四国新幹線の実現性、必要性の議論を置いておけば、後藤田新知事の決定は英断と言うべきなのだろう。
四国知事会の後のインタビュー。
「これまでは夢を見ていただけ、これからは語れるようになった」。
なかなか上手いことを言う。
これが言葉遊びにならない事を願う。
もっとも四国新幹線自体の必要性には懐疑的。
だが、行政のトップとしては推進せざるを得ないし、だとしたら従来の紀淡海峡ルートに訣別するのも必然かと理解している。
だが、関西を起点にして考えれば、淡路島を通るルートが人間の心理には合っている。
岡山経由はどうしても遠回りの印象が拭えない。
人は遠回りも逆戻りも嫌いなものだ。
岡山から瀬戸大橋を渡り、坂出で4方向に分岐する。
松山、高知、高松、徳島。
徳島には高松を経由しなければならない点が大いなる弱味。
徳島まで足を延ばせせられるかどうかが、四国新幹線が実現した場合の最大の課題。
まあ、一県民としては何十年も先の話など他人事でしかないが。
50年後には日本の人口は3割減だとか。
四国だけが例外のはずもなく、徳島など3割減れば50万人。
その時、新幹線の需要がどれほどかは大いに気になるところだが、また別の話。
取り敢えずは、新知事の語る夢がどこへ向かって走って行くのか注視することにしよう。