よかった!助産所への補助金執行される

2009-10-22 02:32:28 | 病院改革
21日付けの信濃毎日新聞によれば、東御市が現在計画している助産所への補助金が執行されることになったそうです。助産所の建設については農林水産省の補助金8千万円が予定されていましたが、鳩山内閣の補助金の凍結という方針の下で執行停止となっていたものです。東御市では早速助産所の建設を進める予定ですが、それでも完成は3月下旬と大幅に遅れる見込み。病院によれば月中に出産される方には既存病棟で対応して行くそうです。

何はともあれ良かったというのが実感です。議会としても助産所補助金の執行停止は住民生活に直接影響を与えるものであり、国に早期執行を求める意見書を採択してきました。今回の措置に関してご尽力いただいた関係各位の皆様に心より感謝申し上げます。

さて、医療をめぐる状況には大きな問題があります。ある産科医師がブログでこんな発言をしています。

「二十年前の自分の勤務環境を思い出してみると、産婦人科一人医長だったので毎日病院に泊まり込みの生活で、一年中休日は全く取れませんでした。押し寄せる大量の外来患者、多くの入院患者、緊急母体搬送などにすべて一人で対応しました。ほぼ毎日のように緊急手術を執刀し、地域の婦人科悪性腫瘍の手術も全例執刀しました。過労死しなかったのが不思議で、こんな劣悪な勤務環境のままでは長続きする筈がないと痛感しました。当時この世界に飛び込めば、そんな劣悪な勤務環境が必ず待っていたわけですから、内部事情がわかっている人であれば入門を尻込みするのは当然でした。産婦人科医の頭数が長期的に減り続けてきたのも、当然と言えば当然の現象だったと思います。」

助産所の開設にメドが立ったとはいえ、問題はこれからです。住民のための医療をどうしてゆくのか、住民と医師と行政がともに考えてゆかねばならないと感じています。

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