狭い谷筋の村々にも下水道が敷かれるようになり、目下その準備であわただしい昨今です。
今年田植え前、作業場に軽油をとりに行くと、大勢の市からの調査の人々に出会ってしまいました。
その中で、倉庫近辺の地盤が誰々の物だとのこと。初耳です。
まあ、なんということか!
突然この忙しい時ににと、ぷんぷんの私でした。
振り返ってみると、その言っている人は70年前、その方の分家筋から買ってと言われ、親たちが購入したものだということは知らない訳です。
土地の経緯を知らなくて、びっくりするような言葉でした。変遷がお分かりになっていないようでした。
母から聞く昔の話がまた続きます。
この辺にも土地があったそうだと。ずっと、わけのわからぬ話に戸惑いでいっぱいでした。
しかしいろいろ調べているうちに、旧土地台帳に出会い、確かに小さな畑4筆の記録がありました。
旧土地台帳の中で、3代前の先祖の名前を発見し、おもわぬ人との出会いでした。
その先祖が鮮やかに浮かび上がってきました。
台帳を通して、記録を通して、いろんなことがわかり、面白いと思いました。
冬休みは、この台帳閲覧をたのしみとしたいと思っています。わずかに残った知的好奇心に火がともったようです。
農業を始めて13年、土に対する思いも深まり、今後土地についての関心を深めて、歴史への興味も深めました。
土地に関して、あーだこうだと言っているうちに、思いがけない拾い物をしたようです。
わずかな土を守るのも、大仕事です。
次世代にバトンタッチするまで、私の様々な関心模索が続きます。
土を通して、いろんなことが解ってきます。
まだ1歳ちょっとの孫にいつか、語ってやる土地の話を温めたい。
まだ彼は、片言をしゃべり始めたばかりなのに。