ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

今日は一人で山遊び

2010-11-07 12:15:48 | アウトドア

 

  足立連山縦走コース

 

 このところ良い天気が続いている。まさに行楽の秋だが、さて何しよう。ジムが閉鎖されてから、私の生活リズムが狂ってしまった。 カーペットや布団類、扇風機の入れ替えなど冬支度も終えると、本当に何もすることが無くなってしまった。孫は来ないし、妻はさっさとフィットネスやコーラスなどに出かけている。撮り溜めているビデオは沢山あるが、この上天気の中で一人ぽつねんと観る気にはならない。

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 ジムに3カ月以上も通っていないので、体重も増えだした。腹周りもメタボ基準をオーバーするかのような勢いだ。これはいけない、なんとかせねば。ということで一念発起、足腰の鍛錬を兼ねて山登りをすることにした。それにもう一つ、山の状況チェックだ。実を言えば、この季節、山芋掘りのシーズンなのだ。以前は遠賀のAさんに連れられて芋掘りに行っていたのだが、Aさんがリタイアしてからはそれも出来なくなったので、近場で芋掘りが出来ないだろうか考えたのだ。

 

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 ずいぶん久しぶりの山登りだ。娘たちが子供の頃に昆虫採集を兼ねての英彦山や久住が最後なのでもう25年以上にもなる。今日のターゲット、足立山縦走に関しては30年ぶりだ。

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<o:p> 木洩れ日の登山道、クサリで登る急な坂も。</o:p>

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 足立山は標高598mという低い山ではあるが、小文字山と連れ立った足立連山として小倉っ子にとっては手軽な縦走コースとして人気がある。山は急峻であり、一気に500mを登るので、決して楽な登山ではないが、自然林がそのまま残っていて、頂上からの絶景と言い、登山のだいご味を感じられる。また植物や野鳥の観察にも適しているようだ。今年はイノシシも麓の公園に出没したと報じられており、野生の宝庫とも云える。

 

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 9時半にリュックを背負って、我が家を出発した。途中、コンビニでお弁当や緊急用のチョコなどを調達して登山口へ。山は冷気が残っているのか、霞のような靄が立ち込めており、木洩れ日が深山幽谷の風情を醸していた。登り始めの30分ほどは枯れ葉を踏みしめる足もしっかりしていて余裕があったのだが、登りが急になると息が上がり、足元もふらつくような感じになって、ぜいぜいと喘ぐ感じになってきたのは我ながら情けない。やはり日頃から鍛錬しておかないと。

 

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小文字山頂から小倉市街の眺望

 

登り始めて1時間半。11時に目指す小文字山山頂に到着した。ここは京都の大文字焼きにあやかって、盆に迎え火として「小」文字を焼くので有名な山で、そのためか頂上部は土がむき出しになっている。数人の先客がいて、それぞれに景色を楽しんでいた。私も30年ぶりに小倉市街を見下ろした。霞んでいたが、小倉の街並みがなぜか愛おしく感じられた。小1くらいの孫を連れた老夫婦もいて、私も和君がいたら同じだなと思ったりした。

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しばらく休憩した後はいよいよ縦走だ。尾根伝いに山頂にある妙見神社の上宮を経由して麓の妙見神社までがハイキングコースとなっている。総距離は10キロくらいだと思うが、アップダウンも結構あり、急なところも多いので軽装だと危ない。先日も高校生が上宮付近で過呼吸症になって救出されたことがあった。途中、山芋の黄色い葉が沢山あり、中には掘りだした形跡もあったのには驚いた。山頂まで掘りに来る好きな人も居るのだ。

 

 

縦走途中。小文字山頂と山芋の蔓

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<o:p>縦走風景。左:正面が足立山 右:門司、関門橋方面</o:p>

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下りは足の膝を痛めるので、用心の上にも用心を重ねて慎重に降りた。ひざのばねが明らかに無くなっているのが分かり、自分の体であるのにもどかしい思いもしたが、何とか無事に麓に着いた。妙見神社に詣でた後に、よろめく足取りで我が家に帰り着いたのが2時。4時間半の冒険だった。

 

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シャワーを浴びて、ビールを飲んで居間でうとうと。ふくらはぎが悲鳴をあげているかのようだったが、冒険をやり終えた気持で、心は高揚していた。

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コメント (18)
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