三菱一号館美術館で開催中の「ルドン-秘密の花園」展を鑑賞。
開催期間:2018年2月8日~2018年5月20日
ルドンは1840年、フランスのボルドー生まれ。
40代までは木炭画や版画で「黒」をベースにした作品作りをしていたが、
50代ごろから色彩豊かな作品を手掛けるようになった。
木炭画時代は非常に細部まで拘った繊細に見える作品を製作していたが、
だんだんと表現がカラフルかつ淡いものへと変わっていったことが面白い。
またモチーフとして、植物や蝶といった自分にとって身近なものを選んでいるところに
画家の周囲への愛情や愛着といったものを感じた。
そういった状況で、「ドムシー男爵の食堂の装飾」は、ちょっとよそ行きな感じを受けた。
使うなと言われた「青」を中心に描いた「グラン・ブーケ」に画家がどういう思いを込めたのか。
渾身の作品だったことは間違いなく、個人の食堂を飾る絵の域を超えている。
絵を描くことが自己表現の手段だとしたら、モチーフが自分の心にどう映っているか、
その表現に対する試行錯誤が画家の人生なんだと思わせてくれる展示だった。

「グラン・ブーケ」レプリカ
開催期間:2018年2月8日~2018年5月20日
ルドンは1840年、フランスのボルドー生まれ。
40代までは木炭画や版画で「黒」をベースにした作品作りをしていたが、
50代ごろから色彩豊かな作品を手掛けるようになった。
木炭画時代は非常に細部まで拘った繊細に見える作品を製作していたが、
だんだんと表現がカラフルかつ淡いものへと変わっていったことが面白い。
またモチーフとして、植物や蝶といった自分にとって身近なものを選んでいるところに
画家の周囲への愛情や愛着といったものを感じた。
そういった状況で、「ドムシー男爵の食堂の装飾」は、ちょっとよそ行きな感じを受けた。
使うなと言われた「青」を中心に描いた「グラン・ブーケ」に画家がどういう思いを込めたのか。
渾身の作品だったことは間違いなく、個人の食堂を飾る絵の域を超えている。
絵を描くことが自己表現の手段だとしたら、モチーフが自分の心にどう映っているか、
その表現に対する試行錯誤が画家の人生なんだと思わせてくれる展示だった。

「グラン・ブーケ」レプリカ
