とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「キングダム2 遥かなる大地へ」(ネタバレ注意)

2022-07-15 23:59:00 | 映画
公開初日ということで、舞台挨拶ライブビューイングからの本編鑑賞。
舞台挨拶には、佐藤信介監督、山﨑賢人、吉沢亮、清野菜名、大沢たかお、の5名が登壇。
コロナ禍を経ての撮影から公開にたどりついた道程にこめた想いの強さを全員から感じた。
やっぱり、監督、俳優の生の声を聞くと、期待が高まる。

善悪ではなく、戦いの本質は生き残ることであり、生き残ることが自らの存在証明になることが描かれていた。
将軍には将軍の、歩兵には歩兵の戦い方がある。
その世界にとらわれていないのが、主人公の信ではある。

尾平を演じた岡山天音が、鑑賞者の代弁役でいい味を出していた。

エンドロールの後に告知がある。そうだよね、という内容だが。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:キングダム2 遥かなる大地へ
製作年:2022年
製作国:日本
配給:東宝、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督:佐藤信介
主演:山﨑賢人
他出演者:吉沢亮、橋本環奈、清野菜名、満島真之介、岡山天音、三浦貴大、濱津隆之、真壁刀義、山本千尋、豊川悦司、高嶋政宏、要潤、加藤雅也、高橋努、渋川清彦、平山祐介、玉木宏、小澤征悦、佐藤浩市、大沢たかお
上映時間:133分


「リコリス・ピザ」(ネタバレ注意)

2022-07-14 23:59:00 | 映画
1970年代のハリウッド近郊の街サンフェルナンド・バレーが舞台。
15歳のゲイリーは子役として俳優活動をしている。
ゲイリーが通う高校に写真撮影助手としてやってきた25歳のアラナに、ゲイリーは一目惚れ。
強引にデートに誘う。ゲイリーはなかなかメンタルが強い。
アラナはゲイリーの俳優活動に付き添ううちに、自らも俳優活動を行うようになる。
二人の距離は縮まるが、年齢差もあり、恋人にはならない。

ゲイリーと出会ったことで、アラナの世界は広がっていく。

ゲイリーは好奇心旺盛で、仲間とウォーターベッドの販売を手掛けるようになる。
そこにアラナも加わって、いろんな事件に巻き込まれる。

ゲイリーたちのハチャメチャに疲れたのか、アラナは自分で人生を切り拓こうと市長選挙活動のボランティアを始める。
しかし、ゲイリーと距離を置いたことで、ゲイリーへの気持ちに気付いたアラナ。
そのままハッピーエンド。

ポール・トーマス・アンダーソン監督は1970年生まれ。
自分の少年時代の憧れを映画化したのだろうか。
それで飯が食えるというのは、才能の為せる技とはいえ、羨ましい限りだ。
しかも、自分に所縁のあるアラナ・ハイムとクーパー・ホフマンを主役デビューさせ、脇役に豪華ベテラン俳優陣。
楽しくて仕方がないだろう。

映画としてのメッセージは、ちょっとしたことで人生は大きく変わるということだろうか。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:リコリス・ピザ
原題:Licorice Pizza
製作年:2021年
製作国:アメリカ
配給:ビターズ・エンド、パルコユニバーサル映画
監督:Paul Thomas Anderson
主演:Alana Haim、Cooper Hoffman
他出演者:Sean Penn、Tom Waits、Bradley Cooper、Benny Safdie
上映時間:134分


「エルヴィス」(ネタバレ注意)

2022-07-09 23:59:00 | 映画
エルヴィス・プレスリーの生涯をオースティン・バトラーが熱演。
スターになるまでの歓喜と、スターになってからの苦悩を時代背景とともに味わった。
もう一人の主役と言えるのがプレスリーの敏腕マネージャーのトム・パーカー。
名優トム・ハンクスが演じるに値する曲者。
二人とも、生きることに必死だったということなのだろう。

仮にプレスリーが、今でいうワークライフバランスの取れた生活をしていたら、どうなっていたのか。
長生きしたとは思うが、これほどの伝説にはならなかったかもしれない。

エンディングに、プレスリー本人のラストステージの映像が挿入されている。
立ち上がることすらままならない体で熱唱する表情には一切の迷いがない。
自分の居場所がステージと信じ、ファンを喜ばせるために全身全霊を注ぐ男の姿があった。
「ステージの魔物」に魅入られた男はとても幸せに見えた。

プレスリーの死後、トム・パーカーの独白で、プレスリーを殺したのは自分ではなくファンだという語りがある。
ファンから守るのがマネージャーの仕事と思うが、スターを求めるファン心理の怖さも描かれていた。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:エルヴィス
原題:ELVIS
製作年:2022年
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:Baz Luhrmann
主演:Austin Butler
他出演者:Tom Hanks、Olivia DeJonge、Helen Thomson、Richard Roxburgh、Luke Bracey、Natasha Bassett、David Wenham、Kelvin Harrison Jr.、Xavier Samuel、Kodi Smit-McPhee
上映時間:159分


「ソー:ラブ&サンダー」(ネタバレ注意)

2022-07-09 23:55:00 | 映画
人間と神が同じ世界にいる世界観が面白いが、結局、神は異星人なのだ。
地球の人にない能力やパワーを持っているだけで、人間性は変わらない。

人が砂漠で彷徨っていて、偶然、オアシスにたどり着けば助かるし、そうでなければ死ぬ。
たどり着いた人は神のおかげと言うかもしれないが、死んだ人は神はいないと伝えることはできない。
「死人に口無し」だ。

そんな神よりは、人間同士の「愛」の方が信じれるかというと、そうとも限らない。
それでも神よりは確実に存在しているのが「愛」だ。

悪役よりも「悪」である神を描くヒーロー映画って凄い発想だ。
これも格差社会を反映しているのだろうか。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:ソー:ラブ&サンダー
原題:Thor:Love and Thunder
製作年:2022年
製作国:アメリカ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:Taika Waititi
主演:Chris Hemsworth
他出演者:Tessa Thompson、Natalie Protman、Christian Bale、Russell Crowe、Taika Waititi
上映時間:119分


ルートヴィヒ美術館展(国立新美術館)

2022-07-04 23:59:00 | 美術館
国立新美術館にて、「ルートヴィヒ美術館展」を鑑賞。

ドイツのケルンにあるルートヴィヒ美術館が所蔵するコレクションの展覧会。
展覧会の副題が「20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション」だが、その通りの内容であった。

ドイツの近代美術の歩みをたどる作品群はもとより、ピカソやポロックなどの巨匠の作品もあり、幅広い内容。
写真が芸術として認知され始めたころの作品もあり、面白い。
今も若い芸術家を支援する活動が続けられていることも素晴らしい。

二度の世界大戦から冷戦時代を潜り抜けてきた作品たちの生命力が見所だろうか。