とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

広島 vs ヤクルト(神宮球場 2023/3/31)声出し応援解禁も新井監督初勝利ならず

2023-03-31 23:59:00 | 野球観戦
待ちに待った2023年シーズンの開幕。
カープは新井貴浩監督の初陣。声出し応援も解禁。
気分的には、勝ち負けよりも、1年間、期待の持てるプレーを見たい。
それができれば、結果もついてくるはず。

カープの開幕投手はエースの大瀬良。ヤクルトは小川。

1回表のカープの攻撃。
1番の小園はセカンドフライ。2番の野間はフォークに空振り三振。
3番の秋山は外のボールをうまく拾って、レフト前ヒット。
4番のマクブルームの打席で秋山が投球前にスタートを切るが、小川が冷静に対応して、盗塁失敗。
ちょっと、空回り感はあるが、前向きにとらえたいところ。

1回裏のヤクルトの攻撃。
ヤクルトの1番は濱田。2球目を積極的に打って、右中間へのヒット。
2番の青木はレフトフライ。
3番の山田哲人は、ぼてぼてのサードゴロで、1塁走者の濱田は2塁へ。
ここで4番の村上との対決。
カウント2ボール1ストライクからの4球目のカーブをすくいあげると、バックスクリーン横へのホームラン。0-2。
ストレートの後でもタイミングを崩されることなく完璧な当たり。
ボールがバットに吸い寄せられるようにも見えた。
ヤクルトとしては最高の結果。
5番のオスナは空振り三振で、大瀬良も調子自体はよさそう。

2回表のカープの攻撃。
4番のマクブルームは、打ち直しも初球をサードゴロ。
5番の西川はショートフライ、6番のデビッドソンはサードファールフライで、6球で攻撃終了。

2回裏のヤクルトの攻撃。
6番の中村悠平はショートゴロも、7番の内山はレフト前ヒット。
8番の長岡の打席で、1塁ランナーの内山が盗塁成功。長岡は見逃し三振。
9番の小川は空振り三振で攻撃終了も、ヤクルトの積極的な攻撃が目立つ。

3回表のカープの攻撃。
7番の坂倉はレフトフライ。8番の菊池はファーストファールフライ。9番の大瀬良は三球三振。
この回は12球で攻撃終了。
ここまでポップフライが多く、小川の球威に押されている感じも、淡泊な攻撃。

3回裏のヤクルトの攻撃。
濱田はセンターフライ、青木はセカンドゴロも、山田哲人のサードゴロをデビッドソンが後逸。
村上の前にランナーを許してしまう。
村上の打席に注目が集まる隙をついて、1塁ランナーの山田哲人が盗塁成功。すかさず、得点圏へ。
しかし、ここは大瀬良が意地をみせて、村上をストレートで空振り三振。
前の打席のカーブが裏目だった気がしないでもない。

4回裏のヤクルトの攻撃。
先頭のオスナが左中間フェンス直撃、あと1メートルで、ホームランの2塁打。
中村悠平が送りバントで、1死3塁のピンチ。
内山はファーストファールフライ、長岡は申告敬遠、小川はライトフライでしのいだ。

5回表のカープの攻撃。
先頭のマクブルームがレフト前ヒットで出塁。
西川はサードファールフライ、デビッドソンは四球で、1死1塁、2塁のチャンス。
しかし、坂倉が当てただけのショートゴロでダブルプレー。
あえて、送りバントをしない前提の打順を組んでいると思うが、攻撃のバラエティーがなく、単調になりがちかも。
多彩な攻撃ができる打線が、相手にプレッシャーを与え、結果的に強行策が成功するという効果が出にくいかも。

5回裏のヤクルトの攻撃。
二死から、山田哲人にレフト前ヒットで、三度、ランナーを置いての村上との対決。
ここは、レフトフライで大瀬良が踏ん張った。

6回表のカープの攻撃。
先頭の菊池がサードゴロも村上のエラーで出塁。
大瀬良の代打で田中広輔が登場。
右中間へ抜けそうな当たりもセンターの濱田の守備範囲。
菊池はセカンドベースを回っており戻れず、ダブルプレー。
続く小園もセンターフライで無得点。
菊池の走塁はセオリーに反しているが、連打を期待できないと考えての、賭けだったのかもしれない。
小川の調子から感じるところがあっての走塁と思え、ボーンヘッドではなく、菊池ならではの閃きだったと思う。

6回裏のヤクルトの攻撃。
カープは新人の河野に投手交代。開幕戦にルーキーを起用とは期待の大きさの表れか。
しかし、先頭のオスナにバックスクリーン直撃のホームランで、いきなりプロの洗礼を浴びた。0-3。
この後をどう切り抜けるかと思ったが、力むことなく、三者連続で内野ゴロを打たせて、攻撃終了。
河野は、下位打線は無難に抑えられる力量を見せたので、クリーンアップクラスへの対応が課題だ。

7回表のカープの攻撃。
先頭の野間はフォークに空振り三振も、秋山が粘って、この日2本目のレフト前ヒットで出塁。
1回のデジャヴのような状況で、秋山が走らないかと思ってみていたが、マクブルームがサードゴロでダブルプレー。
小川を打てず、厳しい展開。

7回裏のヤクルトの攻撃。
カープは巨人から移籍の戸根に投手交代。新戦力をどんどん試していくところは楽しい。
戸根が期待に応えて、三者凡退で切り抜ける。

8回表のカープの攻撃。
ヤクルトは清水に投手交替。
西川、デビッドソン、坂倉ともに凡退。1点が遠い。

8回裏のヤクルトの攻撃。
カープはケムナに投手交代。
先頭の山田哲人にレフト前ヒットを許す。
村上の打席で山田哲人が2個目の盗塁成功。リプレー検証も判定通り。
村上はレフトフライに抑えたが、オスナはレフト前ヒットで、1死1塁、3塁のピンチ。
中村悠平はバントの構えから、そのままスクイズで、追加点を奪われダメ押し。0-4。
内山はセンターフライで攻撃終了。

9回表のカープの攻撃。
ヤクルトは星に投手交替。
菊池、田村、小園が凡退で試合終了。
高卒2年目の田村はプロ初打席だったが、見逃し三振。
いいスイングをしていたが、最後はフォークを警戒して、ストレートに手が出なかった感じ。

終わってみれば、小川に手も足も出なかったという試合だった。
新井監督は、送りバントをしないと宣言しているが、結果が出なくても、この姿勢を貫けるかだ。
それには、バントをしなくても進塁できる確率の高いバッティングとか、打者の工夫が必要だ。
秋山、菊池の走塁ミスもあったが、変わろうとしているが故の失敗ととらえたい。

大瀬良は、村上のホームラン以外は納得のピッチングだった。
ストレートに球威が戻ってきているので、果敢に攻めて欲しい。
心配なのは、坂倉が盗塁を阻止できなかったことだ。
ピッチャーの牽制や、配球の問題もあるが、送球の課題がみえた。

今季も厳しい戦いになりそうだが、がむしゃらに前を向いて、日々、成長する姿を期待したい。

村上のヒーローインタビューを聞いたが、目標は、2年連続三冠王ではなく、キャリアハイ。
相手があることではなく、自分との勝負というところが、成長の秘訣だろうか。

賀喜遥香の始球式。ノーバウンド投球。





bjork japan 2023 cornucopia(東京ガーデンシアター)

2023-03-28 23:59:00 | 音楽
東京ガーデンシアターにて、bjork japan 2023 cornucopiaを鑑賞。

映像と音楽が一体となったショー。
ビョークは、常に仮面をつけており、素顔は見せない主義のよう。
衣装もかなり凝っている。

環境活動家のグレタ・トゥーンベリのメッセージ映像が流れるなど、政治的な主張もあり。

ミステリアスな曲調と、ハープや水の落ちる音を使った楽器とか音楽的にも楽しかった。


「ちひろさん」(ネタバレ注意)

2023-03-26 23:59:00 | 映画
劇場に行こうと思ったが、上映している劇場が少なく、NETFLIXにて鑑賞。

ちひろさんというのは、とてもつかみどころのないキャラクターだ。
演じた有村架純も、かなり手探りの演技だったとコメントしていた。
孤独を必要としつつ、いろんな人に分け隔てなく接していく、距離感が自由というか、読めない。
ただ、どういう人が好きで、どういう人が嫌いかはわかる。

他の登場人物も、それぞれに個性的で、価値観を押し付けられていない感じがする。

港町の風景が美しく、癒される作品だった。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:ちひろさん
製作年:2023年
製作国:日本
配給:アスミック・エース
監督:今泉力哉
主演:有村架純
他出演者:豊嶋花、嶋田鉄太、van、若葉竜也、佐久間由衣、長澤樹、市川実和子、鈴木慶一、根岸季衣、平田満、リリー・フランキー、風吹ジュン
上映時間:131分


重要文化財の秘密(東京国立近代美術館)

2023-03-21 21:30:00 | 美術館
東京国立近代美術館にて、「東京国立美術館 70周年記念展 重要文化財の秘密」を鑑賞。

明治以降の絵画、彫刻、工芸のうち、重要文化財に指定された作品のみの豪華な展覧会。
新しい表現を打ち立てた「問題作」が、どのように「傑作」と評価され、重要文化財に指定されたかに迫る。

1955年(昭和30年)に最初に重要文化財に指定された作品の一つである狩野芳崖『不動明王図』(1887年制作)が最初の展示作品。
日本画に関しては、昭和に入って制作された作品も指定されており、技法の発展への貢献が評価ポイントだろう。
西洋画に関しては、当初は欧州の技法を的確に習得した作品が評価されていたが、徐々に画家の独自性が評価されている。
彫刻も和洋折衷の面白さがある。
工芸は、当初は海外への輸出品として、あまり評価が高くなかったが、技巧の高さが注目され、近年、指定が増えつつある。

こうしてみると、明治以降の日本の国力増進と足並みを揃えて、欧州の芸術を取り込み、日本独自の芸術に昇華した過程が垣間見られる。
いずれは、これらの作品の中から国宝に指定されるものも、出てくるのだろう。

展示替えがあり、上村松園『母子』と黒田清輝『湖畔』が見れなかったのが残念。



浅井忠『収穫』(1890年制作)


高村光雲『老猿』(1893年制作)


鈴木長吉『十二の鷹』(1893年制作)

2023年劇団☆新感線43周年興行・春公演『ミナト町純情オセロ』(Brillia HALL)

2023-03-20 22:00:00 | イベント
池袋のBrillia HALLにて、2023年劇団☆新感線43周年興行・春公演 Shinkansen faces Shakespeare 『ミナト町純情オセロ』~月がとっても慕情篇~を鑑賞。

劇団☆新感線は、「髑髏城の七人」「メタルマクベス」以来の鑑賞。
運よく、チケットが取れた。

シェイクスピアの「オセロ」の劇団☆新感線版。
主役のオセロはそのままの役名でブラジル人ハーフのやくざという設定。演じるのは三宅健。
オセロの妻デズデモーナの役名はモナで病院のお嬢様という設定。松井玲奈が演じる。
オセロを欺くイアーゴーの役名はアイ子で、オセロの先代の姐さんという設定。高田聖子が演じる。
オセロの妻と密通の疑いをかけられるキャシオーの役名は汐見で、オセロの弟分という設定。寺西拓人が演じる。

三宅健と松井玲奈が表の主役だとしたら、裏の主役は高田聖子。
若い二人を手玉に取る老獪ぶりは、関西弁の台詞だけでなく、目線などの立ち居振る舞いまで、どきどきした。
主役とヒロインの華のある演技と寺西拓人が演じる汐見の憎めないキャラクターにも惹きつけられた。
他の脇をかためる役者たちも、それぞれ見せ場があり、さすが。
笑って、泣いて、人間の闇の深さにぞくっとしたり、小さなボタンの掛け違いが人間を奈落の底に落とす恐さも感じた。

シェイクスピアの時代から、いや、原始時代から人間の本質は変わっていないのだろう。

原作:ウィリアム・シェイクスピア
作:青木豪
演出:いのうえひでのり