ゆめタウンの紀伊國屋で「歩く 見る 考える 沖縄」が並んでいた。
読了した。
大島さんが実際に修学旅行生らを相手にガイドした言葉を載録しているのでとても分かりやすい。
沖縄にはプライベートと仕事で２度行ったことがあるが、あくまで南国の楽園という位置づけでしか行ったことがない。
沖縄戦の悲劇や米軍基地の現状など、通り一遍の薄っぺらい知識はあるが、実相とは程遠いと思い知らされる。
彼は自分の目で見て考えろと若者たちに言う。
自分の言葉を全て信じるなとも。
彼は思想を押しつけない。
静かに反戦を訴える。
そこが好感が持てる。
多くの中高生が読めば良いと思うが、一部政府見解に反する記述もあり、副読本などにするのは難しいかも知れない。
ポップな装丁はボクたちがよく知っている南海の楽園としての沖縄を表しているのだろう。
だが、ページを捲れば違う沖縄が見えてくるのだ。
五輪に参加するイスラエル選手団の１人が陽性と判定され隔離されている。
こういうニュースが出ると、決まって「だから言わんこっちゃない」と五輪反対派は勝ち誇ったように批判する。
このニュースがダメなのは、他の搭乗者に陽性判定者が、いたのかいなかったのか分からないこと。
ウガンダの選手に陽性反応が出た時も同じ。
後になって一般乗客に感染者がいたことが報じられたが、いつ判明したのかも伝えられていないし、誰が感染源かも明らかにはなっていない。と思う。
一般乗客の国籍は明らかにされていないが、パキスタンでの行動歴があったと報じられている。
誰が感染源か気になるところ。
メディアはことさら五輪関係者の感染ばかりを強調する。
明らかなミスリード。
客観公平であるべきメディアの振る舞いとしては頂けない。
世論はきっちりミスリードされて、「だから言わんこっちゃない！」の大合唱。
メディアの罪だ。
日本では日々２千人以上の要請が判明している。
五輪関係者で1人出ようが、２人出ようが大騒ぎすることではない。
五輪ヒステリー症候群はいつまで続くのか。
