照ノ富士に勝たせたかった。
そう思うのは極めて日本人的思考なんだろう。
同時に白鵬の過剰な執念に眉を顰めるのもまた「日本人的」。
土俵で見せた鬼の形相。
勝ち誇ったガッツポーズ。
貴乃花と武蔵丸の名勝負を思い出すが、白鵬の勝利に感動はない。
立ち合いに張っていくのは彼の常套手段。
直後にカチ上げという名の肘打ち。
ルールで許されているのだから問題ないという人も多いが、横綱にはルールを守ること以外のものが求められているのではないか。
その曖昧な部分こそが「日本人的美学」。
千秋楽。
最後の大一番で、あんな張り手の応酬など誰が見たいと思うだろうか。
強くなければ生きていけない。
品がなければ生きて行く資格がない。
チャンドラー風に言えば、それが横綱だと言うものだろう。
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