今朝の新聞のトップは出生率。
1,42で3年連続減とある。
「安心して生み育てられるような施策を講じていく」と行政は台本通りの模範解答。
実に空疎。
「子供を預けたくても預けるところがない」
「子供を育てる経済的余裕がない」
少子化の原因として大きな顔で君臨しているのがこの2つ。
だから「産みやすい環境を整備しろ」となる。
だが、少子化の本当の原因は、多分そんなところにはない。
面白いデータがある。
全国の待機児童ランキング。
最悪は東京。
最良、つまり待機児童ゼロは鳥取、岐阜、青森など。
では出生率はどうか。
東京1,20で最低。
これは分かる。
ならば鳥取はというと1,61。
岐阜1,52。青森1,43。
国の目標は1,8だから、いずれも届いていない。
因みに出生率1位は沖縄で1,89。
ところが沖縄の待機児童は何とワースト3位。
保育所を整備すれば出生率が上がるかの如き論があるが、そんなことでは解消しないことは数字が証明している。
経済の安定が解消しないことも同様。
県民所得の1位は東京だし、最下位は沖縄なんだから。
政治は「教育の無償化」も少子化対策の処方箋と胸を張るが、こんなものも税金の無駄遣い。
貧しくとも、保育所がなくとも、子供を欲しいと心から思えば、何とか知恵を絞って人は子供を育てるのだ。
大家族が必ずしも富裕層ではない。
寧ろ逆が多い。
昔から言うではないか。
「貧乏人の子沢山」と。
少子化の原因は心にある。
教育にある。
文化にある。
間違った人権意識、間違った男女平等意識、間違ったジェンダーの意識などにある。
政治家が「子供は3人以上産んで欲しい」と言うだけで非難される風潮にある。
子供を産まなきゃ少子化は解消しない。
という簡単な理屈を口にすると言葉狩りにあう風潮。
そんなこんなが絡み合って、人は子供を産まなくなった。
という自分が1人しか子供がいないという現実は見事に棚に上げている。
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