Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

色絵 花に雉文 小皿

2021年01月11日 12時58分17秒 | 古伊万里

 今回は、「色絵 花に雉文 小皿」の紹介です。

 

見込み面

 

 

側面

 

 

裏面

 

 

生 産 地 : 肥前・有田

製作年代: 江戸時代前期

サ  イズ : 口径;14.4cm  底径;8.0cm

 

 

 ところで、この小皿につきましては、かつての拙ホームページの「古伊万里への誘い」の中で既に紹介していますので、次に、それを再度紹介することで、この小皿の紹介に代えさせていただきます。

 

 

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        <古伊万里への誘い>

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*古伊万里ギャラリー18 古九谷様式色絵花に雉文小皿 (平成14年1月1日登載)

 これは、昭和61年に買ったものである。購入の時、売る側も、買う側の私も「伊万里」と意識していた。

 ところが、その後、「古九谷」に関する古い本などをながめていたら、「初期古九谷」として紹介されていることを知ったのである。

 その時の私は、「こんなのも古九谷に入るのか!」、「古九谷はむづかしいなあ!」の思いであった。「伊万里」と「古九谷」とをどこで区分していいのかわからないのである。

 その後、平成2年に「初期伊万里から古九谷様式」(小木一良著 創樹社美術出版)が刊行され、類品が放射化分析の対象資料となって古九谷様式の伊万里として図191に登場してきたのである。

 我が家の小皿は科学的にも伊万里に分類されることとなったわけであり、してやったりの心境であった。

 「古九谷」は、かようにむづかしかったのである。昔の人は、「古九谷」の勉強にずいぶんとご苦労なされたのではないかと思う。その点、最近では、「古九谷」がわかり易くなったのではないかと思っている。

 江戸時代前期    口径:14.4cm  高台径:8.0cm

 

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 なお、上記の「初期伊万里から古九谷様式」(小木一良著 創樹社美術出版 平成2年発行)に掲載されている「図191」というものを、参考までに、次に、転載いたします。

 

図191 花に雉文小皿(分析資料11)