今回の直木賞は佐藤正午が受賞しました。
何を今更、というのが実感です。
もう、押しも押されもせぬ小説家ですから。
デビュー作は「永遠の1/2」
本棚から引っ張り出して奥付きを見ると、1984年2月第三刷とあります。
腰巻の惹句は「ぼくがこよなく愛したもの。ウィスキー、競輪、チャンドラー、バルドー、江川卓。そして、良子、2つ年上・・・通り過ぎた愛。ぼくらの青春」
この頃の若手は少なからず村上春樹の影響を受けています。
出版社も意識して惹句を書いていますね。
チャンドラーなんてまさに春樹っぽい。
ここに、ジャズとかスタン・ゲッツとか入れたら村上春樹そのものです。
その後、パッとしませんでしたが、十数年経て再浮上しました。
「Y」「ジャンプ」「5」「アンダーリポート」などなど。
どれも面白かったですね。
佐世保で中央文壇とは距離を置いて執筆活動を続けている佐藤正午。
旧作を読み返してみようかな・・・。