とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「竜とそばかすの姫」(ネタバレ注意)

2021-07-22 23:59:00 | 映画
細田守監督版の「美女と野獣」らしい。

仮想空間と高知県の田舎町、万人に憧れられる歌姫とさえない女子高生。
コントラストの凄さが現代的だ。
しかし、これらが全てつながって、世界を形作っている現実を直視したところに作品のテーマがある。
昨今の情勢に影響を受けたところもあるだろうが、仮想世界の出来事が少女に試練を与え、成長を促すところに監督の「未来は明るい」というメッセージがみえる。

本作の見所は、主役の女子高生すず(仮想空間の歌姫ベル)を演じる中村佳穂の「歌」にもある。
「歌」には中毒性がある。
「歌」の世界に浸るために、もう一度、観たくなった。

点数は、9点(10点満点)。

タイトル:竜とそばかすの姫
製作年:2021年
製作国:日本
配給:東宝
監督:細田守
主演:中村佳穂
他出演者:成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、森川智之、津田健次郎、小山芙美、宮野真守、森山良子、清水ミチコ、岩崎良美、中尾幸世、坂本冬美、役所広司
上映時間:121分


「東京リベンジャーズ」(ネタバレ注意)

2021-07-21 23:59:00 | 映画
若手俳優の演技が熱い。
圧倒的な才能に交じって、普通の人間がどう生きればいいのかを考えた。

主役の北村匠海は稀有な才能の持ち主だが、ヘタレな「タケミチ」を全力で演じている。
「よい子はマネしないでね」という内容だが、背水が人を強くすることは伝わる。

悪役を演じる役者の方が楽しそうに見えるのは、なぜだろうか。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:東京リベンジャーズ
製作年:2020年
製作国:日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:英勉
主演:北村匠海
他出演者:山田裕貴、杉野遥亮、鈴木伸之、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮、眞栄田郷敦、清水尋也、今田美桜
上映時間:120分


「ブラック・ウィドウ」(ネタバレ注意)

2021-07-12 23:59:00 | 映画
久々に体験すると、ハリウッド大作のスケール感は凄い。
「アベンジャーズ」シリーズを見続けていないので、過去のエピソードを知らないとわからないところもあったが、楽しめた。
映画は、有料配信「ディズニープラス」の宣伝の意味合いもあるだろう。

ヒロインの孤独と疑似家族というのが、物語の素材となっている。
自分が何者なのかを自分の行動で、自分に対して示していくというところがアメリカ映画らしい。
根本的な価値観が日本人と違うと感じるのはそこだ。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:ブラック・ウィドウ
原題:BLACK WIDOW
製作年:2021年
製作国:アメリカ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:Cate Shortland
主演:Scarlett Johansson
他出演者:Rachel Weisz、Florence Pugh、David Harbour、O-T Fagbenle
上映時間:133分


「夏への扉 ―キミのいる未来へ―」(ネタバレ注意)

2021-07-01 23:59:00 | 映画
夏が近づいてきた。
この時期、タイトルに「夏」が入る作品が増えてくる。

山﨑賢人が主人公の天才科学者役を演じる。
世事に疎く、共同経営者に裏切られ、自らの発明を奪われてしまう。
さらに、冷凍睡眠させられてしまい、30年後に目覚める。
しかし、未来は心配していた姿とは違っており、その謎に挑むというストーリー。

「タイムトラベル」ものだが、未来の自分がタイムマシンで過去に戻ることが、予め決まっていたというのが、面白いところ。
もしも、何かの手違いで、過去に戻れなかったらどうなっていたのかが、気になって仕方がなかった。
未来が過去を変えるという考え方は、過去は変えられないという観念への抵抗だろうか。
不幸だった自分の過去をなかったことにしたいという気持ちはわかるが、健全でない気がする。
未来は明るいと信じて行動することは大切だが。

役者の演技がすばらしく、映画としては、よくできていると思ったが、もやもやが残ったのは、なぜだろう。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:夏への扉 ―キミのいる未来へ―
製作年:2021年
製作国:日本
配給:東宝、アニプレックス
監督:三木孝浩
主演:山﨑賢人
他出演者:清原果耶、夏菜、眞島秀和、浜野謙太、田口トモロヲ、高梨臨、原田泰造、藤木直人
上映時間:118分