久しぶりに北島シネマに行ったら、シニア料金が100円値上がりしていた。
AEONシネマは1,100円。
北島シネマは1,200円だったのが、1,300円。
これでAEONシネマとの差は200円に広がった。
たかが200円。
だが年金生活者には、されど200円。
そのせいか、AEONより閑散としていた。
平日の昼間から映画館に来るのは、年金生活者がほとんどだ。
最近はAEONばかり行っているが、北島でしか上映しないものは仕方なく来ている。
今日は「正欲」が目当てだった。
AEONでも上映しているが、時間が悪いのだ。
それはさておき、映画は面白かった。
多様性とは何かを、「水フェチ」という偏愛者を軸に問いかける。
水に異様な執着を持ち、性愛にも似た感情を持つフェティシズムが本当にあるのかは知らないが、比喩だと考えれば何の問題もない。
いわゆる世の中の「フツー」からはみ出た人たち。
フツーには生きられない人たちが、フツーの世界でどうやって生きていくのか。
フツーに真っ当な検事、稲垣吾郎。
水フェチの新垣結衣、磯村勇斗。
検事の家庭は小学生の息子が不登校。
YouTubeに救いの場を見つける。
だが父親は理解できない。
結局、家庭は崩壊してしまう。
だが父親はフツーなんだよね。
全く物分かりが悪いわけでもなく、無理解なわけでもない。
でも、結局、多様性を容認する傾向にある世界から取り残されてしまう。
ラストシーンが良い。
ゴッドファーザーのドアが閉まるラストシーンを彷彿とさせる。
新垣結衣が良い。
ただの可愛い女優ではない。
監督は多様性が容認される世界を肯定し、そんな未来を予言するように、フツーの検事だけを古い世界に残してドアを閉めた。
それは理解するが、それでも彼らが生きにくいことに変わりはない。
ドアを閉めた先の世界こそが、映画ではないか。
まあ、難しいけどね。
面白いのは小児性愛は罪として裁いていること。
多様性からもはみ出るんだね。
元ジャニーズの稲垣吾郎が裁くのが笑えた。
まあ、いずれにしても良い映画だ。
ガッキーに主演女優賞を🏆
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