加山到のハマッ子雑貨飯店

おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい雰囲気が伝われば嬉しいなっと。08年11月6日開店!

「燃えよ!じじいドラゴン」

2013-01-30 | ドラゴン
ちょいと前ですが、舞台の稽古期間中の空いた時間を利用して見て来た映画です

1973年12月に日本で公開されたブルース・リー主演の「燃えよドラゴン」で、一気に火がついたカンフー映画/ドラゴンブーム。第二のブルース・リーを誕生させるべく、日本の映画配給会社は香港を始めとした数多くのカンフースターの映画を輸入して公開しました。
そんな往年のカンフースターが集結!のキャッチフレーズにいても立ってもいられずそそくさと行った訳です



当時のカンフー映画の中でも人気筆頭格だったのがブルース・リャン(梁小龍)
日本のドラマ「闘え!ドラゴン」「Gメン75」にもゲスト出演していましたね。カンフー映画人気衰退と共に引退をしていたようですが、10年近く前の香港映画「カンフーハッスル」で復帰。全盛期とは似ても似つかないほどの落ちぶれた風貌に唖然としましたが、見事な“足蹴り”は変わっていませんでした

 

今回も、その辺にいるじじぃと変わらない、思い切り腹の出たさえない風貌なのですが、いやはや・・・御歳65歳にして見事な切れのあるアクションはさすがです 映画パンフ中央(トップの写真)及び上左が現在のリャン。右の写真は「闘え!ドラゴン」出演時のリャン(1974年/右は主演の倉田保昭)。

 

 リャンと一緒にカンフーアクションを披露しているもう1人のじじぃがチェン・クァンタイ(陳観泰/写真左)
当時の日本公開作品「嵐を呼ぶドラゴン」では主演を務めていました。その時の写真が右です。太い眉毛と鋭い眼光は変わっていませんでした。ナイスミドルになっていましたねぇ

 

 そしてもう1人。チャーリー・チャン(陳恵敏)
残念ながらアクション場面は無かったのですが、ニヒルでクールな雰囲気は今も健在。今回の作品ではリャンとチェンを追い込む組織のボス役。全くイメージが変わっていませんでした

当時の主演クラスの3人が時を経て一堂に会したわけですが、日活の石原裕次郎、新東宝/東映の丹波哲郎、大映の勝新太郎が揃ったぐらいのインパクトあり!です。


今作品では、かつてのカンフー映画を讃えているとでも言うのでしょうか。今で言う“リスペクト”してる部分が出て来ます。冒頭の「筆文字によるタイトル」、しかも右から左に書かれていましたし、メインテーマがブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」にそっくり。男女のコーラスまで入っている!
当時のカンフー映画では当たり前のように(ワンパターン?)演出されていたオープニング・クレジットのシャドウ・カンフー(演武)にも、思わずニヤリ。リャンの飛び蹴りの姿がスローで映し出された時は、もはやブルース・リーかと思ったほど。



これは日本だけでしょうが、トップのパンフレットのデザインは「燃えよドラゴン」のポスターを模した物だし、映画館に入ったら「燃えよドラゴン」のサントラが流れていたから、いやが上にもワクワクするわけです。

スタローンの「ロッキー・ファイナル」でも、老いたロッキー/スタローンを逃げることなく描いていました。この「燃えよ!じじいドラゴン」も歳を取ったかつてのスターがそのまま映し出されていました。だからこそいいんですよね。ロッキーもカンフー映画もずっと好きでいて良かった・・・そう思えるんです。

コメント
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