妻方のお姉さんたちからちょっと早いが還暦のお祝いということで、カシミア100%のベストを頂いた。還暦のイメージは赤い帽子にちゃんちゃんこだが、上品なえんじ色で、とても感じがいい。気に入ったものを探すのに、デパートをはしごしたとのことで、体も疲れて大変なのにありがたいことです。この前は奏汰君のお祝いを頂戴したばかりなのに、またまた迷惑をかけてしまいました。妻が言うには、大層高いものだそうで、価値が分らない私にはもったいない品物らしい。なるほど、仕舞う時の袋まで付いている。防虫仕様という訳だ。<o:p></o:p>
私はベストが好きで、夏場の5ヶ月くらいを除いて、ほとんど着ている。ネクタイピンをしなくていいのと、ネクタイが隠れるので結ぶ長さに神経を使わなくていいから。もちろん、太りすぎでスーツのボタンがきちんと掛からないという最大の理由もあるのだけれど。<o:p></o:p>
今のベストは昨冬に買ってもらったもので、それ以前の何着かは虫に食われて穴が開いてしまった。きちんと洗濯して仕舞わなかったのか、仕舞い方がわるかったのか。頂いたベストは軽くて暖かそうだ。出張などの特別な時に着用することにしよう。<o:p></o:p>
私は服装や整髪に無頓着なので、お出かけするときは必ずと言っていいほど一悶着が起きる。色が合わない、もう少しましなズボンに穿き替えなさい、また同じズボンを穿いて・・・。そんなに云うのなら、衣服を出して今日はこれを着なさい、と言ってくれたらいいのだけど、それはない。自分でも思うが、要するに出すのが面倒なのだ。衣装ケースやタンスに入っているのをわざわざ出して着るということが億劫なのだ。だから一冬で全然着ない衣服がたくさんある。ズボンなんか1本あれば事足りる人なのだから。<o:p></o:p>
この年になってもプレゼントは嬉しい。人の好意、優しさが今まで以上に分かるようになってきた。前線から一歩引いて世界を眺めると、見えなかったところが見えてくる。少しは進歩したと実感できるのが嬉しい。