とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「ぼくが生きてる、ふたつの世界」(ネタバレ注意)

2024-09-29 22:30:00 | 映画
聴覚障碍者の両親から生まれた障碍を持たない子供を「コーダ」という。
「コーダ」の息子役を吉沢亮が好演。
母親役を忍足亜希子、父親役を今井彰人が演じる。

子供の頃は母親っ子だったが、成長するとともに、母親が聴覚障碍者であることを恥ずかしく感じてしまう息子。
親が聴覚障碍者かに限らず、自分の家を他人の家と比べて、違うことに思い悩むのは思春期には誰でもあることだ。
親の有難味は離れてみないとわからないかもしれない。

また、自分の個性は他人と触れ合わないとわからない。
自分が人から可哀そうだと思われたくないのに、自分がそういう気持ちを持っていることには気付かない。

便利なことが正しいわけではなく、不便さの中に楽しさがある。
それが多様性なのかもしれない。

ふたつの世界は、別々に存在しているのではなく、同じ世界でみんな生きているのだ。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:ぼくが生きてる、ふたつの世界
製作年:2024年
製作国:日本
配給:ギャガ
監督:呉美保
主演:吉沢亮
他出演者:忍足亜希子、今井彰人、ユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでん
上映時間:105分


WE’RE BROS. TOUR 2024(日本武道館)

2024-09-26 23:59:00 | 音楽
日本武道館にて、『NISSAY Presents WE’RE BROS. TOUR 2024 Flowers and Bees, Tears and Music.』を鑑賞。
ツアーの最後を飾る日本武道館3公演の初日。
「人生のテーマソング」とのセットリスト。

今回は、いつもに増して、かっこいい。
オープニングからエンジン全開だった。

新曲「万有引力」は哲学的で詩的。

ダブルアンコールの「最愛」は沁みた。

冬の大感謝祭まで頑張ろう。


矢野顕子×上原ひろみ Recording Live in Tokyo 〜Step Into Paradise〜

2024-09-24 23:30:00 | 音楽
東京オペラシティ コンサートホールにて、矢野顕子×上原ひろみ Recording Live in Tokyo 〜Step Into Paradise〜を鑑賞。

公演のライブ・アルバム化が決定しており、やり直しもあるとのこと。

最強の二人による至福の時間。

アンコールの「ラーメンたべたい」まで終わった後、2曲の再演。
最初との違いはわからず。どっちもよかった。


「ぼくのお日さま」(ネタバレ注意)

2024-09-22 23:59:00 | 映画
雪の降る田舎町での一冬の物語。
アイスダンスを通じた少年、少女とコーチの触れ合いを描く。

少年タクヤを越山竹達、少女さくらを中西希亜良が演じる。
二人の初々しさがまぶしい。
二人を包み込むようなコーチ荒川を池松壮亮が演じる。

アイスダンスの上達とともに三人の関係が深まり、至福の瞬間が訪れる。
しかし、さくらと荒川の関係が壊れて、三人の触れ合いにも終わりが来る。

荒川は町を去り、一冬が終わった夏のスケートリンクへの道すがら、タクヤとさくらが再会する。
タクヤが言葉を発する直前で映画は終わるが、二人はどういう会話をするのか。
タクヤの純粋な想いがさくらに伝わっていればよいなと思った。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:ぼくのお日さま
製作年:2024年
製作国:日本
配給:東京テアトル
監督:奥山大史
主演:越山敬達
他出演者:中西希亜良、池松壮亮、若葉竜也、山田真歩、潤浩
上映時間:90分


「スオミの話をしよう」(ネタバレ注意)

2024-09-21 23:59:00 | 映画
三谷幸喜監督作品のコメディーだが、長澤まさみショーだ。
生ものの舞台だったらありかもしれないが、過剰な演出が楽しめなかった。
それぞれの役にやらされ感を感じてしまった。
そういう作品なのかもしれないが。

そんな中で、宮澤エマが様々な役どころで登場するシーンは面白かった。
これまで以上に多くの作品へのオファーが増えそう。

主役の長澤まさみは貫禄の域に入っている。
一人五役を演じており、変だがこういう人間がいてもいいと思わせてくれるところが、大女優の魅力だろうか。

点数は、5点(10点満点)。

タイトル:スオミの話をしよう
製作年:2024年
製作国:日本
配給:東宝
監督:三谷幸喜
主演:長澤まさみ
他出演者:西島秀俊、松坂桃李、瀬戸康史、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、戸塚純貴、阿南健治、梶原善、宮澤エマ
上映時間:114分