我が家の庭で育ちました。今年の初みかんです。
京極夏彦氏のデビュー作「ウブメの夏」を読んだ。デビュー作はその作家の思想、人間観が顕著に現れるので、京極氏の人となりを知るのにいいと思ったのだが、まさにまさに。
彼の評価は世の中の評論家諸氏が述べていることと思うが、私の素人的感想を言えば、「おどろおどろしいものの上品な知的探究心をくすぐられる推理作家」であろうか。横溝正志的な因習を題材にしてはいるが、横溝作品に時として表れる低俗さ、泥臭さがない。科学的に実に細やかに考察しており、彼の繊細で確固たる基盤に立った思想は、揺るぎが微塵も見えなくて気持ち良いほどだ。
といって、本自体にはかなりのミスというか、序盤に風呂敷をあまりに広げすぎたために、それを収斂するのに無理が生じていると思えたが、許される範疇だろう。
宮部みゆきもそうだが、実に心理描写・情景描写に長けている。これは推理作家にとって不可欠な特質かもしれない。犯人の思想や動機などを微妙な表現で埋没させることが必要だろうから。
ただ、この本で紹介される個性豊かな人たちがどのような行動をするのか、非常に興味がある。「世の中には不思議なことなど何も無いのだよ」と言い切る科学的思考の人と対極をなす超能力的思考を有する人物。作者はどちらの思想を現代の我々に提供するのか知りたい。シリーズ物らしいから次作で分るかもしれない。「モウリョウのハコ」を買ってきた。
宮部みゆきさんは好きです。話の内容が暗い時も、登場人物が皆救われるいい人ばかりだから。
読み方は人それぞれですね。私は、あれこれ考えるよりも、あえて作者の思惑通りに、迷路をさまよううような気持ちで読み進めます。そして最後の憑き物落としで、自分の憑き物も落としてもらって、あぁ、すっきり・・てな感じです。
次作で、ゆうしゃケンさんの求める答えは見つかるでしょうか? 魍魎・・は、また違った面白みがあります。楽しまれますように。
オカンは京極夏彦の大ファンで、ほとんどの本を読破しています。すっごくドロドロしてるようで、なんか面白い・・・あれはハマりますよね。
人の心の底にある目に見えない何かをオカンは感じてます。
シリーズを読み終えたゆうしゃケンさんと、じっくり語り合いたい気分です!!
我が家のみかんは、そこそこ甘くておいしいです。品種は不明です。親父が植えていたものですが、びわや甘夏など恩恵を受けてます。ただ、黙ってちぎってゆく人がいて・・・。困ったものです。
読書は電車の中ですから、何にも偉くはありませんよ。若い頃は勉強してました。いまは、文庫本ばかり。
体のあちこちが痛い。特に右腕と右腰。昨日頑張りすぎた。今日は廃品回収と畑の石灰入れを命ぜられてる。宿題もあるんだけど、どうも気乗りがしない。でも、昨晩は早くから寝たので、気分はいい。
さわやかな風に吹かれて、お気に入りの音楽を聴きながら、エプロンを買い物籠に入れて、颯爽とペダル漕いでる姿が浮かびましたが、ついメロディに熱中して事故に遭わないように。最近は異常な人が多い。
今の季節は、まず屋外で過ごすこと、読書はいつでも出来るからね。まずお日様にご挨拶を。
推薦してくださってありがとう。京極ワールドですか、なるほど。皆さん、そうなんでしょうけど気に入った作家をしると、徹底的に読破してしまいます。特にシリーズものは、主人公(探偵)が魅力的な人が多いようです。最近は森博氏の探偵団(特に西乃園萌絵さん)が気に入ってました。京極ワールドでも魅力ある人たちで、どのような会話が交わされるのか、実に興味があります。
読み始めた「魍魎・・」ですけど、出だしが無垢な美少女なので、嫌われ松子のように転落?するようなイメージが入り込んで、ちょっと気が重くなるところも。(考え違いだといいんだけど。ハピーエンドが好きだから)
そうなんですか、みつまめさんも京極ファンですか。ますますシリーズ全巻を読破せねば、という気が湧いてきました。
西村寿行のシャチシリーズが発表された時は、異世界と思われるようなバイオレンスの世界にはまり込み、ちょうど、仕事にあくせくしていた時期だったので、ずいぶんストレスを発散できました。女性だから西村寿行は合わないでしょうけど。このシリーズでも主人公の超人を我が身に置き換えてたのでしょうか。
また、京極ワールドで記事upをしたいと思います。その時は意見交換をしましょう。
不思議なことなど何も無い。世の中は必然で成り立っていると相通じる言葉ですね。新しい本の感想楽しみにしています。
自分の庭に」みかんが生るなんてうらやましいですよ~。
実はbearはみかん好きなんです。