とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」 (ねたばれ注意)

2016-04-30 01:34:23 | 映画
素直に面白かった。子供向け作品の域を超えている。
客層は子供連れは、むしろ少なく、30歳手前ぐらいが中心ではないか。
コナンを観て育った年齢層がメインなのだろう。

二輪式巨大観覧者とは凄いなあ。乗ってみたい。
アニメだからこそのスケール感といい、シリーズものだからこその人間関係といい楽しめた。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)
製作年:2016年
製作国:日本
配給:東宝
監督:静野孔文
主演:高山みなみ
他出演者:山崎和佳奈、小山力也、天海祐希
上映時間:112分



カラヴァッジョ展 (国立西洋美術館)

2016-04-29 13:44:54 | 美術館
国立西洋美術館にて「カラヴァッジョ展」を鑑賞。
東京都美術館へ「若冲展」を観に行ったが、70分待ちだったので、断念。

だが、世界初公開の「法悦のマグダラのマリア」など、期待以上だった。

カラヴァッジョは、暗闇に存在する対象に対して、現実のように一定の方向から光を当てたような表現で、よりリアルな表現を試みている。絵画であるが写真のように瞬間を切り取ったような作品に引き込まれる。

1571~1610年に生きた人だが、生き様としても、変わっており、殺人を犯して、イタリアの各地を転々としていたようだ。
当時、彼の影響は大きく、多くのカラヴァジェスキ(カラヴァッジョの画法の影響を受けた人たち)をヨーロッパ各地に生み出した。

芸術家もある種のサービス業と言えなくもない昨今とは違い、ある種の狂気を孕んでいないと芸術家が成立しない時代を必死で生きた人であったのだろうと思う。


広島 vs ヤクルト(神宮球場 2016/4/26) 新井、2,000本安打達成を勝利で飾る

2016-04-27 00:05:04 | 野球観戦
一言で言うと、「広島東洋カープ」というチームをもっと好きになるゲームだった。

新井の2,000本安打を勝利で祝うという気持ち、いい場面で新井に打席を回そうというチーム全体の気持ちが伝わってきた。
2回にまさかのエルドレッド、鈴木誠也、プリンス堂林の3連発。
続く3回の2打席目、ノーアウト2塁の追加点のチャンスで、あっさり新井がタイムリーツーベースで決めて見せた。

5-3と山田哲人のホームランなどでヤクルトにつめられると、7回のツーアウト満塁で鈴木誠也がグランドスラム。
9回にはエルドレッドにも2本目のホームランが出て、終わってみれば、11-3の大勝。
何点か明日にとっておけばという結果だった。

何より感動したのが、試合が終わっても広島ファンの誰も帰らず、新井のインタビューを最後まで聞いて、祝えたことだ。
新井自身、山あり谷ありだったが、今は心から野球を楽しんでいること、ファンのためにプレーしていることが伝わってきた。
2,000本もヒットを重ねても、チャンスに力む姿、ハーフスイングで悔しがる姿を少しでも長く見続けたい。


2,000本安打達成の打席に入る新井選手


2,000本安打達成!


勝利の瞬間




新井選手のヒーローインタビュー


ヒーローインタビューが終わるまで広島ファンは帰らない

「スポットライト 世紀のスクープ」 (ねたばれ注意)

2016-04-25 20:24:16 | 映画
カトリック教会のスキャンダルを明るみにする新聞記者の奮闘を描く作品。

すばらしいと思ったのは、問題を起こした神父個人を追及するのでなく、教会の組織ぐるみの隠ぺいシステムを暴き、同じ過ちを繰り返さないための取材をしたことだ。
よい意味でアメリカ的で、ウェットな感情に流されないところと、被害に遭った弱者を救済する姿勢が堅持されていたところに感銘を受けた。

また、地味だがリーヴ・シュレイバー演じる新任局長が伝統ある新聞社という旧来型の組織を改革するリーダーシップの作品として観ることもできる。
過去に見過ごしていた重大事件の片鱗を、別の世界から来た人物が今までと異なる視点を加えることにより、既存のメンバが気付きを得て、組織が活性化し、各メンバが自分の新しい可能性を見出すという物語だ。

ニューヨークの同時多発テロ事件発生時に人々の心の拠り所となった教会のよい面を描いていたり、スクープ記事によって記者個人も心に傷を負い単純にハッピーでなかったことに触れており、現実を捉えたフラットな立場で観る人に考える材料が提供されているところがよかった。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:スポットライト 世紀のスクープ
製作年:2015年
製作国:アメリカ
配給:ロングライド
監督:Thomas McCarthy
主演:-
他出演者:Mark Ruffalo、Michael Keaton、Rachel McAdams、Stanley Tucci、Tliev Schreiber
上映時間:128分


「レヴェナント:蘇えりし者」 (ねたばれ注意)

2016-04-24 00:13:02 | 映画
レオナルド・ディカプリオが遂にアカデミー賞主演男優賞を受賞した作品ということと、予告編の大自然の映像から期待して鑑賞。

演技というよりはドキュメンタリーを観ているようで、レオナルド・ディカプリオが演じるグラスの生きる執念に圧倒された。
執念の源は、息子を殺された怒りであり、復讐心であるが、それだけに留まらない運命のようなものを感じた。
先住民とのやり取りで命の軽さや理不尽であったり、人間の欲望の醜さ、欲望が源になるが故のエネルギーが表現されており、味わい深い。

熊との格闘や極寒の河を流されるシーンなど、どうやって撮影したのか惹き込まれていたので、時間が長く感じなかった。
実際には、あそこまで重傷を負って、自然に回復しないだろうとは思ったが、そういう邪念を跳ね返す力が作品にあった。

「百聞は一見にしかず」と言える作品だが、映画のテーマでないが、グラスは復讐を果たした後、死んだのだろうか。
この後も、生き続けたとしたら、過酷な人生である。

点数は、9点(10点満点)。

タイトル:レヴェナント:蘇えりし者
製作年:2015年
製作国:アメリカ
配給:20世紀フォックス映画
監督:Alejandro Gonzalez Inarritu
主演:Leonardo DiCaprio
他出演者:Tom Hardy、Domhnall Gleeson、Will Poulter
上映時間:157分