とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

日本シリーズ第6戦 広島 vs 日本ハム(マツダ スタジアム 2016/10/29) 2016年のカープ劇場終演は悔しい幕切れ

2016-10-29 23:59:28 | 野球観戦
日本シリーズにて、初のマツダ スタジアムでの観戦。
広島駅からスタジアムまでの道も凄い人。
今までのどの球場よりも、野球を観るためのスタジアムとして、考えられているなと感じた。
席のバラエティもそうだが、売店の配置であったり、通路の広さであったり、開放感のある球場だ。

3勝2敗と日本ハムに王手をかけられて迎えた第6戦。
勝って明日の黒田、大谷の先発投手対決につなげたいところ。
広島の先発投手は第2戦で勝っている野村。日本ハムは増井。

しかし、360度カープファンで埋め尽くされた状態で、日本ハムの選手はやりにくいだろう。
選手以上に、日本ハムファンは応援し辛い雰囲気だ。

試合は、プレイボール直後の初球を日本ハムの1番打者、西川が3塁打。
続く2番の中島にはストレートのフォアボールでいきなりのピンチ。
3番の岡は打ち取ったが、ショートへの内野安打で1点。
しかし、4番の中田をダブルプレー、5番の近藤をピッチャーゴロで何とかしのいだ。

広島の反撃は2回裏。
先頭の5番松山がヒットのあと、6番の鈴木誠也がツーベース。
7番小窪が三振のあと、8番石原のときに、ワイルドピッチで1点。
さらに石原のサードゴロをレアードがトンネルで2-1と逆転。

日本ハムが4回表に反撃。
先頭の5番近藤が初球をセンター前へクリーンヒット。
続く6番レアードのショートゴロをダブルプレーを焦ったのか、珍しく田中がエラー。
ここで、7番の田中賢介がライトへのタイムリーヒットで同点。
送球の間にランナーが進塁し、ノーアウト2、3塁のピンチ。
8番大野、9番増井の代打矢野を打ち取ったが、1番の西川へ。
初回にスリーベースを打たれており、歩かせてもいい気がしたが、悪い予感的中で、タイムリーツーベース。
4-2と逆転を許したが、増井を攻めきれていなかったので、投手交代は悪い流れでないように感じた。

広島の4回裏の攻撃は、5番の松山から。松山が日本ハム2番手投手の鍵谷から四球で出塁。
鈴木誠也が凡退のあと、小窪も四球で、チャンスをもらった形に。
8番石原の代打安部がつないで、ツーアウト2、3塁で9番野村に代打新井さん。
登場するのがちょっと早いのではと思いつつ、球場はこの日一番の盛り上がり。
しかし新井さんは、あえなく三振。

5回から広島は2番手投手でヘーゲンスを投入。
野村は右打者はおさえたが、左打者へカウントを整えるまでに痛打された。
ボール自体は悪くなかったが、配球や相手打者の誰と勝負するかのインサイドワークが噛み合わなかった印象。
ヘーゲンスが無難におさえた裏の攻撃で、丸が右中間スタンドへぎりぎり飛び込むホームランで、4-3。

6回は二死満塁のピンチだったが、ヘーゲンスがしのいで、裏の攻撃。
日本ハム3番手投手の石井から松山がセンターへヒット。
石井から交代した4番手投手の井口から鈴木誠也が四球でチャンスを広げ、松山の代走に赤松。
緒方監督の攻めがいつもより早い。
小窪がバントを決めて、一死2、3塁で會澤だったが、三球三振。
誰が代打に出るか注目のところ、下水流。
下水流は三遊間に転がし、あわやレフト前のところをショートの中島が横っ飛びでおさえた。
2塁ランナーの鈴木誠也が三本間に挟まれ、「万事休す」と思ったら、日本ハムのミスで3塁に戻った。
逆転といきたかったが、1番田中が凡退で、4-4の同点まで。

7回は、広島3番手投手の今村、日本ハム5番手投手バースが踏ん張り、無得点。

迎えた8回表。広島はジャクソン投入。
コントロールに不安があるので、接戦では気持ちが悪いと思いつつ、あっさりツーアウトを取った。
1番西川は四球でもいいと思ったところ、しぶとくライト前へ運ばれた。
あれよあれよと、続く2番中島、3番岡にもヒットでつながれ、4番中田と勝負。
中田自体は調子がよくなさそうでもあり、甘い球狙いで大振りしてくるだろうと思うと、
コントロールに課題のあるジャクソンでは出会い頭の確立が高いことに不安を感じつつ、続投の模様。
が、まさかのストレートの押し出し四球。
続くピッチャーのバースがそのまま打席に入ったのも驚いたが、まさかのタイムリー。
栗山監督は、この時点では延長を考えていたのではないだろうか。
だが、ここで流れが大きく変わり、レアードが満塁ホームラン。
結果論だが、投手交代のチャンスが何回かあったが、緒方監督は動けなかったのか、動かなかったのか。

ここで大瀬良にピッチャー交代して、田中賢介をおさえて、長い8回が終わり、重過ぎる6点を献上。
8、9回の攻撃はシーズン中の粘りを見せられず、力尽きた。

緒方監督の心境からすると、8回のピンチでジャクソン以上のピッチャーがいなかったということなんだろう。
シーズン中でもジャクソンが打たれることもあったが、打線がカバーするという戦い方をしてきたのもあっただろう。
ただし、短期決戦では、8回ジャクソン、9回中崎に拘らない戦い方、
調子のいい投手、相手の弱点をつける投手をラッキーボーイ的に登板させるのもありだったように思う。
じゃあ誰かというと、打たれていないのは、今村ぐらいだが。

この一戦は惨敗したが、この1年間の広島東洋カープの活躍は素晴らしかった。
特にマジック点灯後の、チーム一丸となって、優勝に突き進む姿は頼もしかった。
黒田が抜けても、「日本一」を目標として、来年も白球に食らいついて欲しい。
1年間、お疲れ様でした。また、感動を有難う!



ウォーミングアップする大谷。翌日に備えた軽めの調整に見えたが、出番はあるか。


新井弁当は、なぜか、穴子めし。


北海道日本ハムファイターズ、勝利の瞬間。


栗山監督の胴上げ。


スコアボードと無念さがにじむ鈴木誠也。

ウィーン国立歌劇場2016年日本公演「ナスソス島のアリアドネ」 (東京文化会館)

2016-10-25 23:59:00 | 音楽
ウィーン国立歌劇場2016年日本公演「ナスソス島のアリアドネ」を鑑賞。
C席48,000円也。世界最高峰の芸術作品が見れるなら安い!

この作品を一言でいうと、「混沌からの創造」といったところだ。
オペラとして演じられる悲劇とその後にダンスとして演じられる喜劇を同時に演じよとの無理難題から生まれた作品だ。

キャストの歌とオーケストラの演奏がすばらしい。
4階席だったが、それぞれの楽器の音がストレートに伝わってくる。

とても贅沢な時間を楽しめた。

主なキャスト
作曲家:ステファニー・ハウツィール
テノール歌手/バッカス:ステファン・グールド
ツェルビネッタ:ダニエラ・ファリー
ソプラノ歌手/アリアドネ:グン=ブリット・バークミン


禅 心をかたちに 展(東京国立博物館)

2016-10-25 23:00:00 | 博物館
東京国立博物館にて開催中の「禅 心をかたちに」展を鑑賞。

最近は、マインドフルネスとしても世界で注目を集めている「禅」。
その考え方に触れたいとの想いで観に行った。

禅の考え方の本質は、「囚われないこと」にあるのではないかと実感。
禅問答と言うが、結局のところ、物事をあるがままに見て、固定観念に束縛されず、自分なりの発想をすることに意味があるということを繰り返し説得されている気分になった。

人間は、いろいろなものに縛られており、その枷から自由になるために、厳しい修行が必要なのだろう。
それは、食欲、性欲、自己保存欲といった単純なものから、名誉欲、体裁、情や惰性に流されるといったことまで、様々である。
それこそが人間的と言えるものもあるが、世の中をよくしていくためには、克服することが必要であるからこそ、今日まで残ってきたのだろう。


「永い言い訳」 (ねたばれ注意)

2016-10-14 23:59:00 | 映画
西川美和監督なので、期待して観に行ったが、期待を上回る心揺さぶられる作品だった。
本木雅弘と竹原ピストルの対照的な佇まいが何とも言えない。

本木雅弘演じる幸夫は妻を愛していたし、甘えてもいた。
妻の突然の死で、自分が妻を愛していたことに気付いてしまい狼狽する様の演技のリアルさが身につまされる。

他人から必要とされ、他人を必要とすることの喜び、その喜びを素直に受け入れられないもどかしさ。
ある程度、人生を過ごしてきたときに、喜びを失うことの怖さも出てくる。
喜びが大きいほど、失った時の落胆が大きくなる。だから、喜べない・・・。

結局、自分が一番かわいいのか、そうでないのかの違いなんだろう。

点数は、9点(10点満点)。

タイトル:永い言い訳
製作年:2016年
製作国:日本
配給:アスミック・エース
監督:西川美和
主演:本木雅弘
他出演者:竹中ピストル、藤田健心、白鳥玉季、堀内敬子、池松壮亮、黒木華、山田真歩、深津絵里
上映時間:123分