はい、わかりましたかぁ~?正解は「水戸」でした!
そんな小ネタはさておき、茨城といえば鮟鱇が有名ですが、実は鰻、これが名産なんです。今でこそ浜名湖にその座を取って変わられてますが、茨城の牛久沼だの霞ヶ浦だの利根川だのってのは天然鰻の有名処なんでした。
んなわけで、水戸は牛久沼だの霞ヶ浦だの利根川だのらへんからはちとばかし離れてはいるものの、鰻屋の老舗がそこかしこにあるんです。折角水戸まで行ったんで、鰻喰わずに帰るテはないでしょってんで、寄ってきました、鰻屋に。創業40年の老舗、その名も「ぬりや」でございます。
このお店、鰻を頼んで出てくるまで優に30~40分かかるってことなんで、まずは鰻肝煮を注文。
一緒に出てくる山椒が、飛騨産特製山椒とかで、香りが強い割りに味的には穏やかで、かけてもかけても鰻肝自体の味を損なわない一方で香り付けのシゴトはキッチリこなす優れもの。飛騨って山椒で有名なんだったんだかどうだったかは知らんけど、とにかく良い山椒であることは間違いないです。鰻肝もコリコリとした歯触りに鰻と肝の風味も豊かで、山椒と共につまんでいると否が応にも鰻本体への期待が高まります。
そしてこれが、ぬりやの鰻丼 with 肝吸い。どうすか、この丼から溢れ出んばかりの鰻は!しかもただただデカいってぇだけでなく、脂ののりはよいがそれでいてしつこさは感じられない艶やかな白身と、少し焦げ目がつく程度にちょうど良く焼き上げられた外身。タレと相まった香ばしい香りを嗅ぎつつも飛騨特産山椒を手早く振りかけたそれをガブリと頬張れば、程よい甘さが舌に絡みつき、鰻の旨みが口いっぱいに拡がります。こいつぁ、旨い!堪らんっす!それでいて、ご覧の通りのボリューム感。質・量ともに申し分のない、天がニ物を与え賜うた極上の鰻丼なんでした。
水戸にお越しの皆様方、お時間が許せば是非、許さない方はなんとか捻り出してでも、一度ご賞味下さいやし。満足度300%鰻丼です。