昼の穴子を消化しきれぬまま夜の町へ。
一昨日と同じ「汐路」に行く。
実は一昨日「明後日また来る」と約束していた。
暖簾をくぐる。
馴染みの客の如く挨拶を交わす。
「無事に帰ってきたね」とオヤジ。
何処に座ろうと思案していると、オバちゃんが「とってあるよ」とカウンターの真ん中を指差す。
なるほど、箸とおしぼりがちゃんと用意されていた。
旅人はこういうもてなしに感動する。
カウンターの真ん中で飲んでいると、右端の男性が話しかけてきた。
ロマンスグレーのダンディーな男性。
長崎から毎週、仕事で来ているらしい。
話し込んでいると、オヤジたちの間に女性が2人やってきた。
毎週水曜日に来る常連客だという。
当然のように皆で話が弾む。
これが旅の楽しみ。
恐らくもう2度とは来ないであろう対馬。
もしまた来ることがあれば、またこの店に来よう。
対馬、堪能した。
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