ことしはまちづくり元年です

2010-02-15 03:50:43 | 議会活動
■ 大型プロジェクト始動
 
 今年は東御市にとってこれからのまちの形を決める重要なプロジェクトが動き出します。舞台が丘整備構想はいよいよ詳細計画の段階に入ります。保育園も祢津保育園の建替え工事が着工します。他の各保育園も建設場所の選定が進んでいます。コミュニティ放送も10月開局目指して動き出しています。

■ 合併特例債の特別な事情
 
 なぜここに来て大型プロジェクトなのでしょうか。それは合併特例債の特別な事情があります。
 合併特例債とは事業費の95%の借金ができ、その元利金の70%が交付税で充当されるという有利な起債です。すなわち10億円の事業が実質3億3500万円の負担でできるということです。しかし期限は合併してから10年以内です。東御市は合併して6年ですから、あと4年間ですべての事業が完成していなければなりません。 
 たとえ有利と言っても借金であることには変わりなく、借り入れには慎重であるべきです。しかし市民生活にとって必要な投資であるならば、こうした有利な起債を活用することも必要です。

■ 残された時間は多くはない
 
 しかし建物の建設ひとつとってみても一朝一夕にできるものではありません。計画・設計・施工と完成するまで数年を要することもあります。しかし4年後までには必ず完成していなければなりません。残された時間はそう多くはありません。
 まさに今年はどんな市庁舎にするのか、どんな図書館を作るのか、子供達にとって快適な保育園とは何かを考えるときなのです。

■ 今年はまちづくり元年
 
 今年は東御市にとってどんなまちをつくるのか、市民みんなで考える「まちづくり元年」です。

 私は新しい市庁舎はお年寄りやハンディキャップをお持ちの皆さんにやさしいものであってほしいと思います。図書館は新しいメディアにも対応し、子供達に読み聞かせできるスペースがほしい、保育園の庭は芝生にし、子供たちが伸びやかに育つ環境をつくってほしいと思います。コミュニティ放送は市民の身近な情報の発信源として、地域の活力源になってほしいと思います。

 まちづくりは市民の皆さんの創意にもとづいて進めて行くべきです。皆さんお一人おひとりの思いを大切にし、そうした願いが結実した施設であってほしいと思います。ご家族で話し合い、ご意見をお寄せいただければと思います。

ブログ1年になります

2010-02-14 05:50:00 | 雑感
昨年2月16日、思い立ってブログを始めました。それまでインターネットをやっているといっても自分から情報を発信するということなどやったことがなかったのですが、一念発起し書店で解説書を買ってきてとりあえずという気持ちで始めました。

見よう見まねで始めたブログですがすぐにやり方を覚えました。次に課題となったのは何を書くかということです。身近な話題ではすぐにネタ切れになってしまいます。それからは講演会などでお話しを聞いても、催し物に参加していても、自分だったらどうするかという視点でものごとを考えるようになりました。自分自身に課題を持って毎日を過ごせば、何かしらネタは出てくるものです。

昨年の秋、息子が帰省してからブログの装いも一層凝ってきました。リンクや複数の画像の貼り付け、議会だよりの掲載など多面的な情報発信ができるようになりました。次の課題は自分のホームページを作ることです。ホームページとブログを使った情報発信がこれからの課題です。

しかし問題は継続です。「継続は力なり」とは昔の人の言葉です。確かにその通りだと思います。議員や政治家の方のブログを見ることがあります。更新されていないホームページやブログを見ると、その人自身何か色あせて見えてきてしまいます。「情熱を無くされたのかな」「何かあったのかな」などと心配してしまいます。

私自身何度かそういうこともありました。知人から「最近更新されていないけど、どうしたの」などと電話をいただいたこともあります。そこでハッとして決意を新たにする、そんなことも二度や三度ではありませんでした。ですから1年たって感慨深いものがあります。

これからもどうぞご贔屓にお願いします。今日もお読みいただきありがとうございます。

バンクーバー五輪開幕!

2010-02-14 05:05:09 | 雑感
13日は昼からバンクーバーオリンピックの開会式がありました。いよいよオリンピックが始まります。12年前、1998年の長野オリンピックを思い出します。

私は当時長野まで通勤していました。あの時、長野市は各国選手団、外国からの観光客で埋まりました。いつもは閑散としている商店街も人で埋まり、マスコミがあちこちで取材し、スポンサーの模擬店が開かれ、活気があふれていました。

オリンピックが市民の中で行われたという印象があります。そのために大きな役割を果たしたのが一校一国運動でした。これは長野市内の小中学校がそれぞれ応援する国を決め、その国の選手と交流するというものです。学校によってはオリンピック前から相手の国の子供たちと積極的に交流しているところもありました。こうした動きは商店街にも波及。商工会議所では一店一国運動に取り組みました。商店ごとにオリンピック参加国の国旗が飾られとても国際的でした。

こうした草の根レベルの地道な取り組みが、市民にとってオリンピックをより一層身近なものとし、国際的な交流があちこちで行われる要因になったように思います。そうした意味では長野オリンピックは歴史に残るものになりました。一校一国運動によって始まった子供たち同士の交流は学校によってはオリンピック後も継続されました。

この運動の仕掛け人は長野国際親善クラブ の小出博治さんでした。素晴らしいアイデアだったと思います。交流と言っても何をしたらいいかわからないという声に応え、具体的な方針を示したのです。

一校一国運動はその後のオリンピックにも引き継がれ国際交流の新しい流れとして定着して行きました。寝不足にならない程度にバンクーバーを楽しみたいと思います。

市政と要望を語る会を行いました

2010-02-14 04:07:33 | 議会活動
夜7時から中屋敷公民館で「市政と要望を語る会」を行いました。市政に送り出していただいてから1年あまり。以前から市民の皆さんへの報告会を行いたいと思っており、多くの皆さんのご協力により実施にこぎつけたものです。

午後から雪が降り出し心配したのですが夕方までにあがりました。しかし夜になって冷え込んで来ており、そんな中60名に近い方にお越しいただき会場が一杯になりました。女性や若い方も参加されていました。

事務次長の司会で会は始まりました。後援会長のあいさつ。その後市政についてお話をさせていただきました。最初私は「内省不疚(ないせいふきゅう)・市民目線・是々非々」というボードを掲げ、自分自身の基本的立場は「自分の心に公明正大であれ、常に市民の目線で考える、行政に対してはいいことはいい、悪いことは悪いという姿勢で臨む」と述べました。

「内省不疚」という言葉はあの福島県矢祭町の前の町長の根本さんから教わったものです。「内省不疚、夫何憂何懼」(うちに省みてやましからざれば、それ何をか憂い何をか懼れん)という論語の一節です。

その後この1年の私の一般質問の内容やこれからのおもな市政の課題について紹介しました。最後に私が目指す課題として「市民と共に歩む市政」と「市民に開かれた議会」を掲げました。前者では「情報の公開と市民参加」、後者では「市政報告会と議会の可視化」が大切だと感じています。

質疑応答の後懇親会に移りました。その中で多くの方々から様々な要望をお聞きしました。それぞれの要望を実現するために一層努力する決意です。ありがとうございました。

声をあげることの大切さ

2010-02-13 00:45:14 | 雑感
最近講演会などに参加していて気になることがあります。講演が終わって時間があると司会者の方が「ご質問がありませんか?」と声をかけてくれることがあります。一瞬会場は沈黙。誰も質問者がいないとわかると司会者の方は講師に対して気まずそうに、「質問もないようですのでこれで終わりにします」とあいさつをされます。そんな光景に何度か出会いました。

私自身はこうした時、できるだけ質問しようと心がけています。それこそせっかくの機会を逃してはならないと思うからです。そのためには眠ってはいられません。何を質問するか考えるようにしています。

以前会社に勤めていた時に東京で研修や講演に出席することがありました。「質問がありませんか」との問にさっと何人かの手があがりました。終了後も講師と名刺交換するために列ができました。ですから講演中も緊張感が漂い、そこで何かを学び取ろうという気迫がありました。

しかし同じような研修を長野県で行った場合、そうした緊張感を感ずることはほとんどありませんでした。これが信州人だという意見もあります。「信州人は恥ずかしがりだからだ」という人もいます。しかし質問がないということは問題意識が希薄だからです。自分の問題として捉えておらず他人事と考えているからです。私は信州人一般が問題意識がないというつもりはありません。しかしそうした場面で自分の意見をまとめ、きちんと話せるということは極めて大切なことです。

今後、こうした場面に直面したときぜひ質問をするように心がけたいものです。少し勇気が必要かもしれません。しかし、それを乗り越えて発言できたとき、私たちはもうひとつ自分自身が成長したと感ずるのです。

財政の勉強をしました

2010-02-12 23:23:23 | 議会活動
12日、午前中は市役所で新人議員で財政の勉強をしました。東御市は昨年末から、民間企業会計の考え方を取り入れた財務諸表を作成し、これまでわかりにくかった借金の状況などを公表する取り組みを始めました。これにより民間企業並みに「貸借対照表」「行政コスト計算書」「純資産変動計算書」「資金収支計算書」が作成されています。

担当者のお話によると普通会計でみると、資産は道路や施設など公共資産で575億円、出資金や貸付金など投資で48億円、現金や預金など流動資産で25億円だそうです。負債は固定負債で150億円、流動負債で16億円。これに対し純資産は482億円です。その結果市民一人当たりの資産は208万円、負債は53万円、純資産は154万円となります。これは市報「とうみ」3月号に掲載されるそうです。

夕方から滋野コミュニティセンターで「まちづくり説明会」が開催され、私も参加しました。担当者から舞台が丘整備基本構想とコミュニティ放送局「エフエムとうみ」についての説明がありました。市民の方からは舞台が丘整備では省エネを進めるなど、ランニングコストの削減にも取り組むべき、今度できる図書館には映像など新しいメディアにも対応してほしい、FM局で何ができて何ができないか説明してほしいなどの意見が出されました。

「舞台が丘整備計画」はこれからのまちづくりの骨格を創りあげる重要な事業です。「エフエムとうみ」も安全安心なまちづくりにとって欠かすことはできません。市民の皆さんのご理解を得て、事業が進められていくことを期待したいと思います。

大雪になりました

2010-02-11 20:42:48 | 雑感
11日は朝から氷雨でした。雨がブドウ園の棚で、針金に沿ってきれいに凍結していました。こんな風景はめったに見たことがなく、写真を撮っておけばよかったと悔やんでいます。この氷雨の影響でしなの鉄道の架線が凍結し、小諸・軽井沢間は終日運休となっていました。氷雨は夕方からあられ、そして雪に変わりました。

「市政と要望を語る会」はいよいよ明後日です。出席の確認を行いました。知人から出席の電話が来たり、後援会の役員の方が連絡に来てくれたり準備を進めました。多くの方々においでいただきこの1年間の報告をし、あわせて市政に対する要望をお聞きしたいと考えています。

「語る会」にお出かけください

2010-02-11 03:34:03 | 議会活動
皆様のお力により市政に送り出していただきましてから、早いもので1年を経過しました。つきましては下記の内容で議会活動の報告会と、皆様からのご意見ご要望をお聞きする会を開催いたします。終了後、懇親会も予定しております。お寒い時期ではありますが、お誘いあわせて、お出かけくださいますようご案内申し上げます。

「若林みきおと市政と要望を語る会」
 日時:2月13日(土)午後7時より
 場所:中屋敷公民館 2階会議室
 内容 
・市政報告会「市民とともに歩む市政めざして」
   ・要望を語る会-ご意見・ご要望をお寄せください。

終了後懇親会を予定しております(会費500円)
車でのご来場はご遠慮ください。
連絡先 0268-62-2070


日頃なかなか皆様とお会いし、お話をお聞かせいただく機会がありません。今回はじめての報告会です。

田中駅南口振興を考える

2010-02-10 02:37:29 | 議会活動
私は都市計画審議会の委員を仰せつかっていますが、先日市から田中駅南口地域振興計画原案」が送られてきました。田中駅南口開設に伴い南口周辺の27ヘクタールを整備するために計画を立てるというのです。すでにパブリックコメントを募集しています。
計画の主要課題は以下の4つです。( )の中に表示してある「短・中・長」はその計画がすぐに取り掛かれるものか、中期にわたるものか、長期にわたるものかの分類です。

1、計画的・効率的な土地利用
  ・南口周辺27ヘクタール都市計画の選定(短)
  ・都市計画の用途変更(短)
  ・羽毛山・郷仕川原への都市計画用途地域の拡大(中)
2、田中駅利便性の向上
  ・田中駅を橋上駅として整備(中)
  ・パークアンドライドの推進(中)
  ・レンタカー・レンタサイクルの普及(中)
  ・コミュニティFM局の設置(短)
  ・デマンドバスの整備(中)
3、道路網の整備
  ・幹線道路の整備(県道未改良部分の改良)(中)
  ・生活道路の整備(地域内道路を4m以上に)(長)
4、若者の定住環境の確保
  ・田中保育園の設置(短)
  ・警察署の誘致(長)
  ・優良宅地の提供(羽毛山・郷仕川原地域)(長)
  ・千曲川プロムナードの整備(千曲川親水公園・遊歩道)(長)

私は田中駅南口の整備にとやかく言うつもりはありません。しかしこの計画は南口に関係するありとあらゆることを、なんでもかんでもすべて詰め込んだような計画です。そもそも田中駅の橋上駅化やコミュニティFM局の設置、レンタカー・レンタサイクル、デマンドバスは南口整備とは直接には関係ありません。FM局は田中商店街の中に設置される予定です。具体性があるのは田中保育園の設置と都市計画の作成だけです。そこで3つの疑問があります。

第1の問題は田中保育園の建設についてです。駅に一番近く利便性が高いこの場所に保育園が妥当なのかどうかということです。この地域の活性化のためにはもっと集客力のある商業施設が必要ではないでしょうか。また後ろには鉄道が通っており前には焼却炉の煙突が聳える場所が子供を育てる場所として適当な場所なのでしょうか。

第2に都市計画地域の選定にあたり住宅用地として利用できる地域が極めて限定されるということです。ここに復員6~10メートルの道路を通すことにより多くの土地が道路敷地に取られることになります。地域住民の納得が得られるのでしょうか。またどれだけの交通量を想定されているのでしょうか。

第3に、羽毛山地域を優良宅地として整備するためには通学区の問題があります。この地域の子供たちはは目の前に田中小学校がありながら、遠くの北御牧小学校に通っています。今でも田中小学校に転校できないかという相談があります。もし若者定住促進のために宅地開発を進めるのであれば、通学区の問題について一定の方向性を出す必要があります。

市民の皆様のご意見をお聞きしながら考えて行きたいと思います。

緊急雇用対策は十分か?

2010-02-10 01:57:30 | 議会活動
夕方、市民の方からお怒りのお電話をいただきました。最近市役所に行っても緊急雇用対策の看板がないというのです。お隣の上田市では市長をはじめ、議会が一体となって緊急雇用対策に取り組み雇用創出のために力を尽くしているそうです。最近でも温泉施設でお一人社員を募集したところ40人もの方が来られたそうです。昨年コミュニティFM局開設に伴ってお二人募集したところやはり40人を越す方が見えられたとも聞いています。上田市に比べて東御市の動きは鈍いとおっしゃっていました。

私自身、先月北御牧庁舎の商工観光課を訪問し、年末年始の緊急雇用対策の取り組みをお聞きしたことがあります。年末年始に臨時の窓口を設けて取り組んだそうですが、相談は1件もなかったそうです。ただ事前に市民の方々に対してのお知らせが十分でなかったとおっしゃっていました。広報の発行に間に合わなかったそうです。なんとおざなりの取り組みだったのでしょうか。そもそも危機感が感じられません。

そもそも商工観光課が昨年の秋、市の本庁舎から北御牧庁舎に移転になったこと自体問題だと思っています。市民の側からすれば本庁舎で用が足りず、わざわざ北御牧庁舎まで足を運ばなくてはなりません。移転した背景には様々な理由があるかと思います。しかし外部から見れば市は商工観光には力を入れていないと見えます。担当者のお話では窓口に訪れる方はほとんどいないとのことでした。

これに対し上田市では「緊急雇用対策」の大きな看板を掲げ取り組んでいます。佐久市役所では職業紹介の窓口を設け、市民の相談に積極的に応じています。しかし東御市は何もしていないわけではありません。市のホームページからハローワークの情報が検索できるように対応しています。しかし問題なのはそのことを積極的にPRし、市民の利用を促すための取り組みがなされていないことです。

職を失って困っている市民が大勢いるのに市のこうした職員の危機感のなさ、ワンストップでものごとが進まない組織の問題、そして積極的に対策をすすめようとしない仕事のやり方、いずれも大きな問題だと感じています。

昨年、市は緊急雇用対策を積極的に実施しましたが、今年は雇用危機は一段落したと感じているのでしょうか。いま多くのシンクタンクでは今年の夏以降の景気の二番底を懸念しています。市はこうした現実をどのように認識されているのでしょうか。市民の方の不安に応える市政であってほしいものです。

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