨人はバルドナードから西舘へ投手交代。
先頭の8番菊池が四球で出塁し、9番森浦の代打宇草が送りバントを決めて、カープのチャンス。
ここで巨人は左腕の高梨に投手交代。
1番途中出場の大盛の代打二俣が四球を選んで、一死1塁、2塁。
2番野間はファーストゴロで、二死1塁、3塁。
3番上本は二遊間のゴロ。
センター前ヒットかと思ったが、セカンド吉川が好捕し2塁ホースアウトで無得点。

10回裏の巨人の攻撃。
カープは森浦から栗林へ投手交代。
9番高梨の代打萩尾をサードゴロで、1番丸を迎える。
2球ボールが続いたあとの3球目のストレートを狙われて、打った瞬間それとわかるライトスタンドへのホームラン。2-3。
栗林はうなだれてマウンドを降りる。一方、丸は歓喜のホームイン。
丸は4安打の大当たりで首位打者に躍り出たらしい。

ナイスゲームだったが、結果だけが残念。
小園の背走からのナイスキャッチでのダブルプレーや、上本のダイビングキャッチもあり、らしさは見せた。
好ゲームを続けていった先に優勝が見えてくるか、先は長い。




「蛇の道」(ネタバレ注意)

2024-06-22 23:59:00 | 映画
黒沢清監督作品。
1998年に公開された同タイトルの自作のリメイク。
子供を殺された男と相棒の復讐劇という構造は同じだが、パリが舞台で、相棒が女性に変わっている。

娘を殺されたアルベール・バシュレは日本人の心療内科医の新島小夜子の協力により、犯人探しを実行する。
新島小夜子を柴咲コウが演じる。感情のない目力が強烈だ。
アルベールと小夜子は事件に絡む財団の関係者を次々と拉致して自白させようとする。
保身のための嘘なのか真実かもわからないまま、彼らから得た情報をたどっていった先にあった真実とは。

小夜子からみて仲間であるアルベールの態度がどこか不審であることが終始引っ掛かったが、驚愕の結末。

柴咲コウ演じる小夜子の怒りと絶望の入り混じった眼差しが胸に突き刺さるよう。

西島秀俊演じる心療内科の患者の結末は予想されたように感じたが、小夜子はあえて止めなかった。
この不作為が物語の結末を暗示していたのか。

終わることのない怒りの感情は、実感として理解不能な部分もある。
しかし、そういう感情に突き動かされる人物がいたとして、柴咲コウの演技に背筋が凍りついた。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:蛇の道
原題:Le chemin du serpent
製作年:2024年
製作国:フランス、日本、ベルギー、ルクセンブルク
配給:KADOKAWA
監督:黒沢清
主演:柴咲コウ
他出演者:Damien Bonnard、Mathieu Amalric、Grégoire Colin、西島秀俊、Vimala Pons、Slimane Dazi、青木崇高
上映時間:113分



気が付けば、ブログ開始から10年。

「違国日記」(ネタバレ注意)

2024-06-10 23:59:00 | 映画
テーマは「大人の成長」だろうか。
大人であっても、ふとした変化から精神的に成長できるものだ。
変化を恐れず、目の前のことに真摯に向き合っていくことで新しい扉が開く。

「正欲」に続いて、ガッキー(新垣結衣)の不愛想キャラが確立されてきている。
こうなると、逆に、爽やかな役を演じて欲しくなるものだ。

朝を演じた早瀬憩のはじけるような瑞々しさもよかった。

点数は、9点(10点満点)。

タイトル:違国日記
製作年:2024年
製作国:日本
配給:東京テアトル、ショウゲート
監督:瀬田なつき
主演:新垣結衣、早瀬憩
他出演者:夏帆、小宮山莉渚、中村優子、伊礼姫奈、滝澤エリカ、染谷将太、銀粉蝶、瀬戸康史
上映時間:139分


デ・キリコ展(東京都美術館)

2024-06-07 23:59:00 | 美術館
東京都美術館で開催の「デ・キリコ展」を鑑賞。

ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)は、日常の奥に潜む非日常を表した「形而上絵画」と名付けた手法で多くの芸術家に影響を与えた。
また、古典絵画のテーマや技法にも取り組み、自らの世界を創り上げていった人であった。

見慣れたはずの景色が初めて見る景色であるかのようなインスピレーションを絵にするとは、どういうことか。
本来、家の中にあるはずの家具が屋外にあったときの違和感をどのように絵に表現するか。

先入観が邪魔をして見えていなかったものは何か。

単純に絵画を鑑賞することからの発想の広がりが、デ・キリコなのかもしれない。


法然と極楽浄土(東京国立博物館)

2024-06-07 23:30:00 | 博物館
東京国立博物館にて開催の「法然と極楽浄土」を鑑賞。

法然(1133年~1212年)は浄土宗の開祖。
平安時代末期の「末法の世」に「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えれば誰でも死後、救われるという教えを広めた。
寺を造営することで救われようとするこれまでの仏教も認めつつ、庶民からの信仰を集めた。
より多くの人を救いたいという法然の想いの賜物だが、信徒を増やすという意味で、画期的なアイデアだったのだと思う。

現代人からすると、死後ではなくて、今を何とかして欲しいと思うが、現生は自力でどうにもならないなら、来世に救いを求めるかもしれない。
あるいは現生で悪行を働いてでも生き延びてきた人に、来世での救いの道を見出したということだろうか。
いずれにしろ、来世があると信じないと、意味がない教えではある。
そういう意味では、「死」は単なる通過点と割り切れるのか。

これは自分のやるべきことを行えば、来世の心配はないと受け取れる。
自分のやるべきことが、「戦うこと」なら社会は不安定になり、「働くこと」なら社会の安定に寄与するだろう。
一向一揆から、浄土宗を保護した徳川家康の江戸時代の安定の根底にあったものが少し理解できた気がする。



法然寺の立体涅槃群像