この映画のテーマは、日本人の立ち位置からみると、悪いアメリカと良いアメリカ。
冤罪事件は過去に日本でも起こっているが、捜査の初動段階で、
弁護士がついて、被疑者と一緒に闘う例は少ないのではないか。
残念ながら、マスコミが自分たちの利益のために、
一個人をバッシングする事件は今も起こっているが。
クリント・イーストウッド監督が凄いと思ったのは、
「リチャード・ジュエル」をただの善人ではなく、
彼の独りよがりの正義感であったり、ちょっと小狡いところや
望む職に就けていないコンプレックスも含めて描いているところだ。
だたそういう不完全で弱い人間であっても
「人々を守りたい」という純粋な気持ちを持っていたことは間違いなく、
その発露として爆弾テロ事件の被害を最小限に食い止めたことはすばらしい。
杜撰な操作で犯人に仕立てようとしたFBIや、
FBIの捜査情報を都合よく脚色して垂れ流すマスコミの悪質さは目を覆いたくなるが、
こういうことは油断すると、いつでも起こりうる。
そのことが今の時代性にフィットしているからこその感動だろう。
点数は、9点(10点満点)。
タイトル:リチャード・ジュエル
原題:RICHARD JEWELL
製作年:2019年
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:Clint Eastwood
主演:Paul Walter Hauser
他出演者:Sam Rockwell、Kathy Bates、Jon Hamm、Olivia Wilde
上映時間:131分
冤罪事件は過去に日本でも起こっているが、捜査の初動段階で、
弁護士がついて、被疑者と一緒に闘う例は少ないのではないか。
残念ながら、マスコミが自分たちの利益のために、
一個人をバッシングする事件は今も起こっているが。
クリント・イーストウッド監督が凄いと思ったのは、
「リチャード・ジュエル」をただの善人ではなく、
彼の独りよがりの正義感であったり、ちょっと小狡いところや
望む職に就けていないコンプレックスも含めて描いているところだ。
だたそういう不完全で弱い人間であっても
「人々を守りたい」という純粋な気持ちを持っていたことは間違いなく、
その発露として爆弾テロ事件の被害を最小限に食い止めたことはすばらしい。
杜撰な操作で犯人に仕立てようとしたFBIや、
FBIの捜査情報を都合よく脚色して垂れ流すマスコミの悪質さは目を覆いたくなるが、
こういうことは油断すると、いつでも起こりうる。
そのことが今の時代性にフィットしているからこその感動だろう。
点数は、9点(10点満点)。
タイトル:リチャード・ジュエル
原題:RICHARD JEWELL
製作年:2019年
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:Clint Eastwood
主演:Paul Walter Hauser
他出演者:Sam Rockwell、Kathy Bates、Jon Hamm、Olivia Wilde
上映時間:131分