出張で佐世保に行った。ちょうど前日に雪が降った後で、車窓からは雪山や雪に覆われた田んぼ、屋根に残った残雪が街並みを侘しげな景色に変貌させていた。
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佐世保駅近くのファミレスで昼食を取った後、目的の造船会社へ。途中米海軍の基地の前を通ったが、アメリカの軍艦が停泊しており、その艦橋の大きさに驚いた。船自体はさほど大きくなく巡洋艦クラスと思えるのだが、宇宙戦艦大和の艦橋を思わせるガラス窓をダイヤモンドのように張り合わせたかのような造りで、なぜか軍艦はこんなものなのだろうなと納得してしまった。
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今回の仕事は変電設備の劣化にともなう更新の話。お客様の要望事項を聞き取った後、現場を確認した。現場と言っても10万トン級の船舶を建造するドックの電源設備だから、そのドックの横に設備されている。ドックを海水と仕切っているシャッター門の上を通り抜けて目指す受電所へ。ドックは排水されていて、20m以上も深い底では作業員が忙しげに動き回っていた。そのシャッター門は幅が3m弱、左が海水、右がドックの深い谷底。高所恐怖症の人だったら、歩くのをためらう高さだったが、私はドックを見学するのが始めて。嬉しくてきょろきょろ見回したのでした。
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仕事も順調に終わって、再度佐世保駅に。指定席を確保した後、駅構内を見物した。西海パールラインや牡蠣祭りなどの案内が出ていたが、ひときわ目に付いたのが佐世保バーガーと巨大な独楽。
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<o:p> 巨大なコマと貧乏が去る像</o:p>
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佐世保バーガーは私は食べたことが無いがおいしいのだろうか、近年有名になったらしい。昼食時だったら、食べたかもしれないが3時過ぎだったのでそのまま素通りした。そして独楽、巨大な独楽であるが、喧嘩独楽と称して実際に街ごとに競争で独楽を回して相手を倒すらしい。その熱中振りは小倉の祇園太鼓にも負けぬくらいの祭りのようだ。このように仕事で各地を巡り、色んな伝統・文化を知ることができるのが嬉しい。といっても、定年まであと2ヶ月。残された時間は極短い。
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