とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

広島 vs 巨人(東京ドーム 2021/6/29)絶好調の岡本の一発に撃沈

2021-06-29 23:59:00 | 野球観戦
現在、カープは最下位。
コロナ感染で完全に歯車が狂ったが、なかなか立ち直れていない。
五輪休み前に、浮上のきっかけをつかみたい。



カープの先発はエースの大瀬良、巨人はサンチェス。

1回表のカープの攻撃。
二死、一塁で鈴木誠也がレフトスタンドへ先制のツーランホームラン。2-0。
幸先の良いスタート。

1回裏の巨人の攻撃。
こちらも二死、一塁から四番岡本がライトスタンドへ同点ツーランホームラン。2-2。

2回表のカープの攻撃。
先頭の林はストレートの四球。
安部はセカンドゴロでダブルプレーと思ったが、巨人セカンドの北村がランナーにタッチをかわされ、一塁へも悪送球。
普通に二塁、フォースアウトだけでもよかったが、何をしたいか謎のプレー。
野間がヒットでつないで、大瀬良がセカンド後方へのポテンヒットで、勝ち越しでなおも満塁。3-2。
菊池は強い当たりもサード正面のゴロでホームゲッツー。
二死、二塁三塁で、西川はボテボテのセカンドゴロも、これが内野安打。4-2。

3回裏の巨人の攻撃。
先頭の若林がセンターへのヒット。
松原は四球のあと、ウィーラーは凡退。
丸にセンター前タイムリー、岡本にレフト前タイムリー、坂本にもレフト前タイムリーで逆転される。4-5。
このあと、ピッチャーの戸根にもタイムリーを浴びる。4-6。
大瀬良は、調子は悪くなさそうにみえたが、回を追うごとに悪くなった感じ。

5回表のカープの攻撃。
先頭の誠也が四球の後、坂倉がレフトフェンス直撃のツーベースで同点のチャンス。
林は四球で、無死満塁で安部に代打で長野。
1ボール、2ストライクと戸根に追い込まれたが、ここで巨人は畠に投手交代。
確かに戸根はアップアップだったが、凄いところで代えてくる原采配。
畠の初球を長野が空振りで一死。
しかし、続く野間がしぶとくレフト前へ弾き返す。5-6。
さらに代打の松山がツーベースで、二者生還で逆転。7-6。
ここで巨人は畠から田中豊樹へ投手交替。
菊池が四球で再度、満塁のチャンスで西川が弱いセカンドゴロで1点追加。8-6。

5回裏の巨人の攻撃。
カープのマウンドは塹江。
二死、一塁三塁で、代打の中島にうまくおっつけられてライト前に運ばれる。8-7。

巨人は、鍵谷、高梨が抑え、カープはコルニエル、バードでしのいで、8回裏の巨人の攻撃。
カープのマウンドは森浦。
二死から、松原へ死球、ウィーラーは四球のあと、丸にセンターへタイムリーヒットを打たれて同点。8-8。
嫌なムードが漂う中、初球を岡本に狙われて、左中間スタンドへの逆転スリーランホームラン。8-11。
ここで森浦からフランスアへ投手交代して坂本は打ち取ったが、痛すぎる。
この回はすんなり終わって、最終回は栗林で、丸、岡本、坂本勝負と思っていただけに、松原への死球が痛かった。

9回表のカープの攻撃。
巨人のマウンドはビエイラ。
反撃の余力はなく、最後の打者、宇草も162kmの直球にあえなく空振り三振でゲームセット。

終わってみれば、2HR6打点の岡本にやられた。
8回二死からの巨人の粘りに簡単に勝負にいってしまった気もする。
ルーティーンを崩して、丸のところに栗林で、9回の巨人下位打線はフランスアで抑えられたかもしれない。
最下位の現状、リードした状況で9回栗林投入のチャンスは限られるので、1戦必勝態勢で勝ちをもぎ取りにいって欲しい。




「Arc アーク」(ネタバレ注意)

2021-06-25 23:59:00 | 映画
人間の可能性を探るという意味で、とても挑戦的な作品だ。
「不老不死」は古来から人間の夢だった。
それは実現しないからこそ憧れることができたし、人間は必ず老いて死ぬことを前提に社会が成り立っている。
一方、生物として人間を捉えると、刻々と変化する環境に適応しつつ、個体として生き延びるには限界があるように思う。
寿命の違いはあれど、他の生物と同様、生命のバトンを子孫に託す方が、種の生存戦略として理に適っている気がする。
そういう意味では、「不老不死」は、進化ではなく、退化とも考えられる。
(作品中でも、「不老不死」は退化との考えが「死の尊厳」の対となる概念として、提示されていた)

「不老不死」が肉体的に可能になったとして、社会や人間の精神がどうなるかは未知の世界だ。
それを、人類初の永遠の命を得た女性、リナの人生を通して体験するのが本作だ。

主役のリナを演じた芳根京子は外見はそのままで17歳から100歳以上までを演じる。
若い頃の前のめりな姿勢から、齢を重ねての落ち着きまで繊細に役を生きている。
途中から画面がカラーからセピア色に変わる。
これはリナの回想シーンだったのだろうか。
長く生きると、過去の自分と向き合う時間も長くなる。

この作品で描かれている「不老不死」はやめることができる。
老いることに満足感を感じている老いたリナ(倍賞千恵子が演じている)の曇りのない表情が印象的だ。
時間の長さはともかく、懸命に生きることに意味があるのだと思う。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:Arc アーク
製作年:2021年
製作国:日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:石川慶
主演:芳根京子
他出演者:寺島しのぶ、岡田将生、清水くるみ、井之脇海、中川翼、中村ゆり、倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫
上映時間:127分


「茜色に焼かれる」(ネタバレ注意)

2021-06-22 23:59:00 | 映画
懸命に生きている母子に世間は冷たい。
尾野真千子が演じる母親の「まあ、がんばりましょう」という現実逃避の台詞に不安が募る。
第三者的に見ると、頑張ってどうなるレベルではない。

プライドとか意地では飯は食えない。
意味の分からないルールに従っても窮屈なだけだが、面と向かってルールを破ると余計に苦しくなる。
そんな生き辛い世の中で、あえて意地を張って、苦しんで生きることを選ぶ人もいる。
好きでやっているというよりは、そうせざるを得ない業を背負っているとしか言えない。
わかりやすい価値観で安易に他人の人生を語るべきではないが、興味を持つことは必要だ。

世の中の多くの人は目的を持って生きてはいないと思う。
日々のささやかな幸せや希望のためにあくせくしているのが現実だ。

優しくありたいとは思うが、それが偽善なのか、自己満足なのかは、わからない。
無責任だが、自分の意志とは関係なく、誰かの役に立っていればいいと思う。

いつ終わるのかもわからず、人生は続く。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:茜色に焼かれる
製作年:2021年
製作国:日本
配給:フィルムランド、朝日新聞、スターサンズ
監督:石井裕也
主演:尾野真千子
他出演者:和田庵、片山友希、オダギリジョー、永瀬正敏、大塚ヒロタ、芹澤興人、鶴見辰吾、嶋田久作
上映時間:144分


「リカ~自称28歳の純愛モンスター~」(ネタバレ注意)

2021-06-20 23:59:00 | 映画
原作小説をTVドラマ化した物語の続きを映画化したらしいが、怖いもの見たさで鑑賞。
正直、心臓に悪い。

「雨宮リカ、28歳です」と自己紹介されて、「本当に28歳ですか」と突っ込んだら、殺される。
口に出さずとも、表情に表れただけでも、駄目だろう。
そんなキャラクターを演じることができる高岡早紀って、凄い。
普段、ここまで迷いのない目線を体験することはないので、怖すぎる。
空を飛んだり、壁をよじ登ったり、人間離れした動きにも、納得してしまう。

続編がありそうな雰囲気の終わり方だったので、次回作があるなら観たいが、心の準備が必要だ。

点数は、6点(10点満点)。

タイトル:リカ~自称28歳の純愛モンスター~
製作年:2021年
製作国:日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
監督:松木創
主演:高岡早紀
他出演者:市原隼人、内田理央、尾見としのり、マギー、佐々木希
上映時間:99分


「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」(ネタバレ注意)

2021-06-18 23:59:00 | 映画
堤真一の悪役が最高。
やっていることは残酷だが、なぜか悪役に見えないところが凄い。
道徳的な善悪を超えたところで、何か感じるところがあるのだと思う。

主役の岡田准一のファブルも最高。
こちらは主役なので、どんな癖玉も受け止めていく。

外壁改装中のマンションのシーンは圧巻。
このシーンはお金を払って観る価値がある。

随所に使われるスローモーションのシーンも面白い。

佐藤二朗は、いつもより普通だ。

点数は、9点(10点満点)。

タイトル:ザ・ファブル 殺さない殺し屋
製作年:2021年
製作国:日本
配給:松竹
監督:江口カン
主演:岡田准一
他出演者:木村文乃、平手友梨奈、安藤政信、黒瀬純、好井まさお、橋本マナミ、宮川大輔、山本美月、佐藤二朗、井之脇海、安田顕、佐藤浩市、堤真一
上映時間:131分