ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

働き甲斐

2010-11-10 20:28:53 | 平々凡々

 

 

  早くも小倉駅にイルミネーションが登場しました。 

 

   「技術部は満足度が低いようだね」と社長。先日、囲碁が終わった時に私に投げ掛けられた言葉だ。前にも紹介したが、今度の社長は囲碁八段であり、昼休みに社長室で打っている。最初は3子局から始まったが、現在は5子局に差し込まれてしまった。ただ5子局では圧倒的に私のほうが有利であることは間違いなく、実力的には4子局が妥当なところだろう。この日も5子局で白石を屠ってしまい私は意気揚々としていたのだった。

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3週間ほど前のことだが、産電向けの売り上げが低迷しており、何か良い手立ては無いものかと社長が遊びがてらに私のデスクまで来た事があった。 私もずっと産電製品の拡販に努力してきたので、私の想い、薀蓄を即座にレポートにまとめて提出したところ、非常に感銘を受けたようで私の提案を各部に指示したと聞いた。産電に情熱を持って望まない限り売り上げ増は見込めない、社内のチームワーク不足が主原因なのだ、と当たり前の主旨だったのだが、ここ最近私を閑職に追いやった旧上司への当て付けも含めて私にとっては鬱憤晴らしでもあった。そのレポートは同期の常務にも届けていたので、トップで何らかの話がもたれたのだろうと推察はしている。ともかく、沈滞している営業活動が動き出す事だろう。

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親会社から来られた社長は事務系であるが、社員の厚生、働き甲斐を第一に考えてくれており、今までのトップダウン主体のがんじがらめの社風とは打って変わって、自由な個人の能力を重視しているかのようで、社員ものびのび度が増しているようだ。また社長も自分の想いを社内向けに不定期ではあるが社長ブログと言う形で発表していて、社長と社員との距離が縮まった感がしている。食事も社員食堂で従業員と一緒に食べるし、権威ばったところが無い。

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毎週通っている博多の一宮、住吉神宮の境内。銀杏のじゅうたんです。拾いたいんですが、処理しきれないでしょうね。

 

その社長がつい最近、従業員の満足度を調査したのだが(私は残念ながら対象外)、その一部を読んで技術部内の満足度が低いと思われたようなのだった。

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我が社はメーカーであるので、技術部の負担は非常に大きい。よりよい製品、コストダウン、新製品開発と技術部への要求は年毎に高まっているのが実情で、それも致し方ないといえるだろう。だが、私も含めて、ここ数年で団塊世代が消えつつあり技術部員は大幅に若返っていて、技術土台である過去の技術継承が置き去りになっているのも事実である。だからつまらないミスが多発したり、ユーザーからの問合せに余分な工数を費やしたりと、作業効率が低くなっている。だから頑張ってはいるのだが、成果が思うように上がらないといえるのだろう。これが満足度が低い最大の原因だと思う。

 

 

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社長の問い掛けに、「ミスしたら責任ばかり取らされて、チャレンジすることが出来ない体制になっている」と応えたのだが、さて。 私が若い頃は、若さに任せて何でもチャレンジ、新製品を開発したものだ。

 

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最近の若手は大人しい気がする。マイホーム主義も言いのだけれど、果敢にチャレンジして欲しい。こんなことを考えていたら、数日前、次女が私に読んでくれと1枚のレポートを差し出した。内容は次女の上司が、次女の仕事(業務内容・実績)を評価したもので、いわば通信簿とでもいえようか。病院の栄養士として勤務しているが、たっ君の育休が終えた4月から、入院患者全員の献立や栄養管理、果ては食材購入などの食に関するシステム導入を主管して見事に立ち上げたのだと書いてあった。この病院に勤める前に、このようなパソコンソフトを開発・販売・運営する会社に勤めていた経験が役に立ったのであろうが、次女なくしてはシステムの立ち上げは出来なかっただろうと過大な賛辞で締めくくられており、私も涙が出るほど嬉しかった。 「頑張っているじゃないか!」

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確実に世代交代が進んでいると感じるこの頃なのでした。

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コメント (14)
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