とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「ビニールハウス」(ネタバレ注意)

2024-04-28 23:59:00 | 映画
ビニールハウスに暮らすムンジョンが陥る悲劇。
ムンジョンは、盲目の老紳士テガンの家で訪問介護士として働きながら、少年院から出所してくる息子を待つ日々。
テガンの妻ファオクが認知症で、暴れたり、罵倒されながらも、優しさを失わず、健気に務めを果たすムンジョン。

しかし、風呂場でファオクが突然暴れ出し、揉み合ううちに床で頭を打って、死んでしまう。
ここで、事故として、警察を呼んで対処していれば、何も起こらなかったはずだ。
なぜ、そうしなかったかは、想像するしかないが、息子が少年院に入っており、ムンジョンも警察によい感情を持っていなかったのだろう。
混乱しており、冷静に対処できなかったというだけではないはずだ。

ここから、罪を隠すため、ムンジョンは、さらに罪を重ねてしまう。
ラストシーンで、不幸は頂点に達する。
なんの救いもない幕切れ。

やり直せるタイミングは何度もあったが、その場しのぎで運に委ねることの怖さ。
悪い連鎖は、自力で断たなければならないということが教訓だろうか。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:ビニールハウス
製作年:2022年
製作国:韓国
配給:ミモザフィルムズ
監督:イ・ソルヒ
主演:キム・ソヒョン
他出演者:ヤン・ジェソン、シン・ヨンスク、ウォン・ミウォン、アン・ソヨ
上映時間:100分


「夜明けのすべて」(ネタバレ注意)

2024-04-14 23:59:00 | 映画
パニック障害の男性を松村北斗、PMS(月経前症候群)の女性を上白石萌音が演じる。
二人の関係性が、最初は反発していたものの、お互いを知るようになり、助け合うまでが丁寧に描かれており、好感が持てた。
二人の演技を見ていると、病気によって生活や仕事に制約はあるものの、病気とともに生きることが個性に思えてくる。
病気を個性だと思えるようになるまでの道のりは簡単なものではないことも伝わってきたが。

ただ、誰しも、弱さは抱えているものであり、病気に限らず、助け合える社会でありたい。

二人が務める「栗田科学」の人たちの優しさがいい。
社長役の光石研の年頭の目標が、「会社をつぶさないこと」というのがいい。
今時、こんな平和な会社はないのではないかと思うが、理想の職場かもしれない。

点数は、10点(10点満点)。

タイトル:夜明けのすべて
製作年:2024年
製作国:日本
配給:バンダイナムコフィルムワークス、アスミック・エース
監督:三宅唱
主演:松村北斗、上白石萌音
他出演者:渋川清彦、芋生悠、藤間爽子、久保田磨希、足立智充、りょう、光石研
上映時間:119分


広島 vs 巨人(東京ドーム 2024/4/14)ハッチの好投を援護できず巨人戦3連敗

2024-04-14 23:55:00 | 野球観戦
巨人に連敗して迎えた3戦目。同一カード3連敗は避けたいところ。
ここは負けられない。
カープの先発投手はハッチ、巨人は高橋礼。

1回表のカープの攻撃。
1番野間、2番菊池、3番小園が凡退。
アンダースローの高橋礼に手こずりそうな予感。

1回裏の巨人の攻撃。
1番萩尾は空振り三振も、2番佐々木にライトフェンス上段直撃の二塁打を浴びて、いきなりのピンチ。
しかし、3番門脇をセカンドフライ、4番岡本を空振り三振でしのいだ。

2回表のカープの攻撃。
4番堂林はセンター前のポテンヒットで出塁。
センター佐々木がダイビングしたが、ぎりぎり届かず。
5番坂倉はファーストゴロで、ファースト岡本が二塁へ送球も、ベースカバーのショート門脇が落球してセーフ。
6番秋山はバントの構えから初球はファウル。
2球目はボールで3球目のストライクを見逃したが、二塁ランナーの堂林が飛び出しており、三塁へ走ったがアウト。
秋山がバントが上手ではなさそうなだけに、堂林も焦ったのだろう。
このプレーは痛かった。
秋山は空振りの三振で、7番田村はショートゴロで無得点。

3回表のカープの攻撃。
8番矢野がサード強襲の内野安打で出塁。
9番ハッチが送りバントを成功させ、一死2塁。
1番野間の3球目に矢野が三盗を成功させる。
野間はぼてぼてのファーストゴロで矢野が生還。1-0。
矢野の足でもぎとった1点だ。

3回裏の巨人の攻撃。
一死から9番高橋礼がショートへの内野安打で出塁。
ショート矢野がセカンド菊池の守備範囲でダイビングキャッチを試みたがグラブに収まらず。
菊池に任せていたら、微妙なタイミングだったようにもみえた。
1番萩尾は2ストライクと追い込まれながら、高めのスライダーを強振し、レフトスタンドへのホームラン。1-2。
初回の三振で甘く見てしまったのか、もう少し慎重にいきたかった。

このあと、両チームともチャンスは作るが、決定打が出ない。
巨人は9回は大勢が三者凡退に抑えて、試合終了。

カープは巨人戦3連敗。
昨日と今日は1点差なので、投手は踏ん張っているが、打てない。
チームでホームランがまだ2本というのがつらい。
矢野の走塁のように足でかき回すぐらいしか作戦が思いつかないが、そろそろ田村が慣れてくるのではと期待したい。






「デューン 砂の惑星PART2」(ネタバレ注意)

2024-04-13 23:59:00 | 映画
PART1を観たが忘れており、世界観に入り込むには、予習が必要だったかも。

砂の惑星の壮大な光景は圧巻だが、人間ドラマとしては、展開の速さにかき消されているのか、単調に感じた。
ティモシー・シャラメが演じる主人公のポールが、自分は救世主ではないと悩みながら、運命を受け容れる流れが性急だったかも。

PART3もありそうだが、どういう展開になるのだろうか。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:デューン 砂の惑星PART2
原題:DUNE: PART TWO
製作年:2023年
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:Denis Villeneuve
主演:Timothée Chalamet
他出演者:Zendaya、Rebecca Ferguson、Josh Brolin、Austin Butler、Florence Pugh、Dave Bautista、Christopher Walken、Léa Seydoux、Stellan Skarsgård、Charlotte Rampling、Javier Bardem
上映時間:166分


広島 vs 巨人(東京ドーム 2024/4/12)九里、坂本への押し出し死球から崩れる

2024-04-12 23:59:00 | 野球観戦
4連続完封負けから、2連勝で乗り込む東京ドーム。
カープの先発は開幕投手の九里、巨人はエースの戸郷。
息詰まる投手戦になりそう。

1回表のカープの攻撃。
1番野間がいきなりのライトフェンス直撃の二塁打。
2番菊池は三振も、3番小園がレフト前ヒットで、一死1塁、3塁のチャンス。
4番堂林の3球目がワイルドピッチで小園が進塁して、一死2塁、3塁。
堂林は追い込まれながらもレフト前へのタイムリーヒットで先制。2-0。

1回裏の巨人の攻撃。
1番の萩尾は空振り三振。
2番佐々木はレフトフライ。
3番門脇はファーストゴロで三者凡退。
九里は上々の立ち上がり。

2回裏の巨人の攻撃。
4番岡本の三遊間への強烈なゴロをサードの田中広輔がダイビングキャッチからの素早い送球で、九里を援護。
しかし5番坂本にフルカウントからレフトスタンドへのホームラン。2-1。
四球を嫌って甘く入ったスライダーを見事に打たれた。

3回表のカープの攻撃。
先頭の1番野間が右中間への2打席連続の二塁打。
2番菊池の打球はショート門脇のグラブを弾くセンター前タイムリーヒット。3-1。

4回表のカープの攻撃。
先頭の5番坂倉が戸郷のフォークを芸術的な反応でライトスタンドへのホームラン。4-1。

4回裏の巨人の攻撃。
二死から4番岡本がレフトスタンドへのホームラン。4-2。
追い込んでいただけにボール球をうまく使いたかったが直球が真ん中に。もったいないの一言。

6回裏の巨人の攻撃。
先頭の1番萩尾がレフト前ヒット、2番佐々木がセンター前ヒットで、無死1塁、2塁。
3番門脇はスリーバントを転がしたが、三塁封殺で送れず。
4番岡本にはストレートの四球。前の打席のホームランにびびったか。
5番坂本にはユニフォームをかする押し出し死球。新井監督がリクエストも判定通り。4-3。
6番泉の代打で丸が登場もセカンドフライ。
二死満塁から、7番オコエはセンター前ヒットで巨人が逆転。4-5。
さらに、8番吉川もセンター前ヒット。4-6。
九里は続投で、9番岸田に死球で満塁。
打者一巡で、1番萩尾にこの回2本目のヒットとなるレフトへの二塁打を浴びる。4-8。
ここで、九里は降板し、森浦に投手交代。
2番佐々木はセカンドへの内野安打で追加点も、三塁走者の萩尾がオーバーランしたのを菊池が見逃さずタッチアウト。4-9。
結果的に、坂本への死球が明暗を分けたが、新井監督の九里への期待の大きさも感じた。

9回表のカープの攻撃。
巨人は6回は泉、7回船迫、8回ケラーとつないで、9回は左腕の高梨が登板。
代打の二俣、田村、久保とカープの若手を三者凡退で、試合終了。

巨人からすると、坂本、岡本のホームランと6回の集中打での快勝。
カープとしては、九里の6回の乱調が痛かったが、巨人のリリーフ陣に封じ込められたのも事実。
明るい材料としては7回に登板した黒原が、巨人のクリーンアップを三者凡退に仕留めたことだ。
先発で勝ち星に恵まれていないが、中継ぎで経験を積み、自信をつけて、先発に戻ってもらいたいところ。

しかし、新井監督が九里の続投にこだわったところに、目先の1勝でなく、九里の奮起に期待する気持ちが熱かった。
厳しい戦いが続くが、この負けが将来への投資になること、次回の九里のピッチングがどう変わるか、楽しみにしたい。