ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

なかよし羅漢

2007-03-20 21:09:43 | 平々凡々

  なかよし羅漢


 長女の嫁入り先のお父さんから、思いがけなくも還暦のお祝いとして版画を頂いた。早速開けてみると幅が50cmくらいの大きな版画で立派な額縁に納まっていた。図柄は羅漢だった。2体の羅漢様が顔を見合わせて互いに微笑んでいる。なかよし羅漢だった。還暦にふさわしくと添え書きも付けられていた。<o:p></o:p>

 頂いたOさんは、私より6歳ほど年上で、定年退職した後に趣味として版画を始めたそうだが、よほど才能があったのだろう、またたくまに頭角を現して、全国的な賞をいただいて、その表彰記念に東京で作品紹介があったりして結構忙しい毎日をすごしているようだ。 当地でも知名度が上がり、挿絵版画に採用されたり、美術展に招待されたりしている。昨年には版画集も出版された。この時に出版記念個展を開催されたので、私たちも鑑賞に行ったが、大作揃いで圧倒された。もう100点以上は発表していると思う。分けて欲しいと連絡してくる人もいるようで、ファンも増えている。<o:p></o:p>

 版画というのは不思議なもので、黒一色なのに、色彩が感じられることがある。特に水の滴りや木洩れ日、木立などは音さえ聴こえるような気がする。そしてそれらが膨らんできて作者の感性と合致した時に不思議な陶酔感を味わうことになる。江戸時代の著名な版画は確かに構図と云い、技術と云い、表現と云い、我が国が誇れる文化であり素晴らしいとは思うが、Oさんの版画は私の感性と似た処があって、心が落ち着く。琴線に触れる何かがあるように思える。毎日、見られるのが嬉しい。<o:p></o:p>

 さて、頂いた羅漢様、仏法の教えを余すところなく修得したうえで、素直に喜怒哀楽を表現しているのでしょうが、還暦を迎えてもまだまだ未熟な私です。最近はストレスも少なくなって、いい方向に向かって入ると思うけれども、やはり煩悩は多い。酒・金・女に加えて体力・知力・権力欲までも加わっているようだ。情けない。
コメント (17)
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