とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

鏑木清方展(東京国立近代美術館)

2022-04-24 22:00:00 | 美術館
東京国立近代美術館にて、「鏑木清方展」を鑑賞。

美人画の背景に庶民の生活を解け込ませる描き方に画家の人間性を感じる。

「築地明石町」、「浜町河岸」、「新富町」と代表作のタイトルが町の名前なのも人と町の一体感を感じさせる。
美人画なのに等身大というか、大袈裟に見えない。
絵全体の淡いイメージとは対照的に細かい部分まで精密に描写されていて、見れば見るほど引き込まれる。
これは写真ではわからない。



「パリ13区」(ネタバレ注意)

2022-04-23 23:59:00 | 映画
登場人物の人種や職業がばらばらで、多様性を表現しているのかと思ったが、それだけでもなかった。
大都会に暮らす女性の孤独を描いていたのかなと。
モノクロ映像で色彩の情報量が少ない分、俳優の表情や動きに集中できた気がする。

ただ、登場人物の誰にも感情移入できず、よくわからないところはあった。
みんなメンタルが強いというか思ったことを言葉や行動で表現している。
そこがパリらしさだとしたら、フランス人には受けるのだろうか。

点数は、6点(10点満点)。

タイトル:パリ13区
原題:Les Olympiades
製作年:2021年
製作国:フランス
配給:ロングライド
監督:Jacques Audiard
出演者:Lucie Zhang、Makita Samba、Noémie Merlant、Jehnny Beth
上映時間:105分


「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」(ネタバレ注意)

2022-04-19 23:59:00 | 映画
人気キャラクターの降谷零=安室透の警察学校時代の同期の絆の物語。
キーとなる登場人物がロシア人なのは偶然だろうか。

今回の舞台は渋谷。
渋谷の地形を使ったトリックは、タモリもびっくりだろう。

点数は、9点(10点満点)。

タイトル:名探偵コナン ハロウィンの花嫁
製作年:2022年
製作国:日本
配給:東宝
監督:満仲勧
主演:高山みなみ
他出演者:山崎和佳奈、小山力也、古谷徹、高木渉、湯屋敦子、白石麻衣、緒方賢一、岩居由希子、大谷育江、林原めぐみ
上映時間:111分


「ナイトメア・アリー」(ネタバレ注意)

2022-04-13 23:59:00 | 映画
映像が全体的にウェットというか、いかがわしさを感じる。
また、見世物小屋に置かれている小物といった細部にも引っ掛かりを感じる。
これがギレルモ・デル・トロ監督の作風だろう。

ブラッドリー・クーパーが演じる主人公スタンの人生の浮き沈みを描いている。
スタンの風貌が落ちぶれていく様から、最後のオチは予想できたが、そうなるよなと思った。
金に目が眩んで自分を追い込んでいった男の話であり、人の行いに相応しい居場所を考えさせられる話だった。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:ナイトメア・アリー
原題:Nightmare Alley
製作年:2021年
製作国:アメリカ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:Guillermo del Toro
主演:Bradley Cooper
他出演者:Cate Blanchett、Toni Collette、Willem Dafoe、Richard Jenkins、Rooney Mara、Ron Perlman、Mary Steenburgen、David Strathairn
上映時間:150分


「とんび」(ネタバレ注意)

2022-04-09 23:59:00 | 映画
原作小説を読んで、いつか映画化されることを期待していた。
感動する物語であることは間違いないが、139分ではちょっと忙しないとも感じた。

主役の父子を阿部寛と北村匠海が演じたが、脇役陣もよかった。
また、昭和の活気と瀬戸内海の風景も心を和ませてくれた。

息子のアキラが中年になって、父親のヤスの死後のシーンは必要なかったかも。
あえて令和の時代を入れることで、鑑賞する人との接点を作ろうとしたシーンだと思うが。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:とんび
製作年:2022年
製作国:日本
配給:KADOKAWA
監督:瀬々敬久
主演:阿部寛
他出演者:北村匠海、杏、安田顕、大島優子、濱田岳、宇梶剛士、尾美としのり、吉岡睦雄、宇野祥平、木竜麻生、井之脇海、田辺桃子、田中哲司、豊原功補、嶋田久作、村上淳、麿赤兒、麻生久美子、薬師丸ひろ子
上映時間:139分