とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「マッドマックス:フュリオサ」(ネタバレ注意)

2024-05-31 23:59:00 | 映画
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015年公開)の前日譚。
主役のフュリオサがシャーリーズ・セロンから、アニャ・テイラー=ジョイに変わった。
体格は華奢だが、怒りの表情が際立っている。目力が凄い。

フュリオサの敵役ディメンタスをクリス・ヘムズワースが味のある演技。
なかなかの破天荒ぶりで、イモータン・ジョーが普通に見えてくる。

戦争を肯定するものではないが、人間が生きようとするエネルギーに圧倒される。
残酷なシーンもあるが、へこたれないエネルギーをもらえた気がした。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:マッドマックス:フュリオサ
原題:Furiosa: A Mad Max Saga
製作年:2024年
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:George Miller
主演:Anya Taylor-Joy
他出演者:Chris Hemsworth、Charlee Fraser、Tom Burke、Lachy Hulme、John Howard、Lee Perry、Nathan Jones、Josh Helman、Angus Sampson
上映時間:148分


2024年 日本ダービー観戦 ベテランジョッキーの腕に悶絶

2024-05-26 23:59:00 | 競馬
戸崎騎手は10回目のダービー挑戦。
1番人気のジャスティンミラノに騎乗。

皐月賞は首差で優勝と圧倒的な強さを見せていないことが影響しているのか、単勝2.2倍の1番人気。
元々、ダービー向きと言われており、皐月賞は苦手な舞台を克服したとも考えられる。
人間の思惑と馬の適正は必ずしも一致しないのが難しいところ。
馬の適正は走ってみないとわからないが、このオッズならあえて勝負してみるべきと判断。
15番ジャスティンミラノの単勝で勝負。
夢馬券は同じ7枠の2頭(13番シンエンペラー、14番ゴンバデカーブース)との三連複。

レースが始まり、ジャスティンミラノはスタートはいまいちだったが、二の脚で好位3、4番手につける。
1,000mは62.2秒のスローペース。
向う正面で池添騎手の1番サンライズアースがまくりを仕掛けて先頭に並びかける。
4コーナーでは武騎手の11番シュガークンが先頭に立つ。
残り300mで最内から横山典弘騎手の5番ダノンデサイルと外から15番のジャスティンミラノが抜け出す。
ダノンデサイルの勢いが勝り、ジャスティンミラノは追いすがるが、差が縮まらない。
そのまま2馬身差をつけて、ダノンデサイルが先頭でゴール。
3着には追い込んだ13番シンエンペラー。

皐月賞を出走取消したダノンデサイルが盲点になっていた。
ベテラン横山典弘騎手はダービー3勝目。
内でじっと脚をためる騎乗が功を奏した。
戸崎騎手は、シュガークンをかわせば勝てると思ったかもしれないが、もう1頭いた感じ。
ダービージョッキーへの道程は険しかった。

来年こそ、戸崎騎手には、この借りを返してもらい、一緒に歓喜したいものだ。
まだまだ息子世代に負けないというノリさんの意地のようなものを感じた一戦だった。




「湖の女たち」(ネタバレ注意)

2024-05-24 23:59:00 | 映画
吉田修一の同名小説の映画化。
監督は大森立嗣。

W主演の福士蒼汰と松本まりかをはじめとして俳優陣の演技に引き寄せられる。
原作小説の不穏な感覚を忠実に再現している。

湖の美しさと人間の醜さの対比。
日常の裏に隠されている人間の本性をえぐる。

人間は何のために生きるのか、幸せになるためではないのか。
目的が実現できないことに気が付いてしまったら、どうすればいいのか。
逃げることはできないのだろうか。
やり直すこともできるのではないか。

そんなことを思った。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:湖の女たち
製作年:2024年
製作国:日本
配給:東京テアトル、ヨアケ
監督:大森立嗣
主演:福士蒼汰、松本まりか
他出演者:福地桃子、近藤芳正、平田満、根岸季衣、菅原大吉、財前直見、三田佳子、浅野忠信
上映時間:141分


「不死身ラヴァーズ」(ネタバレ注意)

2024-05-19 23:20:00 | 映画
松井大悟監督作品。
長谷部りのは、幼い頃に出会った運命の人、甲野じゅんと何度も巡り合っては、両想いになると消えてしまうということを繰り返していた。
最初はミステリーなのかと思ったが、恋愛映画だ。

長谷部りのを演じる見上愛の「健気さ」に癒される。
甲野じゅんを演じる佐藤寛太との息も合っていて、清々しい気持ちになれた。

前田敦子が重要な役どころ。
オチがわかると、いろいろ考えたくなるが、幼い頃に、二人はきっと、病院で出会っていたのだろうと思う。
そこから紆余曲折があって再会したということで、いいのではないだろうか。

じゅんの家が田舎で、どこなのか気になった。
りのの家は新幹線が近くを走っていたが、新横浜を少し過ぎたあたりのような気がする。

りのの親友の田中が最後までいい人でよかった。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:不死身ラヴァーズ
製作年:2024年
製作国:日本
配給:ポニーキャニオン
監督:松居大悟
主演:見上愛
他出演者:佐藤寛太、落合モトキ、青木柚、前田敦子、神野三鈴
上映時間:110分


「悪は存在しない」(ネタバレ注意)

2024-05-12 23:59:00 | 映画
濱口竜介監督作品。

自然豊かな長野県の山村に東京の会社がコロナ禍の補助金目当てにグランピング場の建設を計画している。
地元住民への説明会を開催するものの、採算重視の計画の杜撰さが露呈する。
登場人物はそれぞれに事情があり、そういう意味では「悪」は存在していないのかもしれない。

観終わって直後の感想は、「・・・」と、理解できず。
ラストシーンがそれまでの「静」から、一転しての「動」で幕切れ。
人知を超えた「自然への畏怖」が表現されているのだろうか。

そもそも、自然との共生というが、人間は自然を破壊し、自然に苦しめられて生きている面もある。
わかったような気持ちになることに警鐘を鳴らし、原点を忘れないことが、メッセージだろうか。

点数は、5点(10点満点)。

タイトル:悪は存在しない
製作年:2023年
製作国:日本
配給:Incline
監督:濱口竜介
主演:大美賀均
他出演者:西川玲、小坂竜士、渋谷采郁
上映時間:106分