臨時議会が開かれます

2010-02-10 01:04:43 | 議会活動
9日は午後から議員研修会がありました。研修テーマは二つ。最初はNPO法人人権センターながのの高橋事務局長の「差別の『オモテとウラ』」と題する講演でした。一般的に差別はなくなっているように言われますが、結婚に際してまだまだ差別があると実例を引いてお話しいただきました。身につまされるお話しでした。

次に長野県総務部藤森行政改革課長の「地方分権改革について」のお話しがありました。分権改革のこれまでの総括とこれからの課題について説明していただきました。地方に権限を移管するのはいいのですが、それに伴う財源が確保できるのかが課題です。さらなる税源移譲ができても地域間の財政力格差を解消するための税制調整機能は必要であり、地方交付税の役割は決して失われるものではありません。

地方分権について私自身まだ勉強不足です。しかし地方分権を口実に地方交付税の削減するというのであれば考えてしまいます。こうした議員研修会は定例会の前に行われるのが通例のようですが、テーマが問題であったり県庁のお役人の話であったり何か固定しているようにも感じます。最近の自治体改革とか議会改革、事業仕分けなどもっと幅広い課題をテーマにしてもいいようにも思います。

来週の月曜日、2月15日に臨時議会が開かれます。その議案が本日送られてきました。これは地方交付税5500万円と、地域活性化・きめこまかな臨時交付金(国庫支出金)1億2570万円が交付されることによる補正で、総額1億8300万円になります。おもな内訳は下記の通りです。

・温泉施設運営費  2252万円(市内4ヶ所の温浴施設の改修・修繕)
・道路維持管理費  2300万円(市道側溝舗装など)
・道路新設改良費  4700万円(道路改良・小規模土木)
・小学校修繕事業費 2515万円(小学校施設修繕・改修)
・中央公園管理費  1140万円(外灯設置工事)
・体育施設管理費  1100万円(プール濾過タンク取替


このほか祢津保育園仮園舎建設事業で2350万円の債務負担行為があります。これは平成21年度から23年度の間に支出するもので、完成後は一般財源で対応することになります。

これらの支出によって地元の業者が潤い、雇用が生まれることを期待したいと思います。

歴史にはまっています

2010-02-08 00:47:45 | 雑感
ここ数日、雪が降ったり寒い日が続いています。先日までの暖かな日がうそのようです。初めての市政報告会まであと一週間になりました。お誘いのお手紙を差し上げたり、直接お届けしたりしています。どなたでもご参加いただける集まりですので、どうぞお気軽においでいただければと存じます。

6日は中央公民館で生涯学習講座として、前上田博物館長の寺島隆史さんの「真田氏上田築城と祢津氏」というお話しをお聞きしました。私が会場に着いたときはガラガラでしたが、講演が始まる直前には広い会場もいっぱいになり盛況でした。皆さん歴史が好きなんですね。中屋敷の郷土史研究会のメンバーの顔も見えました。

お話しの中で興味深かったのは真田氏と祢津氏がことごとく反目しあっていて、真田氏が徳川方に着けば祢津氏は上杉方に着き、真田氏が上杉方になれば祢津氏は徳川に着くといった具合だったようです。同じ滋野一族というわけには行かなかったんですね。

今日の夜、中屋敷の郷土史研究会の例会があります。私も報告しなければなりません。テーマは「魏志倭人伝と邪馬台国」です。魏志倭人伝とは中国の歴史書で、その中に邪馬台国の卑弥呼をはじめ、昔の日本のことを記述してあります。これをみんなで読んでみようというのです。本を取り寄せたりインターネットで調べたりしています。

そんな中、昨年の11月、奈良県の桜井市で卑弥呼の時代の大型建物が発掘されたことを知りました。これはこれまでの歴史の定説を覆すほどの大発見だそうです。邪馬台国や卑弥呼はこれまでお話しの世界だと思っていましたので驚きでした。邪馬台国論争にも重要な一石を投ずることになるのでしょう。私的にはいつまでも歴史はロマンであってほしいと思うのですが。

議論ができる議会にしよう!

2010-02-06 03:15:20 | 議会活動
議会における一般質問のあり方について検討する際、私たちは「議論」ということについてあまりに無理解であると思います。これまでの議会の一般質問を見ていて思うのは、私自身の反省も込めて要求・要望型の質問が大多数だということです。議員は「これこれをやって欲しい」と質問し、行政は「わかりました。やりましょう」と回答するか、または「お金がないのでできません」と回答するといった按配です。

そこには議論の深みも厚みもありません。そもそも「議論すべき議場」に議論がなく、単なる「お願い」ばかりといった状況があるのではないでしょうか。または行政からの回答などまったく無視して、自説を朗々と論ずるパフォーマンスに徹している方も見え隠れしています。本来あるべきなのは「あるべき東御市像」をめぐっての政策論争のはずです。

一括質問一括答弁がいいか一問一答がいいか、回数に制限を設けるかどうかなどということを論ずる前に、議論とは何か、論争とは何かということを突き詰めて考えることから始めなければならなかったのです。

そもそも私たち日本人は議論が下手です。自分の考えを順序だてて話すということが苦手です。ですから相手の論理の矛盾を突き、相手を論破するなどという経験をしたこともありません。畢竟、原稿の読み合いになります。しかも演技力不足で棒読み。そこには論破などすれば相手に恨みが残る、だからお互いになあなあで済ませ問い詰めたりしないほうがいいという談合体質があります。一般的には、質問するのは新人議員、ベテランになれば個別に解決し質問などしないという風潮のようです。しかしこれでは市民にはわかりません。

議論するためにはまず①相手の論理をきちんと捕らえること、②その論理の矛盾や問題点を明らかにすること、③その解決のためには自分の議論の方が適切であることを述べることが必要です。すなわち議論で目指すのは誤解を恐れず言えば「相手をぎゃふんと言わせ、俺の言うことを聞けということ」です。決してお願いしてやってもらうというのではありません。

いま国会で予算委員会で論戦を行っていますが、質問者は実に雄弁で議論慣れしています。議論の訓練を受けていると感じます。私たち自身の議論の質を高める努力が必要だと思います。

議論とは何をすることか?

2010-02-06 01:46:23 | 議会活動
いま議会改革委員会では一般質問のやり方について検討しています。一般質問とは議員が議場で自分の政策や信条について自由に発言できるほとんど唯一の場です。議題も行政全般にわたり制限がありません。

現在東御市では一般質問はまとめて質問しまとめて答えるというやり方をとっています。このやり方は当事者にとってはやりやすい反面、質問にすぐに答えるというのではないため間延びし、議論の迫力を削ぐという欠点があります。その結果、お互いに原稿を読みあっているという印象を与えることにもなります。

市民は、市政のあり方をめぐって市の当局者と議員とが真剣に討論し、丁々発止のやり取りが行われることを期待しているのです。ところがあらかじめ決まったセリフをしゃべっているという印象を与えるような議会では、市と議会とが馴れ合っているという誤解を与えることになります。

議会は議論をする場です。議論で必要なものはセリフではなく生きた言葉であるべきです。議論とは広辞苑によれば「互いに自分の説を述べ合い、論じること。意見を戦わせること」だそうです。言葉による戦いなのです。戦いであるならば当然そこには戦略もあります。お互いに相手の息継ぎや間合いを探ることもあります。相手の出方によってはそこで対応を変えることも出てくるでしょう。議論とはお互いに相手の出方を見ながら論争することであるべきです。

まとめて質問しまとめて答えるというやり方は一見合理的に見えるかもしれません。質問にただ答えるというのならそれでもいいかもしれません。それだったら質問書と回答書を交換すれば事足ります。しかしそれは議論の何たるかを理解していないことになります。議場で期待されるのは議論のはずです。議論とは、自分の意見を通すために相手の論理の矛盾を突き、論破することです。そのためには当然戦略も駆け引きも必要になります。

今回の議会改革委員会では以下3つの案が示され、各会派で検討することになりました。私はこれまで述べてきたことからすれば、議論するためにはできるだけ制約は取り払い、自由にするべきだと思います。

● 第1案(現行通り、つまり変える気はないという意見です)
・質問方式 一括質問一括答弁方式
・質問回数 同一議員につき同一要旨について3回
・質問時間 代表質問は45分以内、個人質問は30分以内

● 第2案(一問一答方式【小諸市方式】、私的にはこの方法がベターだと思います)
・質問方式 第1回目は一括質問一括答弁、第2問目から一問一答方式
・質問回数 制限はない
・質問時間 質問及び答弁を含めて1時間

● 第3案(選択方式、なぜ質問回数に制限を設けるのでしょうか?)
・質問方式 第1回目は一括質問一括答弁方式
      第2問目から一括質問一括答弁とするか一問一答方式とするか選択する
・質問回数 同一議員につき同一要旨について3回
・質問時間 代表質問は45分以内、個人質問は30分以内

小諸市議会の議会報告会

2010-02-05 02:48:12 | 議会活動
いま東信の市議会においては議会改革が取り組まれています。以前ブログにも書きましたが上田市や佐久市では一般質問を一問一答方式で行っており、長和町でも取り入れたそうです。議会報告会はすでに軽井沢町や小諸市でも行っており、東御市でもこの春からスタートする予定でいます。こうした改革の柱は「市民参加」です。質問は市民に分かりやすく行い、決まったことは市民に報告する、常に市民の目を意識していることが大切です。

そんな中、所要で小諸市役所に訪れた際、月議会の様子を掲載した「市議会だより」が発行されていましたのでいただいてきました。そこに議会報告会の記事が掲載されていました。小諸市議会は昨年2回目の議会報告会を市内8地区で開催、281名が参加されたそうです。とりわけ市庁舎と病院再構築問題で活発な意見が出されたそうです。

私は昨年11月、東御市議会の議会改革委員会の場で、小諸市議会が議会報告会を行うので傍聴させていただいたらどうかと提案したことがありましたので、とても参考になりました。小諸市の議会報告会が市内8箇所で行われたこと、各会場とも参加者が30~50名と盛況であったこと、活発な意見交換が行われたことなど充実した議会報告会であったことが伺われます。

東御市においても市民に開かれた議会にするために一層の努力が必要だと感じました。

住民投票で決めませんか?

2010-02-05 01:52:49 | 議会活動
2月4日の信濃毎日新聞に佐久市の総合文化会館建設に伴い、住民投票の勉強会を行ったという報道がありました。佐久市はいま新幹線の佐久平駅の近くに60億円をかけて総合文化会館の建設を計画しています。これに対して市民の間には賛否両論があります。詳細は私のブログ、1月12日付け「民意をどう把握するのか」をご覧ください。

記事によれば「佐久市は3日、住民投票についての職員研修会を市役所で行った。柳田清二市長が総合文化会館建設の是非を住民投票で問う意向を示したのを受け、職員が制度を理解しようと企画した」とのこと。講師はジャーナリストの今井一さんです。住民投票は「市長や議会の多数意志と住民の意思のねじれを正す」、住民投票は「間接民主制の破壊にはならない」、「合意形成の点では『住民投票で決めたから仕方がない』となり、一番納得しやすい方法だ」と述べたそうです。

私は10年前、送電線に反対する住民運動に関わったことがあります。当初、住民の大多数は反対であるのに、地区の区長会が推進という立場をとっており、住民意思とのねじれを感じていました。このねじれを解消するための住民意思をあらわす手段として「住民投票」に注目しました。そこで今井さんと出会い、新潟県刈羽村の住民投票を進めるグループと交流し、実際に住民投票を視察しました。今井さんには「住民投票-観客民主主義を超えて」(岩波新書)という著作があります。徳島市の吉野川可動堰の住民投票が行われたのも2001年1月23日、ちょうど10年前になります。

あの頃の「住民投票」はまだまだ先駆的で住民運動が主導し、反対のための手段としての色合いが強かったように思います。それから10年、最近では町村合併の是非を問うものとして全国で行われました。まさに住民意思を表明する場としてすっかり定着した観があります。

そして2月1日の信濃毎日新聞意には「佐久の総合文化会館建設、建設を願う会が設立集会」という記事が載っていました。それによれば「佐久市民有志が31日、『市総合文化会館早期建設を願う会』の設立集会を県佐久勤労者福祉センターで開いた。市内の合唱団メンバーら約170人が参加し、16歳以上の市民らを対象に、市と市議会に建設を求める署名を集めることなどを決めた」そうです。

私はこれこそ民主主義だと思います。巨額な公共施設が市民に何も知らされないまま決められるより、市民の間で議論され、自分で考え自分で決めるということが大切なことだと思います。そうした意味では住民投票は市民にとって民主主義の学校だと思います。佐久市の取り組みに注目したいと思います。

皆様のご意見をお寄せください

2010-02-05 01:29:15 | 議会活動
4日午後、議会事務局から臨時議会召集の通知がありました。12月月末に議会が終わってから1ヶ月あまり。2月15日には臨時議会が、23日からは予算議会が開催されます。臨時議会は2月15日の1日だけですが、予算議会は3月19日までの長丁場になります。

予算議会では22年度の市政のあり方が問われます。今回も一般質問を予定しています。皆様からご要望などありましたらお寄せいただければ幸いです。市政を進めていく上で重要なことは市民の方々のご意見やご要望がどう生かされたかということです。そのためのパイプの一つが議員だと思います。

12月議会の一般質問で私は市役所本庁舎建設に際して、本庁舎を4階建てにし最上階に議会棟とする案に対して苦言を呈しました。議会棟は新築ではなく改修にすべきではないかと指摘したのです。私の苦言があったからでもないでしょうが、今回市から提出された舞台が丘整備計画案は、3階建て・議会棟の改修というものでした。これにより当初計画より予算も1億数千万円削減できたそうです。

これも市民の皆様からのご意見があったからです。これから始まる臨時議会・予算議会に対しご要望やご意見がありましたら、お電話やファックス、メールなどでぜひお寄せください。皆様のご意見がよりよい市政をつくることにつながります。

1月のアクセス数急増!

2010-02-03 03:31:52 | プロフィール
1月の私のブログのアクセス数がまとまりました。1ヶ月に私のブログをご覧いただいた方は延べで2627名にのぼることが分かりました。

1日のアクセス数が100件以上に達した日は10日間になります。最高は19日と23日の127件。とりわけ19日から23日までの5日間は連続して100件を超えています。ちなみに最低は5日の41件でした。

アクセス数の増加はうれしい限りです。ご覧いただいている皆様、これからもよろしくお願いいたします。ご覧いただいていることが励みになります。今月でブログ開設1周年です。

大雪と子育てと遊びのお話

2010-02-02 09:01:58 | 雑感
1日は午後から大雪になりました。今年は暖冬ということで大寒の時も暖かかったので、雪がパラつくことはあっても積もることはありませんでした。しかし今回の雪は振り方が違っていました。見る見るうちに積もってゆきました。所要で外出していたのですが帰りには道路には雪でわだちができていました。深夜に妻と二人で今年初めての雪かきに汗を流しました。

子育てのお話を二つお聞きしました。最初は「『生きる力』を育む親子のかかわり」と題したお話でした。講師の方は子育てのポイントとして3つのことをあげられていました。すねわち①ほめること、②子供の気持ちを共感し、その思いを代弁してあげること、③正義を通すこと、子供に対する基準はぶれないことです。私も孫と接することが多くとても参考になりました。以下その内容をご紹介します。

私たちは子供が何かできても「あたりまえ」と思いさらにその上を要求しがちです。しかし大切なのは今できていることをほめてあげることだそうです。「よくできたね」という言葉が子供の自信につながります。

子供が走って転んで泣いたときも、「だから走っちゃいけないといったでしょ」と怒るのではなく、「痛かったんだよね」と共感してあげることが大切だとおっしゃっていました。結果の行為だけに目を向けず、子供の気持ちに寄り添うことが大切です。

子供の「だだこね」にはどのように向き合っているのでしょうか。つい言われるがままにモノを買い与えてしまいがちです。しかしここできちんと向きあい、いいことと悪いことを教えることが大切だそうです。悪いのは家族によって基準が違うことです。

次のお話は市の身体医学研究所の若い指導員さんのお話でした。まず子供たちの運動能力が親の世代と比べて身長は伸びている反面、運動能力が落ちてきており全国平均と比べても劣っていること、その結果怪我が多くなっているとおっしゃっていました。それは子供たちの遊びが異年齢での群れ遊びなど「動的な遊び」ができなくなり、テレビゲームなど「静的な遊び」が増えているからだそうです。

現代の子供たちの環境は「3間(サンマ)不足」だそうです。時間がない、空間(場所)がない、仲間がいないからです。子供たちのからだの成長にとって、8才までの幼児期では「動作の習得力」を見につける時期だそうです。この時期を過ぎると学習効果が成立しなくなるそうです。そしてたのしく体を動かすことは脳の発達を促し、自我や思考・意志を形成することにつながるというのです。

すなわち遊びを通じて、身体能力が発達し、その中で思いやりや協調性などの社会性を身につけ、ルールやあろびを工夫し知性が育って行くのです。全身運動がこころ豊かな人間の育成にとって欠かせません。「しっかり遊ぶ→しっかり食べる→しっかり眠る」という生活習慣をつけることが大切です。

身体医学研究所では今年度から東御市内の保育園で運動遊びを行っているそうです。「たのしいー」(楽しさ)、「できたー」(自身)、「またやりたい」(達成感)がテーマだそうです。そして元気な子供たちをたくさん育てることを目標に活動しているそうです。

これまでこうしたお話をお聞きすることはありませんでしたので、とても参考になりました。

駅伝チーム発足か?

2010-02-01 02:20:35 | 雑感
31日は前日に山岳会の新年会で菅平に泊まったので朝帰りでした。他の会員の多くは菅平の根子岳にスキー登山に出かけました。お天気もよく絶好の登山日和ですが、私はみんなと別れて帰途に着きました。

帰宅すると娘が孫二人を連れて里帰りでした。この間帰ったばかりですがやはり孫が来るとうれしいものです。早速公民館の庭に行きブランコです。午後は孫も連れてブドウの剪定です。夜は私たちの集落である中屋敷区の予算総会でした。長期計画について熱心な議論がありました。新しい役員のみなさん、1年間ご苦労様です。

そんな中、駅伝のクラブチームを作るというお話がありました。これまで中屋敷区は市の駅伝大会に最初から30数年にわたり、公民館として参加してきました。しかし、今年から公民館の部がなくなるため、一般の部への参加を目指しクラブチームを発足させるのです。区を大いに盛り立てようというこの意気込みは素晴らしい。私も大いに応援したいと思います。

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