とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

京劇白蛇伝2016 (東京芸術劇場)

2016-05-31 23:00:54 | イベント
「中国国家京劇院日本公演 京劇白蛇伝2016」を東京芸術劇場にて鑑賞。

初めての京劇鑑賞だったが、言葉はわからなくとも(日本語の字幕が舞台袖に表示される)、役者の演技と音楽、衣装で十分に楽しめた。
役者のコミカルな表情、仕草であったり、アクロバティックな戦闘シーンが、音楽にあわせて繰り広げられるのだが、緊張と緩和のコンビネーションの空気感がすごく心地よかった。

ねたばれになるが、白蛇伝なのに、蛇が出てこなくとも、想像の余地が残されている演出がいい。
また、物語の展開が早いところもいい。

主役である白素貞役の付佳(フー・ジア)の優雅な雰囲気に見入ってしまった。


2016年 日本ダービー観戦

2016-05-29 22:04:07 | 競馬
東京競馬場にて、日本ダービー観戦。
今年は史上最強メンバと言われているが、蛯名正義騎手の悲願の初制覇なるか。


スタンドの混雑を避けて、内馬場から観戦。
やや風が強いものの絶好の良馬場での勝負。


マイネルハニーが逃げて、サトノダイヤモンド、マカヒキ、ディーマジェスティは中団から。
ディーマジェスティは内のポケット狙いと思ったが、蛯名騎手は包まれるのを嫌ったのか、馬群の外へ。
先行すると思ったリオンディーズは押さえて後方の3番手から。
平均ペースで流れて、4コーナで馬群が凝縮し、瞬発力勝負に。

エアスピネルがマカヒキをブロックしながら、残り300mで先頭に立つ。
サトノダイヤモンドのルメール騎手は外のディーマジェスティが相手と思ったのか、残り100mでサトノダイヤモンドが外へ動いたタイミングで、マカヒキがエアスピネルとサトノダイヤモンドの間を割って先頭へ。
ルメール騎手が今度はマカヒキへ併せにいって、サトノダイヤモンドがマカヒキに鼻差迫ったところがゴールだった。

マカヒキの川田騎手は10回目の挑戦でのダービー制覇。友道調教師も初制覇。
金子オーナは、キングカメハメハ、デイープインパクトに続いて3頭目のダービー馬。

蛯名騎手は残念だったが、この中から秋は凱旋門賞を目指す馬が出てきそう。
楽しみが広がった。


馬券は馬連1点勝負で的中。

「海よりもまだ深く」 (ねたばれ注意)

2016-05-24 02:19:57 | 映画
阿部寛の駄目男ぶりが、身につまされる。
樹木希林の微妙に相手と視線をあわせないしゃべり方が凄い。

カルピスを凍らせて食べるのは子供のときには確かに美味しく感じたが、今はどうなんだろう。

日常と非日常が交錯するような、現実と懐かしさが入り混じったような作品だった。

何かを断ち切って前に進む、「人間は何かをあきらめないと幸せになれない」というのは齢をとらないとわからない。

ただ、あきらめても、あきらめきれないもの、断ち切ろうとしても、断ち切れないものがあるのも現実であり、葛藤しながら生きていくのが、人間なんだろう。

点数は、9点(10点満点)。

タイトル:海よりもまだ深く
製作年:2016年
製作国:日本
配給:ギャガ
監督:是枝裕和
主演:阿部寛
他出演者:真木よう子、小林聡美、リリー・フランキー、池松壮亮、吉澤太陽、橋爪功、樹木希林
上映時間:117分


ルノワール展 (国立新美術館)

2016-05-23 00:37:43 | 美術館
国立新美術館にて、「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」を鑑賞。

ルノワールの凄いところは、印象派として売れて、巨匠の評価を得た後も、独自の絵画を追求し続けたところだろう。
ゴッホやピカソの絵には何かしらの狂気が宿っているようにも思えるが、自らを「絵の労働者」と称したように、地に足がついた印象を受ける。

初来日の「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」がやっぱり一番印象に残った。

面白かったのが、「田舎のダンス」と「都会のダンス」で、後の妻をモデルに描いた「田舎のダンス」では笑顔でダンスするモデルの表情を描いており、「都会のダンス」のモデルは横顔だ。
これにどういう意味があるのか考えるのも興味深い。


「世界から猫が消えたなら」 (ねたばれ注意)

2016-05-22 23:37:42 | 映画
東宝の映画プロデューサー川村元気原作の小説の映画化。

小説はよりファンタジー寄りで、映画では現実的な解釈の部分があるが、メッセージは変わらず。
「世の中に必要のないものはない」ということだ。
電話、映画、時計、猫、確かになくなると困りそう。自分は猫は飼わないが。

小説のイメージから、主人公に佐藤健を持ってきたところが、絶妙だ。
この人の好きなところは、しなやかさと儚さの両方を表現できるところだろう。

4月の頭に旅行に行ったので、路面電車が走る函館の空気を感じながら見れたのもよかった。

正直、親や子供、友人等まわりの人を大切にできているか身につまされるが、無償の愛を持てる自分が幸せと思える人であれればと思えた。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:世界から猫が消えたなら
製作年:2016年
製作国:日本
配給:東宝
監督:永井聡
主演:佐藤健
他出演者:宮崎あおい、濱田岳、奥野瑛太、石井杏奈、奥田暎二、原田美枝子
上映時間:103分