ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

霧島・別府・黒川 (二日目)

2010-11-16 21:41:45 | 紀行

 

  前の夜は飲みすぎたのか、早々と撃沈してしまったので起きたのはまだ暗い5時。ちょうど大浴場が開く時間だったので、朝風呂に入ることにした。夜のうちに雨が降ったようで外は濡れていたが、杉の巨木が鬱蒼と林立していて、幻想的な雰囲気ではあった。貸切り状態の大浴場で長寿風呂やヒノキ風呂、打たせ湯などを堪能して部屋に戻ると、妻が起きだして、即座に風呂へ。やはり温泉の効用を充分に浴びたいようだ。その間、私は今日のルートを考えた。妻がぜひとも見たいという綾の照葉大吊橋に行くとして、泊りは別府だからどの道を通るか、悩ましいところだ。九州の東側、日豊ルートは高速道も部分開通で、非常に不便なのだ。綾は宮崎の北西、ここからまた人吉に戻って高速道を走るのも味気ない。まぁ、基本どおり、日豊ルートを上ることにしよう。

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9時に霧島ホテルを出て、えびの高原を戻って小林へ。そこから綾町までカーナビの案内にしたがう。ダムの湖畔を巡るジグザグで20キロ程度のルートだったため、ドライブに絶好で景色も良いのではと内心思っていた。ところが、この道が実に恐ろしかった。切り立った崖を車1台がやっと通るだけ削った、対向車と離合も思うに任せられないような狭い道で、崖から石や木の枝が落下しており、一瞬も目が話せないのだった。私は対向車と道路の状況に眼を凝らしながら、懸命に運転した。昨晩、充分に眠ったはずの妻は私の思いも知らずにうとうとしている。私の運転技術に間違いは無いと安心しきっているのは嬉しいが・・・。

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見渡す限り人間の手が入っていない太古の森が連なっていました。

 

宮崎は九州の秘境、辺鄙なところではあると認識はしていたのだが、今回も苦労させられた。4年ほど前は、やはり霧島から北上するのに「ひむか神話街道」を通ったのだが、そこも山々の峰を縦走する大変な道だった。だけども、太古の森で広葉樹が連綿と続いているこの道はいかにも野性味が溢れており、時々窓越しに顔を出す深く切り立った山々は、まさに深山の趣に溢れていた。

 

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結局、この道では対向車が3台だけで、2時間弱で乗り切った。着いたところが綾の照葉樹林に架かる大吊橋。この橋は九重の夢大吊橋が出来るまでは世界一の吊橋だったので現在は2番手なのだろう。この橋で綾町は自然豊かな良い所だと有名になって、日本全国からスポーツ合宿などで賑わうようになったと聞いている。

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照葉大吊橋、ちょうど閑散期の今、メンテ中のため各所で工事中ではあったが、私たちは橋を渡る事ができた。もちろん高いもの好きの私は対岸まで。負けずに妻も中ほどのところまで渡った。風がなくぽかぽかしていたので、揺れなかったのが良かったようだ。

 

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綾町にある「酒仙の杜」でワインや焼酎などのお土産を買って、別府に向かったのが2時。一般道しかないので、時間がかかると覚悟はしていた。妻は宮崎まで戻って、高速道に乗れば、とは言うが、高速道も部分開通なのでメリットは無いと判断して、山間部を横断して10号線に乗り組むルートを選択した。

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途中、佐伯を通るのだが、ここは関サバや関アジなどの魚介で有名なところ。ここに立ち寄って、買い物したいと云う希望を持っていたのだが、佐伯に乗り入れたのが5時少し前。道の駅には寄ったのだが気に入ったお土産はみつからず、そのまま佐伯から高速に乗って別府に入った。(妻にしては面白くないのが当然ですが、致し方ありません)

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 別府は海沿いにあるホテル「清風荘」。もう暗くなった6時に到着した。週末とあって、別府の街は賑わっていた。湧出量日本一の別府温泉、私たちはホテル内の大浴場(と言っても、大したことは無かった)に浸かって、二日目の疲れを癒したのでした。

 

 

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コメント (14)
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