とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「エルヴィス」(ネタバレ注意)

2022-07-09 23:59:00 | 映画
エルヴィス・プレスリーの生涯をオースティン・バトラーが熱演。
スターになるまでの歓喜と、スターになってからの苦悩を時代背景とともに味わった。
もう一人の主役と言えるのがプレスリーの敏腕マネージャーのトム・パーカー。
名優トム・ハンクスが演じるに値する曲者。
二人とも、生きることに必死だったということなのだろう。

仮にプレスリーが、今でいうワークライフバランスの取れた生活をしていたら、どうなっていたのか。
長生きしたとは思うが、これほどの伝説にはならなかったかもしれない。

エンディングに、プレスリー本人のラストステージの映像が挿入されている。
立ち上がることすらままならない体で熱唱する表情には一切の迷いがない。
自分の居場所がステージと信じ、ファンを喜ばせるために全身全霊を注ぐ男の姿があった。
「ステージの魔物」に魅入られた男はとても幸せに見えた。

プレスリーの死後、トム・パーカーの独白で、プレスリーを殺したのは自分ではなくファンだという語りがある。
ファンから守るのがマネージャーの仕事と思うが、スターを求めるファン心理の怖さも描かれていた。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:エルヴィス
原題:ELVIS
製作年:2022年
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:Baz Luhrmann
主演:Austin Butler
他出演者:Tom Hanks、Olivia DeJonge、Helen Thomson、Richard Roxburgh、Luke Bracey、Natasha Bassett、David Wenham、Kelvin Harrison Jr.、Xavier Samuel、Kodi Smit-McPhee
上映時間:159分


「ソー:ラブ&サンダー」(ネタバレ注意)

2022-07-09 23:55:00 | 映画
人間と神が同じ世界にいる世界観が面白いが、結局、神は異星人なのだ。
地球の人にない能力やパワーを持っているだけで、人間性は変わらない。

人が砂漠で彷徨っていて、偶然、オアシスにたどり着けば助かるし、そうでなければ死ぬ。
たどり着いた人は神のおかげと言うかもしれないが、死んだ人は神はいないと伝えることはできない。
「死人に口無し」だ。

そんな神よりは、人間同士の「愛」の方が信じれるかというと、そうとも限らない。
それでも神よりは確実に存在しているのが「愛」だ。

悪役よりも「悪」である神を描くヒーロー映画って凄い発想だ。
これも格差社会を反映しているのだろうか。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:ソー:ラブ&サンダー
原題:Thor:Love and Thunder
製作年:2022年
製作国:アメリカ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:Taika Waititi
主演:Chris Hemsworth
他出演者:Tessa Thompson、Natalie Protman、Christian Bale、Russell Crowe、Taika Waititi
上映時間:119分