「福田村事件」を観に行った。
高速を使って、高松まで。
高いガソリンを垂れ流し、高い駐車料金を払って。
関東大震災で混乱する最中、デマが飛び交い朝鮮人が虐殺されたという史実を元に作られた映画。
監督は森達也。
一部では話題になっているが、地味な映画。
だが香川県の行商人一行が千葉の福田村の村人たちに虐殺された事件だけに観客はそこそこいた。
テーマは重い。
だが重要。
集団ヒステリー、集団心理の怖さは時代に関係なく常に人間に突きつけられている永遠のテーマ。
映画としては、前半が長い。
かったるい。
だが震災以降、つまり核心部分は一気に見せる。
多分、普通の人たちが凶行に至る恐怖を描きたかったのだろうが、うまく行っていない。
そもそも村人たちが皆、変なのだ。
もっと普通に描くべきだろう。
震災の描き方もチャチ。
テーマが良いだけに作りが残念。
でも、多くの人が観るべき作品。
徳島で上映しないのが残念。
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