改装が終わったばかりの技術部デスク
我が技術開発センターのリニューアル工事も終わって、新しい席に移動した。今までの机や椅子、キャビネ類はすべて廃棄され、みんな同じサイズのデスクとなった。ただし椅子だけは役職者が肘掛け付きで差別されていた。部員48名が中央の通路を挟んで1列3人の横並び配列となっていた。各デスク間は衝立で仕切られているので、基本的に自分だけの世界となる。周りを見るには首を伸ばすしかないが、それでも頭がわずかに覗くくらいで、どこに誰が座っているのか、皆目判らない。仕事に集中できる環境ではある。
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基本的に個人の所有物は最低限に抑えるということで、個人ファイル類はすべて廃棄するか、電子ファイルに保存することになっていて、私も膨大な資料を整理した。定年退職に備えて、個人の荷物を整理する必要があると考えていたので、ちょうどこの際にと徹底的に片付けたのだ。特に催し事などで配られた文房具(ペンシルなど)など山のように持っていたので、持ち帰ったり廃却処分したり。
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整理の甲斐があって、引越しはすっきりと身軽に行えた。<o:p></o:p>
さて、新しい席だ。私が属するシステム設計部門は私と、担当課長、担当の3人構成なのだが、入り口近くに配置されていた。それはそれで仕方ないのだが、私の席はなんと中央の通路側。つまり我がグループの入り口に位置していて、いわば私がグループの受付の場所なのだった。部長・グループ長の立案らしいが、これでは如何に何でも私のキャリアを馬鹿にしている、と腹が立ってきた。ずいぶん前に見た配置案では私が3人列の最奥だったのだが、いつの間にか変わっていたのだ。
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この席であと1年も我慢できるかと自問自答したが、答は「ノー」。 意を決して担当役員のT常務に直訴した。私の初めてのお願いであるが、即座に認めてくれて、すばやく対応してくれたので奥側に替わることが出来た。新部長が着任して7ヶ月。ストレスが溜まりそうな予感がする。
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