日本シリーズにて、初のマツダ スタジアムでの観戦。
広島駅からスタジアムまでの道も凄い人。
今までのどの球場よりも、野球を観るためのスタジアムとして、考えられているなと感じた。
席のバラエティもそうだが、売店の配置であったり、通路の広さであったり、開放感のある球場だ。
3勝2敗と日本ハムに王手をかけられて迎えた第6戦。
勝って明日の黒田、大谷の先発投手対決につなげたいところ。
広島の先発投手は第2戦で勝っている野村。日本ハムは増井。
しかし、360度カープファンで埋め尽くされた状態で、日本ハムの選手はやりにくいだろう。
選手以上に、日本ハムファンは応援し辛い雰囲気だ。
試合は、プレイボール直後の初球を日本ハムの1番打者、西川が3塁打。
続く2番の中島にはストレートのフォアボールでいきなりのピンチ。
3番の岡は打ち取ったが、ショートへの内野安打で1点。
しかし、4番の中田をダブルプレー、5番の近藤をピッチャーゴロで何とかしのいだ。
広島の反撃は2回裏。
先頭の5番松山がヒットのあと、6番の鈴木誠也がツーベース。
7番小窪が三振のあと、8番石原のときに、ワイルドピッチで1点。
さらに石原のサードゴロをレアードがトンネルで2-1と逆転。
日本ハムが4回表に反撃。
先頭の5番近藤が初球をセンター前へクリーンヒット。
続く6番レアードのショートゴロをダブルプレーを焦ったのか、珍しく田中がエラー。
ここで、7番の田中賢介がライトへのタイムリーヒットで同点。
送球の間にランナーが進塁し、ノーアウト2、3塁のピンチ。
8番大野、9番増井の代打矢野を打ち取ったが、1番の西川へ。
初回にスリーベースを打たれており、歩かせてもいい気がしたが、悪い予感的中で、タイムリーツーベース。
4-2と逆転を許したが、増井を攻めきれていなかったので、投手交代は悪い流れでないように感じた。
広島の4回裏の攻撃は、5番の松山から。松山が日本ハム2番手投手の鍵谷から四球で出塁。
鈴木誠也が凡退のあと、小窪も四球で、チャンスをもらった形に。
8番石原の代打安部がつないで、ツーアウト2、3塁で9番野村に代打新井さん。
登場するのがちょっと早いのではと思いつつ、球場はこの日一番の盛り上がり。
しかし新井さんは、あえなく三振。
5回から広島は2番手投手でヘーゲンスを投入。
野村は右打者はおさえたが、左打者へカウントを整えるまでに痛打された。
ボール自体は悪くなかったが、配球や相手打者の誰と勝負するかのインサイドワークが噛み合わなかった印象。
ヘーゲンスが無難におさえた裏の攻撃で、丸が右中間スタンドへぎりぎり飛び込むホームランで、4-3。
6回は二死満塁のピンチだったが、ヘーゲンスがしのいで、裏の攻撃。
日本ハム3番手投手の石井から松山がセンターへヒット。
石井から交代した4番手投手の井口から鈴木誠也が四球でチャンスを広げ、松山の代走に赤松。
緒方監督の攻めがいつもより早い。
小窪がバントを決めて、一死2、3塁で會澤だったが、三球三振。
誰が代打に出るか注目のところ、下水流。
下水流は三遊間に転がし、あわやレフト前のところをショートの中島が横っ飛びでおさえた。
2塁ランナーの鈴木誠也が三本間に挟まれ、「万事休す」と思ったら、日本ハムのミスで3塁に戻った。
逆転といきたかったが、1番田中が凡退で、4-4の同点まで。
7回は、広島3番手投手の今村、日本ハム5番手投手バースが踏ん張り、無得点。
迎えた8回表。広島はジャクソン投入。
コントロールに不安があるので、接戦では気持ちが悪いと思いつつ、あっさりツーアウトを取った。
1番西川は四球でもいいと思ったところ、しぶとくライト前へ運ばれた。
あれよあれよと、続く2番中島、3番岡にもヒットでつながれ、4番中田と勝負。
中田自体は調子がよくなさそうでもあり、甘い球狙いで大振りしてくるだろうと思うと、
コントロールに課題のあるジャクソンでは出会い頭の確立が高いことに不安を感じつつ、続投の模様。
が、まさかのストレートの押し出し四球。
続くピッチャーのバースがそのまま打席に入ったのも驚いたが、まさかのタイムリー。
栗山監督は、この時点では延長を考えていたのではないだろうか。
だが、ここで流れが大きく変わり、レアードが満塁ホームラン。
結果論だが、投手交代のチャンスが何回かあったが、緒方監督は動けなかったのか、動かなかったのか。
ここで大瀬良にピッチャー交代して、田中賢介をおさえて、長い8回が終わり、重過ぎる6点を献上。
8、9回の攻撃はシーズン中の粘りを見せられず、力尽きた。
緒方監督の心境からすると、8回のピンチでジャクソン以上のピッチャーがいなかったということなんだろう。
シーズン中でもジャクソンが打たれることもあったが、打線がカバーするという戦い方をしてきたのもあっただろう。
ただし、短期決戦では、8回ジャクソン、9回中崎に拘らない戦い方、
調子のいい投手、相手の弱点をつける投手をラッキーボーイ的に登板させるのもありだったように思う。
じゃあ誰かというと、打たれていないのは、今村ぐらいだが。
この一戦は惨敗したが、この1年間の広島東洋カープの活躍は素晴らしかった。
特にマジック点灯後の、チーム一丸となって、優勝に突き進む姿は頼もしかった。
黒田が抜けても、「日本一」を目標として、来年も白球に食らいついて欲しい。
1年間、お疲れ様でした。また、感動を有難う!
ウォーミングアップする大谷。翌日に備えた軽めの調整に見えたが、出番はあるか。
新井弁当は、なぜか、穴子めし。
北海道日本ハムファイターズ、勝利の瞬間。
栗山監督の胴上げ。
スコアボードと無念さがにじむ鈴木誠也。