とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「マエストロ!」 (ねたばれ注意)

2015-01-31 23:51:14 | 映画
タイトル:マエストロ!
製作年:2015年
配給:松竹、アスミック・エース
監督:小林 聖太郎
主演:松坂 桃李
他出演者:西田 敏行、miwa、濱田 マリ、松重 豊

最初の感想は、「松坂桃李、頑張ってるなあ」。
演じられるキャラクターが多いタイプではないが、持って生まれたひたむきさとか、
粘り強さから、観ている人を引き込む魅力のある役者だと思う。

マンガ原作だけに、随所に小ネタが仕込まれており面白かった。
楽器を叩いて音を良くしたり、miwaが演じていたフルート奏者のタクアンを食べる音から
素質を見抜いたりとかとか。
素人には、そういうこともありそうに思えたが、本当なんだろうか。
ただ、1点、阪神大震災はネタに使わんといて欲しかった。
確かにリアリティが出て、説得力が増す面はあったが、フィクションとして楽しませて欲しかった。

クラシックが堅苦しいと敬遠していた人や、音楽をやり始めた中高生あたりには、お奨めだと思う。

点数は、7点(10点満点)。


「百円の恋」 (ねたばれ注意)

2015-01-22 02:08:48 | 映画
タイトル:百円の恋
製作年:2014年
配給:東映ビデオ
監督:武 正晴
主演:安藤 サクラ
他出演者:新井 浩文

面白かった。安藤サクラの演技を観て、「女優はアスリートなんや」と感じた。
文字通り体を張った演技で、体型の変化とボクシングの動きの変化が凄い。
どれぐらいの撮影期間でここまで、変化したのか。
また、ボクシングで相手に立ち向かっていくときの顔が、めちゃくちゃ不細工でいい。

主人公の一子の生き方を見て、意図はしてなくても、人間は曝されることが大事だと思った。
また、一点突破というか、一つのことしかできないことが人間をピュアにする、輝かせる可能性を感じた。
無理に何でもできないと思う必要はなく、一つのことでもその人の存在証明になることが心に響いた。

点数は、8点(10点満点)。


「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」 (ねたばれ注意)

2015-01-19 01:51:14 | 映画
タイトル:劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス
製作年:2014年
配給:東宝
監督:塩谷 直義
主演:花澤 香菜
他出演者:野島 健児、佐倉 綾音

夜中にアニメがTV放送されているのをたまに見たが、電車の中刷り広告など宣伝に力が入っているようで、観てみた。

単純に言うと、近未来の刑事ドラマだ。
100年後、人間が犯罪を犯す可能性を管理するシステム「シビュラシステム」が導入された世界を公安の立場で描いている。
このシステムは日本が開発したもので、このシステムがない他の世界は内戦状態で人々は貧困に苦しんでいるという設定だ。

システムの分析結果をどこまで信じるか、そもそも法律を犯す可能性ってどうやって計算するかは謎だが、そこは問題ではない。
システムが海外で運用されている理由も謎だったが、何かしらの利権が絡んでいたりするのかも。

物語は密入国者の取り調べの過程で、かつての刑事仲間が海外のゲリラ組織の一員として、
密入国に関係している容疑があるところから始まる。

犯罪を厳格に取り締まる立場から、ゲリラの一員へどういう心境の変化があったかの興味から、主人公が海外へ調べに行く。
システムの改ざんや影武者といった秘密を暴いて、捜査は終了。

この映画を観て感じたのは、犯罪がない世界はすばらしいが、日本のありたい姿とはどんなものか、
仮に犯罪が少なくなったとしても、誰かがそれを支えており、その状態で何を目指すのか、
そこを考えて行動することが必要ということだ。

点数は、7点(10点満点)。