ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

頑張り屋K君

2007-03-02 21:50:34 | 平々凡々

  我が家の初代アイドル、和音君。まもなく8ヶ月


  会社の友達で、3つ年下にKさんがいる。技術部出身で現在は製造の職長をしている。夢多い人で彼が語る宇宙は実にロマンに溢れている。決して口達者ではないがSF物の話をさせると延々としゃべりだし、その知識たるや彼の右に出るものはいない。二人の子供も成人し、5年前に建てた太陽光発電装置付き新居で快適に暮らしている。私とはなぜか気があって懐いてくる。最近はご無沙汰しているが、駅前の焼き鳥屋で情報交換したり愚痴を聞いたりしている。<o:p></o:p>

こつこつと自分で調べて挑戦する人である。毎日駅のコンビニで週刊誌を立ち読みして情報を仕入れ、即実践するのである。パソコンも5年位前から始めたのだが、今ではファイル交換ソフトや情報ネットを充分すぎるほどに使いこなしている。私も彼から多くのファイルを紹介されて、重宝している。<o:p></o:p>

その彼が来週から卓球するという。彼の家は新興住宅地にあり、地域のクラブに参加するとのことだ。老後の過ごし方を彼なりに考え、趣味は少しでも多く、広く持ちたいと思っているのだ。時々博多で開催されるゼミナーにも参加するらしい。刺激を与え続けて、老化防止を図っているのだ。
  彼の言い分は、老後はスポーツで体を鍛え、パソコンでお宝ファイルを楽しむことで脳を鍛えることらしい。なるほど、と思った。彼なりに考えている。
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最近彼は「ヤングスーパーマン」にはまっているそうだ。スーパーマンの若かりしころの物語でアメリカで放映されており、日本ではCSで流れているとのこと。次から次に興味が移ってゆくところがまた彼らしい。そういえば、彼のアイドルは「あやや」である。我が社にあややさんそっくりの女性が居りファンが多いと思うが、彼は大人なので言わないが大ファンである。(私も隠れファンであるが) よく話題に出るし、話すときの口ぶりが違う。純情なのだ。<o:p></o:p>

その彼が、我が部の新人2名がやめる話を聞いて「さもありなん」と言う。我が社の人事制度はおかしい、パートさんや3日で仕事が覚えられる職場と、技術部のように3年かかっても1人前になれない難しい職場で同じ人事給与評価をするほうがおかしい。これでは技術者は逃げて行くばかりだ!と。<o:p></o:p>

なるほど、彼の言い分にも一理ある。難しい仕事して、残業も付けない仕事をして給料が同じなのはいやになろう。目標制度があるが、ターゲットが高い職場と低い職場では査定に差があってしかるべきだ。若い技術者が先行き不安に思うかもしれない。総務の人事部門は公平な査定が我が社の売りだ!というけれど、何を持って公平なのかきちんと説明しきれていないと思う。難しい仕事を見事にやりおおせたら、基準にとらわれずにボーナスくらい出すべきではなかろうか。それが励みにもなろうし、やる気につながるはずだ。<o:p></o:p>

今の職制では、会社の殻に閉じこもって、言われただけのことをまじめにしておけば、マル優である。チャレンジする精神なんてかけらも見出せない。私が今回受注した製品にしたって、要らざる苦労を背負い込んで、という輩が居るのだ。

 2代目アイドル奏汰君。30日になります
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  K君は現場サイドからの見方を正直に反映しているように思える。技術立国日本ならば、そのような評価・査定・取り組み方をすべきであろうし、それがチャレンジ精神を涵養する土台でもあろう。楽で1365日、同じ作業ばかりではやる気も起こらないし、それで高給を望む人もいないだろう。人は考える動物であることをもっと全面に押し出さなくては、いずれ競争に負けてしまう。考えなくなったら、生産を開発途上国に委託すればいいのだから
コメント (18)
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