安倍一強政治が長く続き、それを無批判に継承する菅政権になり、日本はどんどん変な国になっている。
「日本学術会議」を巡っての社会のありようもとっても気色悪くなっている。
政権は6人の任命拒否理由を明らかにするというシンプルな問いかけを蔑ろにしたまま、学術会議のあり方に国民の目を向けさせる。
自民党の政治家だけでなく、政権シンパと思しき言論人たちが執拗に援護射撃。
しかも出所不明の批判を繰り広げる。
それに呼応するかのようにネトウヨたちが、政権を批判するようなネットニュースをことごとく罵倒しまくるという異常事態に陥っている。
それはとても醜い。
この醜さを招いたのは、紛れもなく政権の奢りだ。
そのことだけでも現政権は罪深い。
世論調査で学術会議のあり方を見直すべきという意見が70%近くもあるのは政権シンパの批判が功を奏したということ。
名前すら知らなかった日本学術会議のあり方について何を知っているというのか。
政権シンパが強調するのが「民主的コントロール」
バカの一つ覚えのように繰り返す。
選挙で選ばれた政治家がハンドリングすべきだと。
ヒトラーも選挙で選ばれたというのに。
絶対視は危険だという教訓。
税金、税金とこれまたバカのひとつ覚え。
たかだか10億で偉そうに。
国費を投じて学術会議を作ったのは先人の知恵だ。
戦争への反省。
政治の暴走を食い止めるためのタガ。
孫悟空の頭にはめられたキンコジ。
敢えてはめたタガを、敢えて外そうとする菅政権。
とっても危険な匂いがする。